SEOでもっとも重要視される「ページタイトル」。
かつてはニーズの高いキーワードを何個も詰め込むとよい、などとされたこともありましたが最近では事情が変わってきているようです。
今回はページタイトルの最適化について考えていきましょう。
ページタイトルは本の背表紙である。
SEO対策では「ページタイトル」「見出し」、Aタグの「アンカーテキスト」が重要であるということは皆さんもご存じのとおりです。
そもそもなぜ「ページタイトル」「見出し」、Aタグの「アンカーテキスト」が大事なのか?
それは書籍の背表紙にはその内容を表すキーワードが散りばめられているため、読者はその本の内容を容易に推察し、本棚から手に取るべきか否か瞬時に見定めることが出来るのです。
検索エンジンでも同じように、ページのタイトルはそのページの内容を表しているはずですし、クリックすれば自分の探していた情報を閲覧することが出来るはずなのです。
ただ人間のつぶさな行動や心理も検索エンジンのアルゴリズムで再現することは容易ではありません。
その為検索キーワードがタイトルやコンテンツに含まれているか?という部分が逆手に取られ、タイトルに目一杯キーワードを羅列するという方法がとられることが多々ありました。
しかしながら最近ではこのキーワードの羅列は逆に評価を落としている可能性があることがわかってきました。
なぜならキーワードの羅列は「ページの内容がわかりにくいから」
ではなぜ「ページの内容がわかりにくいタイトル」を設定すると評価を落とすのか見ていきましょう。
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よいページタイトルとはどのようなものか?
どのようなものが「よいページタイトル」なのか?
それはSearchConsoleのヘルプ-「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」に記載があります。
このガイドには「Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする」という項目があり、
「ホームページのタイトルには、ウェブサイトや企業の名前を表示し、さらに、企業の所在地やサービスの主な目的といった重要情報の一部を添えることができます。」
と書かれています。
ここでは企業の所在地やサービスの主な目的などが含まれるとのことですが、たとえば会社所在地以外の隣接の地域名を羅列したり取り扱うサービスや商品を羅列すると、どこの地域の会社なのか?何が主たるサービスなのか?などユーザーに対してはわかりにくくなります。
「読みやすく、ページのコンテンツの主題が効果的に伝わるタイトルを選びます。」
「ユーザーにとって役立たない極端に長いタイトルを使用することは避けるべき」
「タイトルタグで不要なキーワードを乱用することは避けるべき」
とあるように最低限度必要なキーワードを使いできるだけ簡潔にできれば、ある程度短めに設定することが望まれます。
丁度よいページタイトルの長さは?
ここでいう「ある程度短め」とはGoogleでのPCのみならず、モバイル版の検索結果を鑑みると約30文字前後が見切れず丁度よいサイズと言えるでしょう。
ページタイトルとディスクリプションは重複してはならない
先のSearchConsoleのヘルプでは「避けるべき方法」として
「サイトのすべてのページや多数のページにわたって 1 つのタイトルを使用する。」
とあります。
たとえば本棚に内容は違うが背表紙が同じタイトルという本が並ぶと読者は混乱するでしょうし、まずそのようなことはあり得ません。
ただウェブサイトではCMS利用時に適切な設定がされていない場合はページタイトルや見出し、ディスクリプションがすべて同じ、という設定になっている場合が多く見受けられます。(とくにウェブサイトのロゴにH1が設定されているウェブサイトはいまだに見かけます)
また米国のInternet Marketing Ninjas社が調査した2017年度の検索順位別のCTRでは検索結果の1件目のクリック率が20%前後という調査結果もあります。
これはユーザーがページタイトルをきちんと認識し、クリックしてもいいかどうか一度検討しているという証拠で、SEOを意識しすぎてキーワードの羅列された魅力のないタイトルがどれだけリスキーなものであるか?という裏付けでもあります。
まとめ
ページタイトルはコンテンツの内容を表すもので出来るだけ端的に、他のページと重複しないように、自分が本の著者になった気持ちでユーザー訴えかけるような文言を設定するようにしましょう。