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Threads(スレッズ)とは?登録方法や使い方を解説

2024.9.9
読了まで約 13

Threads(スレッズ)とは、2023年7月5日(米国時間)に発表されたテキスト共有アプリです。Instagramなどで知られるMeta社が開発したThreadsは、気軽にユーザー間の会話を楽しめる場としての活用が期待されています。

この記事では、Threadsの登録方法や使い方などについてわかりやすく解説します。

目次

Threads(スレッズ)とは?

スクリーンショット:Threads(スレッズ)

引用:Threadsのご紹介: テキストでシェアするための新しい方法

Threads(スレッズ)とは、Facebookなどのサービスで知られるMeta社のInstagramチームが開発したアプリです。

2023年7月5日(米国時間)に公開されたThreadsは、文字・写真・動画・リンクなどを共有・シェアでき、ユーザー同士でコミュニケーションを取るツールとして活用できます。

文字数は最大500文字、動画も最長5分まで投稿できることから、X(旧Twitter)に代わるSNSとして注目を集めています。

また、今後は相互運用可能なネットワークとして活用されることが予定されており、ほかのSNSとの互換性を持つようになるかもしれません。

● Threads(スレッズ)の利用者は1億人を突破
● Threads(スレッズ)の名前やロゴの意味

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Threads(スレッズ)の利用者は1億人を突破

Threadsは、サービス提供開始からわずか5日で登録ユーザー数が1億人を突破しました。100か国以上の国や地域で同時にリリースしたことも、爆発的なユーザー拡大につながったと考えられます。

爆発的にユーザーを拡大したThreadsですが、1か月も経たないうちにユーザー数は半減したとみられています。急激に増えて急激に減るのは、新しいサービスをリリースしたときにはよくある現象で、機能が充実することでまたユーザー数が変わってくるのかもしれません。

なお、X(旧Twitter)の月間ユーザー数は5億4,000万人超(2023年7月28日発表)で、X(旧Twitter)史上、過去最高となっています。今後もコミュニケーションアプリは混戦が続くと考えられます。

Threads(スレッズ)の名前やロゴの意味

Threadsとは、英語で「糸」を意味するthreadの複数形です。アカウントとアカウント、写真と文章、ユーザーとユーザーなど、何かと何かをつなげる象徴として「糸」が選ばれているようです。

また、ロゴの由来は「@」で、ユーザーネームや個人、声を表しています。@を糸で一筆書きしたシンプルなデザインが特徴です。

Threads(スレッズ)とX(旧Twitter)の違いとは?

ThreadsとX(旧Twitter)の違いは、以下をご覧ください。なお、ThreadsとX(旧Twitter)は無料サービスですが、X Premium(旧Twitter Blue)は月1,380円(PCでは980円)の有料サービスです。

  Threads(スレッズ) X(旧Twitter)
1投稿あたりの最大文字数 500文字 140文字まで
※X Premium(旧Twitter Blue)は25,000文字
1投稿あたりの最大画像数 10枚 4枚
1投稿あたりの動画の長さ 5分 2分20秒
※X Premium(旧Twitter Blue)は120分まで
ダイレクトメッセージ機能 なし あり
ハッシュタグ機能 なし あり
検索機能 アカウント名のみ キーワード検索に対応
対応デバイス iOS、Android iOS、Android、PC

(いずれも2023年8月14日時点)

Threadsが爆発的にユーザーを増やした理由は、Meta社の新しいサービスだという点が挙げられますが、完全無料で利用できる点も挙げられます。

X(旧Twitter)も原則として無料利用が可能です。しかし、140文字を超えるテキストを投稿したいときや、2分20秒を超える動画を掲載したいときは、有料版であるX Premium(旧Twitter Blue)に加入しなくてはいけません。X Premium(旧Twitter Blue)を利用する場合は、パソコン・スマホを問わず年間10,000円を超える費用がかかります。

また、ダイレクトメッセージ機能がないため、より気軽に投稿できる点もThreadsの魅力です。ハッシュタグやキーワードで投稿内容が検索されることもないため、リアクションを期待せずにつぶやきやすくなります。

Threads(スレッズ)でできること

Threadsでは、次の事柄が可能です。

● 500文字までのテキストと10枚までの画像投稿
● リンクの貼付
● 長さ5分までの動画の投稿
● Instagram や X(旧Twitter)とのシェア機能
● いいね、コメント、リポスト(再投稿)、引用投稿
● 投稿の編集(2023/10/12~)
● 音声の投稿(2023/10/12~)

各機能について、X(旧Twitter)と比較しながら説明します。

500文字までのテキストと10枚までの画像投稿

Threadsでは、500文字までのテキストと10枚までの画像を投稿できます。画像は動画と静止画を組み合わせて投稿できるため、ひとつの投稿に多くの情報を盛り込めます。

たとえば、旅行の記録や利用説明書などのように、文字と画像を組み合わせるほうが伝えやすい情報にもThreadsは使いやすいでしょう。

無料版のX(旧Twitter)では複数の投稿に分けることになるため、キーワードで検索して閲覧するユーザーには見づらくなってしまうかもしれません。

分けないほうがよい情報は、ひとつの投稿に情報を盛り込めるThreadsを使って投稿するほうがおすすめです。

リンクの貼付

Threadsは、X(旧Twitter)と同じくリンクの貼付が可能です。外部サイトへの誘導が可能なため、ECサイトとリンクさせて紹介した商品を購入しやすくしたり、他社サイトとリンクして投稿内で紹介した情報の詳細を伝えたりできます。

なお、同じMeta社のサービスでも、Instagramではリンクを貼付できないため、外部サイトへの誘導はできません。Meta社のなかでは、Threadsはテキストメインのツール、Instagramは画像で相手に伝えるツールといった使い分けがされています。

Threadsの情報がテキストだけでは不十分な場合は外部サイトで補い、Instagramの情報が画像だけでは不十分な場合はテキストで補うようにしましょう。

長さ5分までの動画の投稿

Threadsに投稿できる動画の長さは5分までです。5分を超える動画を共有したいときは、5分以下のサイズに分け、それぞれ別に投稿します。

動画の長さは、ほかのSNSと比較すると長めです。たとえばInstagramでは1分まで、X(旧Twitter)は2分20秒までです。5分もあれば多くの情報を共有できるため、動画でのやり取りが多い方はThreadsを利用してみましょう。

Instagram やX(旧Twitter)とのシェア機能

Threadsの投稿は、同じMeta社のInstagramのストーリーズにシェアできます。また、Meta社以外のSNSサービス、たとえばX(旧Twitter)ともリンクを貼ることでシェアが可能です。

なお、すでにInstagramのアカウントを持っている場合は、ThreadsはInstagramのアカウントでログインします。

同じアカウントでテキストを投稿するときはThreads、画像を投稿するときはInstagramと使い分け、ストーリーズでまとめて表示させる使い方もおすすめです。

また、Instagramのアカウントを持っていても別アカウントを作成できるため、Threads専用のアカウントを作成し、異なるジャンルのユーザーとつながることもできます。

いいね、コメント、リポスト(再投稿)、引用投稿

スクリーンショット:いいね、コメント、リポスト(再投稿)、引用投稿

引用:Threads

Threadsでは、Instagramと同じくほかのユーザーのアカウントに「いいね」をつけたり、コメントをしたりできます。

また、リポスト(再投稿)や引用投稿機能もあるため、ほかのユーザーとつながりやすく、コミュニケーションを楽しめる点もThreadsの特徴です。

なお、リポストとは単純に投稿をそのまま拡散させることで、自分の投稿のなかで引用する引用投稿とは異なります。

投稿の編集(2023/10/12~)

Threads(スレッズ)には投稿済みのポストを編集する機能が備わっています。投稿してから5分以内であれば編集が可能となっています。

競合媒体であるX(旧Twitter)も編集機能は備わっていますが、有料サービスである「X Premium(旧Twitter Blue)」に加入する必要があります。その点Threads(スレッズ)は無料で提供されており、誰でも利用ができます。

編集を行うと編集済みポストの右上に編集済みマークが付き、このマークをタップすると「この投稿は編集済みです。」と表示されます。ちなみに編集履歴までは表示されません。

音声の投稿(2023/10/12~)

Threadsは音声の投稿もできます。投稿画面に表示されているマイクボタンをタップして音声を入力し、「投稿する」ボタンをタップすればそのまま投稿できます。

さらに、投稿された音声は自動でテキストに変換される「文字起こし機能」が備わっており、音声を聞かなくても文字で投稿内容を確認できます。

ちなみに、音声を再生すると連動して再生位置が視覚的に表示されるため、テキストのどの部分を再生しているのかが一目で分かるようになっています。

Threads(スレッズ)でできないこと

テキストや動画、画像を盛り込んで情報を伝えられるThreadsは、リポストや引用投稿など、情報共有のための機能も利用できます。しかし、できないことも多く、利用前に確認しておくことが必要です。とりわけ注目したい点は以下の5つです。

● フォローアカウントのみの表示
● PCブラウザでの利用
● 投稿のキーワード検索
● ハッシュタグの利用
● ダイレクトメッセージ(DM)の送信

フォローアカウントのみの表示

Threadsのタイムラインは自分がフォローしているアカウントからの投稿以外に、おすすめのアカウントの投稿が混ざって表示されます。フォローアカウントだけを閲覧できないため、目当ての投稿を見つけるまでに手間がかかることもあります。

なお、タイムラインという名前ですが、時系列に表示されるわけではない点に注意してください。

PCブラウザでの利用

Threadsは、iOS版とAndroid版のアプリがリリースされていますが、PCブラウザ版はありません(2023年8月14日時点)。

なお、Instagramはスマートフォンに加え、パソコンでも利用できます。以下の記事を参考にパソコンでも使用してみてください。

投稿のキーワード検索

Threadsには検索機能はありますが、検索の対象となるのはアカウント名のみです(2023年8月14日時点)。キーワード検索はできないため、知りたい情報を入手したいときには向きません。

情報検索で用いるなら、キーワード検索ができるX(旧Twitter)がおすすめです。投稿者に注目して情報を集めたいとき(企業名や店舗名など)には、Threadsを活用しましょう。

ハッシュタグの利用

Threadsでは、ハッシュタグ(#)は利用できません(2023年8月14日時点)。もちろんハッシュタグ検索もできないため、特定の情報に紐づけることや検索されやすくすることは難しいといえます。

ハッシュタグを使った投稿をしたいときは、InstagramやX(旧Twitter)がおすすめです。特定の相手とメッセージをやり取りするときには、ハッシュタグ検索のできないThreadsが向いているかもしれません。

ダイレクトメッセージ(DM)の送信

Threadsでは、特定のユーザーにダイレクトメッセージ(DM)を送信する機能がありません(2023年8月14日時点)。気になったユーザーにダイレクトメッセージを送りたいときは、一度Instagramに遷移して、Instagramから送信する必要があります。

後述しますが、Threadsは商用利用が可能なアプリですが、ダイレクトメッセージが送れないため、個人的なアプローチに手間がかかってしまいます。そのため、一方的な宣伝などはThreads、双方向性のあるやり取りはInstagramというように使い分けるのもおすすめです。

Threads(スレッズ)の登録方法

Threadsの始め方を画像で紹介します。Threadsはパソコンでは利用できないため(2023年8月14日時点)、アプリに対応しているスマートフォンやタブレットを準備しましょう。iPhoneやiPadをお使いの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playを開いてください。

● Threads(スレッズ)アプリをダウンロード・インストールする
● Instagramアカウントと連携する
● プロフィールを設定する
● プライバシーを設定する
● 「Threadsのしくみ」を確認する

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_iPhoneやiPadをお使いの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playを開いてください。

引用:Google Play

Threads(スレッズ)アプリをダウンロード・インストールする

Google Playの場合であれば、上部の検索窓に「スレッズ」や「Threads」と入れてみてください。Threadsのアイコンが表示され、右部に「インストール」ボタンが表示されます。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_Threads(スレッズ)アプリをインストールする

引用:Google Play

アプリのダウンロードとインストールが終了すると、Threadsのアイコンの右側に「開く」ボタンが表示されます。タップして、Threadsを開きましょう。

Google PlayやApp Storeを閉じてしまった場合は、アプリ一覧かスマートフォンのトップ画面からThreadsのアイコンをタップしてください。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_「開く」ボタンをタップしてインストールが終了すると、Threadsのアイコンの右側に「開く」ボタンが表示されます。タップして、Threadsを開きましょう。

引用:Google Play

Instagramアカウントと連携する

Threadsのトップ画面です。2回目以降はこの画面から始めます。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_Instagramアカウントと連携する

引用:Threads

ThreadsはInstagramのアカウントでログインします。そのため、Instagramのアカウントを持っていない方は、まずはInstagramのアカウントを取得するところから始めなくてはいけません。

iOSの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playを開き、検索窓に「インスタグラム」か「Instagram」と入力してアプリをインストールしてください。

インストール後、アカウント登録を済ませてから、再度Threadsのトップ画面を開いて、Instagramでログインしましょう。

プロフィールを設定する

Instagramでログインをすると、プロフィール画面が表示されます。名前は基本的にはInstagramに登録したものと同じです。

自己紹介やリンクは新しく設定してもよいですが、下部の「Instagramからインポート」をクリックしてInstagramのプロフィールと同じに設定できます。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_プロフィールを設定する

引用:Threads

プライバシーを設定する

プロフィールを設定した後、右上の→をタップしてください。プライバシーの設定画面に進みます。なお、プロフィールを設定したくないときは、そのまま右上の→をタップしても問題ありません。

プライバシーには、公開プロフィールと非公開プロフィールがあります。非公開プロフィールとは、X(旧Twitter)やInstagramでいう「鍵アカ」のことで、承認したフォロワー以外はシェアやコメントなどのアクションを取れません。どちらかをタップして設定してください。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_プライバシーを設定する引用:Threads

「Threadsのしくみ」を確認する

プライバシーを設定して右上の→をタップすると、「Threadsのしくみ」と記載されたページに移行します。内容を確認し、最後に「Threadsに参加する」をタップしてください。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_「Threadsのしくみ」を確認する

引用:Threads

Threadsの画面に「通知の送信をThreadsに許可しますか?」と表示されます。許可をすると投稿に対してアクションがあったときに通知が届きます。

閲覧もしくは投稿するだけを目的とする場合は「許可しない」、アクションを逐一チェックする場合は「許可」を選んでください。

スクリーンショット:Threads(スレッズ)の登録方法_Threadsの画面に「通知の送信をThreadsに許可しますか?」と表示されます。

引用:Threads

Threads(スレッズ)とInstagramを連携しない方法は?

2023年10月時点では、ThreadsとInstagramを連携させることは必須となっており、連携しない方法はありません。また別アカウントへの変更もできず、一度開設したアカウントをそのまま使用するしかありません。

さらに注意すべきは、Threadsのアカウントを削除するとInstagramのアカウントまで削除されてしまうことです。

このような仕様から、Threadsのアカウント開設前に、どのInstagramアカウントを使用してThreadsアカウントを開設するかをよく検討しておく必要があります。

どうしても連携したくない場合の代替案

現在メインで利用しているInstagramアカウントとThreadsをどうしても連携させたくない場合は、代替案として「新しくInstagramのサブアカウントを作成する」方法があります。以下でその手順を解説します。

Instagramのサブアカウントを新規作成してThreads(スレッズ)と連携させる方法

1. 現在メインで使用しているInstagramアカウントのプロフィールページに移動します
2. ユーザーネーム右横の「v」の形をしたアイコンをタップします
3. メニューより「アカウントを追加」→「新しいアカウントを作成」とタップしていきます
4. ユーザーネームを入力し「次へ」をタップします
5. パスワードを入力して「次へ」をタップします
6. 「登録を完了」をタップするとサブアカウントが作成されます
7. Threads(スレッズ)を開き「アカウントを切り替える」か「Instagramでログイン」をタップします
8. サブアカウントのユーザーネームとパスワードを入力して「ログイン」をタップします

以上が、Instagramのメイン利用のアカウントとThreadsを連携させたくない場合の代替案となります。

注意点として、ユーザーネームを入力する際はThreadsでの利用を想定していることを忘れないようにしましょう。

Threads(スレッズ)に見たらバレる「足跡機能」はある?

2023年10月時点で、Threadsには、ページにアクセスしたユーザーの履歴が残るような足跡機能は備わっていません。

そのため、他ユーザーのページへ訪問しプロフィールや投稿を見ても、アクセス履歴は残らず相手に知られることもありません。

Instagramにおいては、ストーリーの投稿を見ることで足跡が残り相手に知られてしまいますが、現状Threadsにそういった心配はありません。

フォロー・いいね・再投稿などは通知される

現状、Threadsではアクセス履歴こそ残りませんが、フォローやいいね、再投稿などを行った場合は相手に通知されます。

また他にも引用投稿やメンション、返信などを行ったときも相手に通知されます。相手に訪問したことを知られたくない場合は、これらは行わないほうがよいでしょう。

企業におけるThreads(スレッズ)活用のポイント

Threadsを企業で活用するときは、次の2つのポイントを押さえておきましょう。

● Threads(スレッズ)は商用利用できる
● アカウントの削除には注意が必要

Threads(スレッズ)は商用利用できる

ThreadsはInstagramやFacebookと同じく、「悪意がある」「詐欺的である」「公序良俗に反する」「誤解を招く」などの違反に抵触しなければ、商用利用できます。企業のSNSのひとつにThreadsを加えることで、タッチポイントを増やしてみてはいかがでしょうか。

ただし、Facebook広告のような広告メニューは利用できません(2023年8月14日時点)。広告目的で使うときは、FacebookやLINEなどのほかのSNSを検討しましょう。

アカウントの削除には注意が必要

Threadsのアカウントを完全に削除するためには、紐づいているInstagramアカウントも削除しなくてはいけません。また、反対にThreadsアカウントを開設する際は、Instagramなどのほかのアカウントにも影響がおよびます。

SNSを使って見込み顧客とのタッチポイントを増やすことは、Webマーケティングの基本です。Webマーケティングの基本手順は、以下の参考記事をご確認ください。

企業におけるThreads(スレッズ)の活用事例

SNS活用が得意な先進的な企業では、すでにThreads利用がスタートしています。いくつかの活用事例を紹介します。

● MOUSSY(マウジー)
● ブルーシールアイスクリーム
● ユニクロ
● ナイキ
● Pokémon

MOUSSY(マウジー)

MOUSSY(マウジー)では、「ブランドの名前の読み方がわからない」などの問い合わせが多いことから、Threadsで読み方と発音についての投稿をしました。500文字までテキストを書けるというThreadsの機能を活かし、文章で丁寧に読み方・イントネーションを説明しています。

Threadsでは、企業が伝えたいことをしっかりと文章で伝えられます。踏み込んだ関係を顧客と築きたいときにも、活用しやすいツールといえそうです。

参考:MOUSSY(マウジー)

ブルーシールアイスクリーム

ブルーシールアイスクリームでは、情報発信というよりはユーザーとのコミュニケーション目的でThreadsを活用しています。好きなアイスクリームのフレーバーを尋ねるなど、気軽なやり取りの場としています。

Threadsならではのプライベート感が、ちょっとしたおしゃべりに向いているようです。テキストでコミュニケーションを取り合うことで、親密ではあるもののふざけすぎない関係構築が可能になります。

参考:ブルーシールアイスクリーム|沖縄(公式)

ユニクロ

自社工場を持ち、商品の企画・製造から販売までをワンストップで行うユニクロは、SNS戦略の一環としてThreadsを活用し、商品やセールの情報を発信しています。

2023年10月時点で9.5万人のフォロワーを有するユニクロは、Threadsのローンチから早い段階で導入しており、力を入れてこまめにコンテンツ発信を行っています。

商品紹介やセール情報だけにとどまらず、コーディネート例やアイテムの着こなし方法、素材の特徴や解説に至るまで、商品に関するあらゆる情報をさまざまな面から多角的に発信しており、SNS戦略に対する重要度は高いことがうかがい知れます。

参考:ユニクロ公式

ナイキ

スポーツ関連の靴をはじめ、アパレルやアクセサリーなどの設計及び開発・製造を手掛ける世界的な販売メーカー「ナイキ」も、Threadsを導入したSNS戦略を展開しています。

2023年10月時点でのフォロワー数は599万人となっており、いかに知名度の高い企業であるかが見て取れます。そのようなナイキですが、特にSNSにプロモーション戦略をうまく取り入れることによって、Threadsを使いこなしています。

ナイキの投稿済みポストのコンテンツを見るとよく分かりますが、これといった商品の宣伝は行っておらず、プロアスリートがバスケットボールをしている場面や話している姿などの動画や画像が目立ちます。

これこそまさしくブランドマーケティングと言われる戦略で、プロアスリートがナイキのスニーカーを履いたり、ユニホームを着てバスケットボールをしたり、話したりしているところを動画コンテンツとして見せることで、「その商品はプロアスリートも利用している」というブランド力を暗に示しているのです。

こういったコンテンツを多数配信することにより、直接的に商品を紹介しなくてもそれを欲しいとユーザーに思わせることができると同時に、「プロアスリートをサポートしている企業」としてのブランド力も示すことになるのです。

参考:Nike

Pokémon

日本でおなじみのポケットモンスターですが、すでに海外でも名の知れたアニメであることは言うまでもないでしょう。

特に世界に向けてリリースした「Pokémon GO」は、2023年2月までの世界における累計収益は65億ドルを突破しており、中でも米国が35.7%とトップシェア、ついで日本が32.8%で、この2カ国だけで2大市場を築き上げています

このように巨大市場を切り開いてきたポケットモンスターですが、海外ユーザー向けに「Pokemon」のアカウント名でThreadsを運用しています。

フォロワー数は2023年10月時点で44万人となっており、特に英語圏に向けての配信を想定して運営されています。

やはりアニメ・ゲーム系ということもあり、投稿されているコンテンツは華やかで見ていて飽きません。ゲームソフトなどの商品の宣伝は軽く行う程度で、あとはイラストやぬいぐるみの写真などでユーザーを惹きつけています。

インバウンドマーケティングでは過度な商品紹介を行わないことが重要であることも熟知しており、そのあたりも人気を保っている秘訣と言えそうです。

参考
Pokémon
ホウエン地方イベントで世界の収益ランキングを独占したPokémon GO、日本では55歳以上からの支持も10%に迫る

Threads(スレッズ)の今後とは

Threadsは、キーワード検索やハッシュタグ検索に対応していないなど、ほかのコミュニケーションアプリと比べると幾分不便に感じる部分もあります(2023年8月14日時点)。

今後、使いやすさは向上していく可能性はありますが、それと同時に、不便と思われる点が解消されると、InstagramやX(旧Twitter)との差異がなくなり、使い分けが難しくなることも考えられます。

実際にどのような団体・個人がThreadsを利用しているのか、また、どのようなコミュニケーションに活用しているのかをチェックし、適切な場面で適切なコミュニケーションツールを選択できるようにしましょう。

Threads(スレッズ)はさらなる発展が期待されるSNS

テキストで相手に伝えたいとき、Threadsは使いやすいツールといえます。同じく文章メインのX(旧Twitter)では最大140文字しか伝えられず、かといって有料版のX Premium(旧Twitter Blue)を利用するのは抵抗があるかもしれません。

また、Threadsと同じくInstagramは完全無料で利用できるアプリですが、そもそも画像がメインのため、長いテキストはユーザーを困惑させる可能性があります。

すでにThreadsを活用している企業も多く、スマートフォンをメインとした利用が多いBtoCにおいて、文章を使ったコミュニケーションが展開されています。今後はBtoB企業も参入し、Threadsを活用した文字によるコミュニケーションが行われると予想されるでしょう。

Threadsの使い方や特徴を早めに理解しておくことで、より効果的な活用が実現できます。まずはThreadsに登録し、実際に利用してみることでメリットやデメリットを体感してみてください。

上手にSNSを使うことは、今後のBtoBマーケティング、BtoCマーケティングには欠かせない要素です。

まとめ

ThreadsはX(旧Twitter)の対抗馬として、SNSマーケティングにおいて非常に有用な媒体です。

X(旧Twitter)の140文字では伝えづらい情報もThreadsの500文字なら伝えられる可能性が高まります。

投稿できるコンテンツもX(旧Twitter)で可能なものをほぼカバーしていますので、X(旧Twitter)と合わせて使用することにより、SNSマーケティングをさらに効率よく行っていくことができるでしょう。

よくあるご質問

Threads(スレッズ)とInstagramはどう使い分ける?

言葉で共感を得たいときはThreads(スレッズ)、画像や世界観で共感を得たいときはInstagramと使い分けられます。また、Threadsはキーワードやハッシュタグで検索されないため、アカウント名を知らないユーザーとはつながりにくく、ポジティブではない意見を述べやすい点も特徴です。一方、Instagramは検索が簡単なため、ネガティブな意見を述べると炎上するリスクがあります。

Threads(スレッズ)で複数のアカウントを切り替えるには

Threads(スレッズ)の右上の設定アイコンをクリックし、「ログアウト」を選択しましょう。ログアウト後の画面に「アカウントを切り替える」と表示されるため、切り替えたいアカウントをクリックしてください。切り替えたいアカウントが一覧表示されていないときは、「他のInstagramアカウントにログイン」をタップして、ユーザー名とパスワードを入力してログインしましょう。

Threads(スレッズ)のURLをInstagramに貼るには

Threads(スレッズ)のURLをInstagramに貼る手順は、以下をご覧ください。

1. Threadsアプリにログインする
2. プロフィールを開く
3. 「プロフィールをシェア」をクリックする
4. Instagramアプリを開き、「プロフィールを編集する」をクリックする
5. 「リンク」→「外部リンクを追加」を選択する
6. 「URL」にカーソルをあわせて「貼り付け」をタップする

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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