SEO対策を行う上で「内部対策」と「外部対策」という言葉をよく耳にします。
ではこれら「内部対策」と「外部対策」はどのようなものか?また実際にはどのような方法で対策を行うのか見ていくことにしましょう。
内部対策について
SEOの「内部対策」とは自社の「ウェブサイト」に施すSEO対策のことを指します。
実際に行うものとしては
A) ページやサイト全体に使用するキーワードの選定と、HTMLタグ(タイトルや見出しタグなど)や文章への設定。
B) HTMLやJavaScript、画像などのデータ量の最適化
C) モバイル最適化(ナビゲーションの利用しやすさやフォントサイズなど)
D) 直帰率の低減や滞在率の増加の為のナビゲーションの見直し
E) 重複コンテンツや404エラーがないようにページの整理を行う
F) サイトのディレクトリ構造の最適化
そして何より一番のSEOの内部対策としては「良質なコンテンツを作成すること」です。
Googleはユーザーに対してよりよい検索結果を提供するように度重なるアップデートを行っています。
単にキーワードの量を増やしたり、またキーワードを適切にタグの中に表示しても、それが人間の目を通して「SEOを意識しすぎてキーワードを羅列しているだけ」だったり、「これどこかで見た記事のパクリ?」と感じてしまうようなものは順位を落とす傾向が見られます。
とくに最近のGoogleは「内容の薄いコンテンツ」「無断複製しているコンテンツ」などに対しては、はなはだご立腹のようで下記の「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」では評価が低くなるコンテンツの内容について触れられています。
B) HTMLやJavaScript、画像などのデータ量の最適化
については近年(2018年7月)Googleが「スピードアップデート」を導入したため、対応が急がれる内部対策の一つで、なるべくデータ量を抑えつつ高速に表示されるページを実現するため「PageSpeed Insights」を使って既存サイトの診断とその改善方法について確認しておくとよいでしょう。
とくに画像についてはボトルネックになりやすい部分ですので、TinyPngなどを利用して軽量化を行ってください。
画像に関しては次世代フォーマットに変更するようなアドバイスが多く見受けられますが、「WEBP,」や「JPEG-XR」などの次世代の画像フォーマットは少し前のブラウザでは表示できない場合も多く、導入する時期はもう少しブラウザの対応を待つ方がよいです。
C) モバイル最適化(ナビゲーションの利用しやすさやフォントサイズなど)
についても「PageSpeed Insights」同様、Googleが2018年3月に発表した「モバイルファースト」を検証するためのツール「モバイルフレンドリーテスト」も公表されています。
また
D) 直帰率の低減や滞在率の増加の為のナビゲーションの見直し
E) 重複コンテンツや404エラーがないようにページの整理を行う
についてはサーチコンソールやアナリティクスのデーターを確認しながら対応していくとよいでしょう。
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外部対策について
前述の内部対策の対極にあるのがこの「外部対策」となっています。
A) 検索エンジンのクロール・インデックス対策
B) 被リンク対策
A) 検索エンジンのクロール・インデックス対策
人によれば内部対策としてカテゴリー分けされる方もいらっしゃるかと思いますが、一応検索エンジンという外部のツールに対しての施策なので外部対策として揚げました。
検索エンジンにインデックスされ、クロールされなければユーザーの訪問する機会は少なくなりますのでGoogleのサーチコンソールやBingのWebマスターツールなどにURLやサイトマップの登録を行うことは最低限やらなければならない外部対策でしょう。
B) 被リンク対策
近年被リンクを増やすことがSEO的に有効であるといわれたことにより、リンクファームなどから大量に被リンクを受けることが多くなり、結果Googleでもリンクファームに対するペナルティが目立つようになったり、内部対策のほうが結果を残しやすくなってきました。
ただし「Google が掲げる 10 の事実」にもあるように(「4. ウェブ上の民主主義は機能する。」では「Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているから」とある)
機械的にサイトの人気を図るには被リンクを評価するということはすごく明快な採点基準であり得ることから、現在でもある程度有効なSEO対策です。
まとめ
現在ではコンテンツの質を高めることこそがSEO対策の王道となっていますが、その「質」を推し量るためには、詰め込みすぎない適切なボリュームのキーワードの埋め込みや、スマホユーザーに対してのユーザービリティの善し悪しなどの数値が用いられるようになってきました。
被リンクなどの外部対策もいまだ重要な要素ですが、今までよりは内部の対策により力を入れていく方がよいでしょう。