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Googleデータポータルとは?基本的な概念と使い方を解説

2023.3.28
読了まで約 5

現代のビジネスの場面ではさまざまなツールを利活用することが求められます。その中でも特に注目したいツールは、Googleデータポータルです。Googleデータポータルは導入のハードルが非常に低く、それでいて多機能という特徴があります。

この記事ではGoogleデータポータルの概要や特徴、基本的な使い方などのほか、便利な使い方も解説します。これから活用したいと考えている初心者の人もぜひ参考にしてください。

Googleデータポータルとは?

Googleデータポータルとは、Googleが無料で提供しているダッシュボードを使ったレポート作成用のサービスです。以前はGoogleデータスタジオとも呼ばれていましたが、2021年5月に名称が変更されました。

Googleデータポータルは、GoogleアナリティクスやGoogle広告、Googleスプレッドシートなど、450種類以上のコネクタと接続が可能です。さまざまなサービスのデータを取得して、レポートなどの資料にまとめることができます。

なお、Googleのサービスだけでなく、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSなどもGoogleデータポータルと連携することによってレポート化することが可能です。

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Googleデータポータルの特徴

Googleデータポータルは、レポーティング機能に特化したサービスです。普段からGoogleが提供しているツールを使用している人にはなじみやすいため、特におすすめのサービスといえます。

続いては、Googleデータポータルの特徴について、詳しく解説していきます。

ダッシュボードが使いやすい

Googleデータポータルの特徴として、第一にダッシュボードが使いやすい点が挙げられます。同じようなサービスは国内外問わず存在していますが、Googleデータポータルはすべての機能を基本的に無料で使用することができます。

もちろん無料だからといって、ツールとしての機能が不十分なわけではありません。Googleが提供するクラウド環境で安定して利用できるうえ、データの読み込みやビジュアライズ、共有などの機能を、高いクオリティで利用できるのです。

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DMPとの連携がしやすい

GoogleデータポータルはBigQueryや、Redshiftといった、ビッグデータの扱いに特化したクラウドデータベースへの接続も簡単に行え、複雑な設定も必要ありません。メンテナンスなども、Googleデータポータルの管理画面内で完結させることができます。

サードパーティ製ツールのデータはもちろん、基幹データやCRMデータなどの自社データを結合したDMPがあれば、それらのデータをビジュアライズして意思決定を促し、ビジネスの進行はさらに加速できるでしょう。

関連記事:DMPとは?メリット・デメリットは?導入時の注意点や選び方、活用事例

データソースとの接続ができる

Googleデータポータルでレポートを作成するには、コネクタという機能を使用して必要なデータを取得します。Googleデータポータルでは、多くのコネクタが提供されているため、とても便利です。

Googleアナリティクス(Analytics)、Google広告、Search Console(サーチコンソール)、BigQueryといったGoogle社のツールだけでなく、MySQLやPostgreSQLなどの固有のデータベースやデータのアップロードまで、さまざまなデータソースに対応することが可能です。

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共同編集等もできて効率的

複数のユーザーが共同で編集できる点も、Googleデータポータルの特徴の一つです。

Googleデータポータルは完全クラウドベースで提供されていますので、利用に必要なのはWebブラウザのみです。GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントなどを利用したことがあれば、使い方のイメージがしやすいでしょう。

一つのレポートごとに閲覧可能なGoogleアカウントが指定でき、「編集可能」「閲覧のみ可能」などの使用権限のコントロールも簡単に行えます。レポートの共有や、共同編集などの操作も自由自在です。

関連記事:Googleスプレッドシートとは?機能や使い方、マーケティングでの活用法を解説します!

Googleデータポータルの基本的な使い方3ステップ

Googleデータポータルは、誰でも気軽に利用できます。続いては、Googleデータポータルの基本的な使い方を、3つのステップに分けて紹介していきます。

1.データポータルにログイン

まずはデータポータルにログインしてみましょう。公式サイトにアクセスし、画面右上にある「無料で利用する」という箇所をクリックすると、データポータルのダッシュボードが開きます。これで最初の準備は完了です。

2.データとの接続

次に、データの接続を行います。レポートで使用するデータを取得するためのデータソースを作成しておきましょう。ダッシュボードの左上にある作成ボタンをクリックして、データソースを選択します。

そうすると、Googleデータポータルで提供されているコネクタが一覧で表示されます。レポートに使用するデータの提供元に応じた最適なものを選択してください。

そして、対象のアカウント・プロパティ・ビューを選択します。コネクタの名称も忘れずに変更しておきましょう。作成したコネクタは、他のレポートも使いまわせますのので、分かりやすい名称に設定しておくことをおすすめします。

設定に問題がなければ「接続」をクリックし、データの提供元へ接続します。そのデータソースに含まれているフィールドの一覧が表示されますので、問題がなければ「レポートを作成」からレポートの作成画面へと移りましょう。

3.レポートの作成・共有

レポートの作成画面にうつると、最初は何もないページが表示されます。試しに「グラフを追加」から好きな形式のグラフを選択し、ページ内の好きなところに配置してみてください。

グラフを設置すると画面右側にグラフの詳細設定が表示され、データに関する設定やスタイルに関する設定などを変更することができます。レポート上にはグラフ以外にも、フィルタや画像なども設置可能です。

さまざまな機能を駆使して、分かりやすいレポートの作成を目指してみてください。なお、作成したレポートの共有は、画面右上の共有メニューから行います。

Googleデータポータルの便利な使い方

ここまで、Googleデータポータルの基本的な使用方法について紹介してきましたが、Googleデータポータルには便利な活用方法がまだまだたくさんあります。そこで、Googleデータポータルの便利な使い方を引き続きチェックしていきましょう。

テンプレートを活用する

Googleデータポータルを初めて使う人のなかには、ゼロからレポートを作成することに抵抗がある人もいるかもしれません。そのようなときは、トップページにあるテンプレートギャラリーを活用してみてください。

テンプレートギャラリーには、サーチコンソールやGoogle広告など、各ツール向けのレポートテンプレートが豊富に用意されています。すぐにレポートを完成させたい人は、ぜひテンプレートを活用してみてください。

フィルタの設定

レポートを作成する際、データのうち一部の条件に当てはまるものだけを表示したいというときもあるでしょう。そんなときは、フィルタ機能を使ってみましょう。

まず画面右側のデータバーの下部にある「フィルタを追加」を選択します。次に、フィルタの作成画面で、フィルタの名前とフィルタの条件を設定して保存します。これでデータの絞り込みが簡単に行えます。

一度作成したフィルタは、同じデータソースを使っている他の表やグラフにも適用可能です。便利な機能なので、ぜひ覚えておいてください。

レポートの期間設定

レポート内に表やグラフを複数表示している場合、分析期間について一つひとつ設定するのはとても面倒なものですが、Googleデータポータルには、すべての表やグラフに期間を設定できる機能があります。

まず、レポート編集画面の上部メニューバーから「コントロールを追加」、その中の「期間設定」を選択します。次にレポート内の任意の場所でクリックをすると、プルダウンで期間を選択できるエリアが表示されます。

期間のプロパティでは、デフォルトで用意されている自動期間か、カスタム期間のいずれかを選択できます。

スプレッドシートとの連携

Googleデータポータルでレポートを作成できるのは、Googleアナリティクスやサーチコンソールといったサービスだけではありません。Googleスプレッドシートをデータソースとして連携すれば、任意のデータもGoogleデータポータルで簡単にレポート化することが可能です。

ただしスプレッドシートをデータソースとして利用する場合は、入力方法に決まりがありますので注意してください。

実際にスプレッドシートをデータソースに追加するには、まずレポート作成画面の上部にあるバー「データを追加」から「Googleスプレッドシート」を選択します。そしてスプレッドシートのURLを入力し、対象のシートを選択して追加すれば完了です。

Googleデータポータルに関するよくある質問

最後にGoogleデータポータルに関するよくある質問についてまとめておきます。Googleデータポータルを利用していて困った際は参考にしてみてください。

検索クエリを確認できない場合は?

基本的にアナリティクスとサーチコンソールのデータを連携していれば、アナリティクス上でユーザーの検索キーワードを確認することができます。

しかし、アナリティクスのデータソース上にある検索クエリのディメンションを使うと、「(not set)」という表示が多いため、検索キーワードを確認することは難しいでしょう。

Googleデータポータルで検索キーワードを確認するには、アナリティクスとはまた別に、サーチコンソールのデータソースを連携する必要があります。左上メニューバーの「データを追加」より、サーチコンソールを選択してみてください。

関連記事:クエリ(query)とはなにか?SEO、IT用語として使われている様々な意味を解説

アナリティクスとの数値に乖離がある場合は?

Googleアナリティクスとデータポータルの数値が異なっている場合は、データの収集期間や、異なったセグメントが適用されていないか、または違うフィルターが適用されていないか、などを一度チェックしてみてください。

関連記事:セグメントとは。マーケティングだけでなくビジネス全般で使われる用語の意味

まとめ

Googleデータポータルを活用すれば、さまざまなデータを分かりやすくレポートにすることが可能です。他のサービスにはない特徴的なポイントが多数あり、使い方もそれほど難しくありません。

Googleデータポータルには便利な機能がたくさんあります。ぜひGoogleデータポータルを使用してみて、Webマーケティングの活動の役に立ててください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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