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API連携とは!仕組みやメリット・デメリットの解説!

2023.2.3
読了まで約 5

API連携とはAPI(Application Programming Interface)を使用したアプリケーション同士の連携です。他社の既存サービスを実装できるため、開発コストと時間を大幅に抑えながら新たなサービスを展開できます。

ここ数年急速にAPIの利用が広まってきており、事業を拡大するうえでは欠かせないものになってきています。

本記事ではAPI連携についての詳しい説明とメリット・デメリット、実装手順を解説しました。本記事を読むことで導入するAPIの選ぶ基準や注意点がわかります。

APIとは

APIとは、アプリケーションやソフトウェア同士が情報をやり取りする際に使用するプログラミング上の窓口です。USBメモリが、外部のデバイスとパソコンを繋げるように、APIはアプリケーションやソフトウェア同士を繋げます。

APIは、Web上に使い方やルールが公開されていて誰でも無料で使用できます。アプリケーション同士を繋げることで、機能性を拡張させてより便利なサービスを作るのがAPIの目的です。

関連記事
APIとは何か?いまさら聞けない基本的な意味を解説
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API連携とは

API連携とは、APIを使用したアプリケーション同士の連携です。APIを通じて、アプリケーションのサービスとデータを連携させることが可能になります。API連携を使用することで、すでに開発されている他のアプリケーションのサービスを利用できるため、アプリケーションの機能を一から開発する手間を省けます。

タクシー手配アプリケーションは、API連携を利用したアプリケーションの1つです。
タクシー手配アプリケーションでは、顧客の位置情報とアプリケーション内でのカード決済が可能になっていることが多いです。

今までは、顧客の位置情報がわかるようにGPSの開発などを自社で行う必要がありました。しかし、API連携による恩恵ですでに開発されているソフトウェアの利用ができるため、簡単にサービスを開発できるようになっています。

関連記事:アプリとは!誰にでもわかるようにアプリを解説します!

API連携の仕組み

API利用者がAPI提供者に対し、リクエスト(要求)を送り、API提供者がレスポンス(応答)するのがAPI連携の基本的な仕組みです。リクエストとレスポンスに関するルールや、リクエストに対してどのようなレスポンスを返すのか、サービスの利用範囲などはすべてAPI提供者が定めています。

APIのルールを破って使用された場合は、不正利用となり、ハッキングとなる可能性が高いです。

レストランで料理を注文する流れをイメージするとわかりやすいです。例えると、客がAPI利用者、レストラン側がAPI提供者になります。

● 店員からメニューを受け取る(API提供者からサービス利用範囲、API連携のルール)
● 料理を決めて注文する(リクエスト・要求を送る)
● 店内で料理が作られる(リクエストの処理)
● 料理が提供される(レスポンス・応答)

メニューにない料理を注文しても、料理が来ないように、ルールに沿っていない使用はできないようになっています。

関連記事:今さら聞けないアプリケーションの基礎知識。アプリ開発のメリットやASO対策ってなに?

API連携のメリット

API連携をすることで、多様なサービスが簡単に構築できるようになります。すでに開発されているシステムが使用可能になり、すべてのサービスを一から開発する必要がなくなるからです。以下では、より具体的なAPI連携のメリットを説明します。

開発コストを削減できる

アプリケーションの開発を1からすべて自社で行おうとすると、完成までに膨大な時間と費用がかかります。アプリケーションの処理機能が高度になればなるほど、開発に時間と費用がかかります。

APIを利用することで、開発にかかる時間と費用を大幅に減らすことが可能です。なぜなら、多くのAPIは無料で提供されているからです。有償APIであったとしても、自社で開発から構築する費用と比較すれば、低コストに抑えられます。APIの利用で、自社で開発する時間や費用を大幅に抑えることができます。

機能を拡張できる

今までは、リソース不足のために高機能のアプリケーション開発が難しいとされていたものでも、APIの利用で機能追加が簡単にできるため、開発スピードが早いです。
また、サービス同士がAPI連携した場合、連携先のサービスが利用できるため、提供できるサービスの幅が広がります。API連携によって開発コストを抑えても、簡単に機能の拡張が可能となります。

セキュリティが向上する

自社ですべてシステムやアプリの開発を行う場合、情報セキュリティに詳しい人材が必要です。しかし、ベンチャー企業など、情報セキュリティに詳しい人材が不足していることは容易に考えられます。

既存のセキュリティレベルの高いAPIを利用することで、自社内でセキュリティ部分を開発する必要がなくなります。

新しいサイトで会員登録する際に、SNSのアカウントからログインできた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。すでに持っているSNSアカウントからログインできるのはユーザーにとっても便利ですし、大企業のセキュリティのほうが信頼度も高いため、利用率の向上につながります。

関連記事:50%以上のアプリが30日以内にアンインストールされていると判明(AppsFlyer Japan調べ)

API連携のデメリット

API連携はメリットばかりのようにも思えますが、デメリットもあることを忘れてはいけません。なぜなら、API連携で多様なサービスを提供できるようになっても、そのサービスはAPI提供企業に依存しているからです。以下では、API連携のデメリットを2点紹介します。

サーバートラブルが起きるリスクがある

API連携先でサーバートラブルがおきた場合、連携に失敗して、自社のサービスを提供できないなど不具合が起きる可能性があります。自社内でのトラブルであればすぐに対応できますが、API連携先でのトラブルは対応を連携先に任せるしかありません。API連携をする際は、様々なトラブルを想定して対応策を考えておく必要があります。

APIに依存してしまう可能性がある

API連携で、提供先の機能に依存しすぎると様々な問題が発生します。

● 仕様変更でルールが変わる
● API提供終了の可能性
● API提供先の信頼度

上記の3つを意識してAPI連携をするか考えるべきです。突然API提供が終了する可能性もあります。API連携に依存したままで自社内の機能開発能力が下がっていると、突発的なことに対応できなくなってしまいます。API連携は補助的な機能であると考えて、サービスの軸にならないようにしましょう。

関連記事:ノーコード・ローコードとは?プログラミング知識は不要、誰でもアプリ開発できる時代に

API連携をする手順と流れ

API連携を活用すれば、時間と費用を抑えて新たなアプリケーションを開発できます。
以下では、API連携をする手順と流れを解説します。実装手順はAPI提供元によって多少異なるため、具体的な登録方法は各API提供社サイトを確認してください。

APIで何を実装するのか決める

APIで実装する機能を決めます。APIを選ぶ基準は以下の2つです。

● 自社で開発が難しい高機能の実装
● 社内業務が効率化する機能の実装

APIを効率的に使うためには、APIの知識が必要不可欠となります。上記のように高機能の実装をすれば、よりクオリティの高いサービスの提供が可能になりますが、API連携に依存しすぎてしまうとデメリットも生じます。

他社のAPI連携導入例を参考にしてみましょう。どのように活用されているか見ることで、自社にどのようなAPIが必要かがわかります。

APIを選定する

実装する機能が決まったら、それらの機能を提供できるAPIの候補をあげましょう。
数あるAPIの候補から選ぶときは、API提供元の実績や、他社のAPI連携導入後を基準として選びましょう。

実績の少ないAPIだと、サービスが終了してしまう可能性や、連携が難しく他社が連携するのを避けていた可能性が考えられ、導入リスクが高いからです。

一方で、実績が多い企業のAPIは、他社のAPI連携導入例が多く、自社で実装する際の参考になります。

APIの提供元にデータを登録する

APIの提供会社へユーザー登録を行います。登録するデータは、アプリの名称や機能の概要、トップページのURLなどです。

海外のサービスを利用する場合は、英語でデータを登録する必要があります。APIの利用には審査があり、審査完了まで数日間かかることが多いです。事前に登録する際に必要となることを調べておきましょう。

APIキー・シークレットキーの2つを取得する

ユーザー登録が完了すると、API提供会社からAPIキーとシークレットキーが発行されます。APIキーは、API提供会社が独自に発行している認証情報です。APIキーとシークレットキーは、API提供会社が提供しているサービスにログインする際のIDやパスワードに代わるものとなります。APIキーを利用してAPIにログインすることで、API提供会社は利用者の識別と承認を行えます。不正アクセスを防ぐことができるため、セキュリティを高められます。

実際にAPI連携を行う

APIを使用するソフトウェアに、APIキーやシークレットキーなどの情報を追加します。
情報を追加したら、簡単なリクエストを送ってみましょう。レスポンスがきたら動作確認ができたことになります。APIの各機能の使い方などは、API提供社の仕様書に沿って行ってください。

関連記事:ウェブからアプリに誘導するディープリンク広告とは?

API連携の注意点

API連携をすることで、他社の開発済みの機能を利用できたり、API提供者が持っているデータを利用できたりとメリットがたくさんあります。しかし、API連携をするうえで注意しなくてはいけない点もいくつかあります。

API提供の終了で、API連携ができなくなる可能性や、API提供者側のトラブルで、自社のシステムにも不具合が起きることがあるという点です。

これらのトラブルは、API連携先に依存しすぎた場合に、より被害が大きくなってしまいます。自社で開発するにはコストが過大となるため、導入を断念していた高機能の実装をAPI連携で行うことは可能です。しかし、API提供側にトラブルが発生しても自社内で対処できるようあらかじめ対策案を練っておく必要があります。

API連携はとても魅力的ですが、あくまで補助的に利用し、連携先の技術がサービスの軸とならないように注意しましょう。また、長期にわたって利用できるようAPI連携先は慎重に選ぶ必要があります。

関連記事:サンクコスト効果とは。コンコルド効果と同じ?日常生活やビジネスシーンでの例

まとめ

本記事では、API連携についての解説や、API連携のメリットとデメリットを説明しました。API連携をすることで、他社の機能やデータを活用して自社のサービスの成長につなげられます。

しかし、API連携先に依存しすぎてしまうと、トラブルが起きた時に自社で対応できないなど様々なリスクが生じます。API連携を活用する際は、起きる可能性があるリスクに対しての対処法をあらかじめ考えておきましょう。

本記事の情報を参考にAPI連携を行って、自社の成長につなげてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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