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メールアドレスの作成方法を解説!初心者でも作れる無料サービスも紹介

2024.7.12
読了まで約 15

現代社会において、電子メールはなくてはならないツールです。そして、メールの送受信のために必要なのがメールアドレスです。アドレスがなければ、メールのやり取りは成立しません。しかし、今さらメールアドレスの作り方を聞くことが憚られるので、メールアドレスの作り方を知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、メールアドレスの概要やメールアドレスの種類を紹介するとともに、メールアドレスの作成方法についてわかりやすく解説します。これからメールアドレスを作成しようとしている人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

目次

メールアドレスとは?

メールアドレスとはインターネットなどのネットワーク上で、電子メールの送受信を行うために使用する文字列のことを指します。いわゆる住所のようなものです。

メールアドレスは、「ユーザー名(アカウント名)@ドメイン名」で構成されます。ユーザー名(アカウント名)は電子メールを送受信する個人を識別する文字列で、ドメイン名は所在地や事業者名、加入しているインターネットサービス名などを表す文字列です。

スマートフォンやパソコンなどでメールのやり取りをするために、まずはメールアドレスを取得する必要があります。

また、メールアドレスは大文字を含まず、すべて小文字で作成をするのがおすすめです。

メールアドレスの2つの種類

メールアドレスと一口に言っても、いくつか種類があることを覚えておきましょう。ここでは、下記の2種類を紹介します。

● フリーのメールアドレス
● 独自ドメインのメールアドレス

それぞれ詳しく解説していきます。

フリーのメールアドレス

フリーのメールアドレスとは、その名の通り無料(Free)で取得できるメールアドレスのことで、誰でも利用できます。

メールアドレスを提供するサービスごとに、決められたドメインを使用するのがフリーメールアドレスの特徴です。フリーのメールアドレスのサービスは様々あり、主要なものとしてはGmailやOutlook、iCloudなどが挙げられます。

ただし、ビジネスの場においては信用の度合いに関わるため、フリーメールアドレスの使用を控えた方が良いでしょう。

独自ドメインのメールアドレス

独自ドメインのメールアドレスとは、独自でドメインを取得後、作成するメールアドレスのことを指します。フリーメールアドレスが無料で取得できるのに対し、独自ドメインのメールアドレスの取得は有料です。

独自ドメインのメールアドレスでは、@の前のユーザー名(アカウント名)だけでなく、@以降のドメイン名も自由に設定できます。また、取得した1つのドメインに対し、複数のメールアドレスが作成できますので、用途や目的に合わせたメールアドレスが作成できるでしょう。

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フリーメールアドレスのメリット・デメリット

フリーメールアドレスのメリットとデメリットについて解説します。

● フリーメールアドレスのメリット
● フリーメールアドレスのデメリット

フリーメールアドレスのメリット

フリーメールアドレスのメリットとしては以下が挙げられます。

● メールアドレスの使い捨てが可能
● Webメールが利用できる
● プロバイダーに依存せず利用できる

メールアドレスの使い捨てが可能

フリーメールアドレスは文字を入力して作成ボタンをクリックするだけで作成できます。非常に簡単に作成できる上、いくらでもつくることが可能です。必要なくなったメールアドレスは使い捨てることができるので、一時的な連絡手段に利用したり、出自の怪しいWebサイトに登録したりするときなどに利用ができます。

Webメールが利用できる

フリーメールアドレスはWebメールとして提供される場合が多くありますので、メーラーをインストールする必要がありません。そのためWeb上における様々な媒体で利用ができます。

外出先でのPCやインターネットカフェ、スマホなどからでもフリーメールアドレスを作成でき、手軽に送受信を行うことができます。また、送受信されたメールが保存されるのはWebサーバー内のため、消える心配もありません。

プロバイダーに依存せず利用できる

フリーメールアドレスは特定のプロバイダーに依存せずに利用ができます。通常ではメールを利用するためにはプロバイダーと契約し、固有のメールアドレスを提供してもらう必要がありますが、フリーメールアドレスではこういった制約を受けることもありません。

またプロバイダーメールの場合は、プロバイダーを変更、もしくは解約した場合にはそれまでのメールアドレスが利用できなくなってしまう可能性もあります。ですが、フリーメールアドレスではいくつも作成できますので、利用できなくなる心配もありません。

フリーメールアドレスのデメリット

フリーメールアドレスのデメリットとしては以下が挙げられます。

● 社会的信頼性が低い
● 受信トレイに容量制限がある
● 広告が表示される

社会的信頼性が低い

プロバイダーが提供するメールアドレスに比べて、フリーメールアドレスは社会的信頼性が低いデメリットがあります。

フリーメールアドレスは匿名や偽名で大量作成が可能であるため、スパムメール送信などにも悪用されることがあります。こういった背景から、フリーメールアドレスは社会的信頼性が低いと認識されているケースが多くあります。

受信トレイに容量制限がある

フリーメールアドレスでは、受信トレイに容量制限が設けられている場合があります。近年では無料でも数ギガバイトの容量が提供されているところが多くありますので、メールのデータ容量だけで上限に達する心配はほぼありません。

ですが、スマホで撮影した画像などは非常に容量が多いため、こういった画像を多く受信しているとすぐに上限に達してしまう場合もあります。

広告が表示される

フリーメールサービスの運転資金は広告収入である場合が多く、受信トレイやメール作成画面、フリーメール受信時などフリーメールサービスの様々な箇所にWeb広告が表示されます。

スマホなど画面が小さい場合は、作業画面が少なからず圧迫されますので、作業のやりにくさは否めません。また送信先の相手にも広告が表示される場合がありますので、この辺りもよく確認した上で送信する必要があります。

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フリーメールアドレスの注意点

フリーメールアドレスを使用する場合には、適切なサービスを慎重に選ぶことが大切です。前述の通り、フリーメールを提供するサービスにはあらゆる種類があります。

そのため、セキュリティ対策が甘いものや機能性が良くないものがあるのも事実です。数ある中から、高品質のサービスを提供している、かつ実績があるものを選ぶようにしましょう。

また、フリーのメールアドレスはビジネスの場では使用を控えるべきです。業務上の連絡を行う上で、フリーメールサービスを使用することは相手にマイナスの印象を与え兼ねません。ビジネス相手からの信頼や信用を得るためにも、フリーメールアドレスは使用しない方が無難でしょう。

フリーメールアドレスを作成する方法

フリーのメールアドレスを提供するサービスを紹介するとともに、メールアドレスの作成方法を解説します。ここで紹介するのは、下記の6サービスです。

● Gmail
● Outlook
● Yahoo!
● iCloud
● ProtonMail
● AOL

Gmail

GmailはGoogle社が提供するフリーメールサービスで、機能が豊富なのが特徴です。GmailアドレスはGoogleアカウント作成と同時に取得できるため、まずはGoogleアカウントを作成しましょう。Googleアカウント・Gmailアドレスの作成方法は以下の通りです。

1. Googleアカウント作成ページを開き、姓名を入力する。姓は省略可能。

Googleアカウントを作成
2. 生年(西暦)月日を入力し性別を選択する。性別は男性、女性、指定しない、カスタムなどから選べる。

Googleアカウントの基本情報入力画面

3. すでに他のアドレスがある場合は下記が表示されるため、ユーザー名を入力する。

Googleアカウントがすでにある場合のGimal作成画面

4. パスワードを設定する。

Googleアカウント作成時のパスワード入力画面

5. 電話番号・再設定用メールアドレス・生年月日・性別を入力する(電話番号と再設定用メールアドレスの入力は省略可能)

再設定用のメールアドレスを追加する画面
6. 電話番号を追加し、SMSで確認コードを受け取り、入力する

電話番号を追加
7. 作成したアカウントでGmailにログインし、メールが使用できることを確認する
(Googleアカウントは1人につき複数を所持できるため、アカウントの数だけメールアドレスが作成できます)

Googleでは複数のアドレスを作成することが可能

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Outlook

Outlookはマイクロソフト社が提供するフリーメールサービスです。メールで送られてきたOfficeファイルを簡単に見られたり、Outlookの予定表やOnenoteなどをメール画面上から開けられたりします。Outlookのメールアドレス取得方法は以下の通りです。

1. Outlookのページにアクセス
2. 「無料アカウントを作成」をクリック
3. ドメインを「outlook.jp」「outlook.com」「hotmail.com」の中から選ぶ
4. 作成したメールアドレスを入力し、「次へ」をクリック
5. パスワードを入力する
6. 姓名を入力する
7. 国/地域、生年月日を選択する
8. ロボットでないことを証明するために、クイズに回答する
9. 設定完了のポップアップが表示されたら、「OK」をクリック
10. 受信トレイが表示され、アカウント・メールアドレスの作成完了

Yahoo! 

Yahoo!メールは、Yahoo! JAPANが提供しています。メール画面が見やすい作りのため、初心者でも使いやすいのが特徴です。Yahoo!フリーメールアドレスを取得するためには、スマートフォンの電話番号の入力が必須で、1つの電話番号は1つのメールアドレスに対応しています。

Yahoo!メールでは、Yahoo!JAPAN IDの取得と同時にメールアドレスの作成が行われることを覚えておきましょう。

1. Yahoo!メールのアドレス作成ページを開く
2. 携帯電話番号を入力し、「次へ」をクリック
3. SMSで受け取った確認コードを入力し、「確認」をクリック
4. 性別・生年月日・郵便番号・表示名(サービス内で表示される名前)・連絡用メールアドレス・お知らせメールの受信の有無を入力し、「登録する」をクリック
5. 登録完了画面が表示され、ID登録が完了する
6. 自動で作成されたメールアドレスの下の「変更はこちら」をクリック
7. メールアドレス変更画面に移るため、「メールアドレスを変更する」をクリック
8. ニックネーム(@の前の部分にあたる文字列)を入力し、追加をクリック
9. 「ご利用中のサービスに戻る」をクリックし、移動したページで自分が作成したメールアドレスを選択し、「選択した内容を確認」をクリック
10. 確認画面をチェックし、「同意のうえ変更する」をクリックしたら、メールアドレスの作成完了

これまでYahoo!メールといえばyahoo.co.jpのみでしたが、2022年3月から新たにymail.ne.jpのドメインも選択可能になりました。すでにIDを所持している人が新しいドメインでメールアドレスを作成したい場合は、新たにIDを作成するか、既存のIDでアドレスを追加するかのどちらかで作成可能です。

iCloud

Apple社が提供するフリーメールサービスがiCloudです。メール画面はAppleユーザーには馴染み深いことでしょう。広告の表示はありませんが、メールボックスの容量が5GBと少なめなのがネックです。

そのため、メールのやりとりを頻繁に行う人には適さない場合があります。iCloudのメールアドレスをAppleデバイスで作成する方法は以下の通りです。

<iPhone・iPad・iPod touchでアドレスを作成する場合>
1. 「設定」を開き、「自分の名前」「iCloud」の順にタップ
2. 「iCloudメール」をタップし、好きなメールアドレスを入力
3. 「メールアドレスの確認」が表示され、完了をタップしたら作成完了

<Macでアドレスを作成する場合>
【macOS Venture】
1. Appleメニューを開き、「システム設定」をクリック
2. サイドバー上部に位置する自分の名前(Apple ID)をクリックし、「iCloud」を選択
3. 「iCloudメール」をオンにし、画面の指示に沿ってメールアドレスを作成
4. メールアドレス入力後、「OK」をクリック
5. 確認メッセージの表示を確認し、「作成」をクリックしたら、作成完了

【macOS 12以前】
1. Appleメニューを開き、「システム環境設定」をクリック
2. 「Apple ID」をクリックし、「iCloud」を選択
3. 「iCloudメール」(もしくは「メール」)を選択し、画面の指示に沿ってメールアドレスを作成
4. メールアドレス入力後、「OK」をクリック
5. 確認メッセージの表示を確認し、「作成」をクリックしたら、作成完了

iCloudのメールアドレスは、Apple製品以外でもApple IDを作成すれば取得可能です。そこで、WindowsでのApple ID作成方法と、iCloudメールアドレスの取得方法を紹介します。

<Windowsでアドレスを作成する場合>
1. 最新バージョンのiTunes for Windowsを開く
2. 「アカウント」→「サインイン」の順に選択し、「Apple IDを新規作成」をクリック
3. 画面案内に沿って、メールアドレス・パスワード・デバイス地域の設定を行う(メールアドレスがApple IDになる)
4. クレジットカード情報と請求先情報を入力し、「続ける」をクリック(クレジットカード情報と請求先情報は省略可能)
5. Appleからの確認メールを確認し、作成完了

WindowsのメールアプリでiCloudを選択し、作成したメールアドレスとパスワードを入力すれば、アカウントが追加できます。

ProtonMail

ProtonMailはスイス発祥のフリーメールサービスで、セキュリティの高さが他のサービスよりも優れています。スイス企業によるサービスですが、メール画面は日本語に変換されているため安心です。PrptonMailのメールアドレス作成は以下の手順で行いましょう。

1. Protonのサイトを開き、「無料アカウントを作成」をクリック
2. 「プロトンを無料で入手」をクリック ユーザー名とパスワードを入力(ドメインは「proton.me」「protonmail.com」から選択可能)
3. 「アカウント作成」をクリック
4. ヒューマン認証(コンピューターでないことの確認)を行う
5. メール受信側に表示される名前を決める(後から変更可能)
6. リカバリー用の携帯電話番号とメールアドレスを入力(後で行うことも可能)し、作成完了

AOL

AOLはアメリカの企業Oath inc.が提供しています。画面が見やすい点やメールボックスの容量が無制限な点がAOLの魅力です。

ログイン後に必ずニュースが表示されたり、広告メールが受信箱の一番上に位置していたりする点は、少々わずらわしさを感じるかもしれません。AOLのメールアドレス作成方法は以下の通りです。

1. AOLのサイトを開き、「アカウントを作成」をクリック

AOLメールの作成画面
2. 姓名・作成したいメールアドレス・パスワード・携帯電話番号・生年月日・性別を入力し、「続ける」をクリック

姓名・作成したいメールアドレス・パスワード・携帯電話番号・生年月日・性別
3. ロボットでないことの証明を行う

ロボットではないことを証明

4. リカバリー用の携帯電話番号を入力し、コード送信し認証を完了させる

リカバリ用の携帯電話番号を入力してコード送信を行い認証を完了

なお、以前まで提供されていたaol.jpのサービスは終了しているため、aol.comのドメインでアドレスを取得することになります。

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フリーメールを選ぶ際のポイント

フリーメールを選ぶ際のポイントとしては以下があります。

● メールボックスの容量を確認する
● シンプルなドメイン名を選択する
● スマホアプリが提供されているか確認する
● 信頼性や安全性について確認する
● 使いやすさも考慮する

メールボックスの容量を確認する

フリーメールを選ぶ際はメールボックスの容量を確認するようにします。各企業によって提供されている容量は異なりますが、おおむね2GBから15GB程度の間で提供されています。メールボックスは容量がいっぱいになると古いメールから順番に削除されていきます。

通常文章のみのメールではそこまで容量を気にしなくても大丈夫ですが、やり取りが多くなおかつメールを残しておきたい場合や添付ファイルなどを頻繁に送受信する場合などは、容量をよく確認しておく必要があります。

シンプルなドメイン名を選択する

フリーメールはドメイン名がシンプルか否かも選ぶ際のポイントとなります。ドメイン名は「アットマーク=@」より右側の部分を指します。例えばGoogleが提供しているGメールなどは「●●@gmail.com」となっていますので非常に覚えやすいドメイン名です。

またYahooが提供しているYahooメールは「●●@yahoo.co.jp」でこちらも非常に覚えやすいドメイン名と言えます。こういったわかりやすいドメイン名にすることで、入力ミスや覚え間違いなどを防ぐことができます。

スマホアプリが提供されているか確認する

サービス独自のスマホアプリが提供されているか否かも重要な選定ポイントです。スマホアプリが提供されていれば、ブラウザをわざわざ経由しなくてもスマホから簡単にメールチェックが可能になります。

非常に利便性が高く移動時にもメールでやり取りができます。またスマホアプリが提供されている場合はそうでない場合よりも、サービスが終了する可能性が低いとも見ることができます。フリーメールサービスは突然終了してしまうリスクを常にはらんでいます。

ですがスマホアプリがあるサービスは、少なからずそのサービスに力を入れていることになります。スマホアプリ開発には多額の資金と多くの人材が投入されますので、一過性のすぐに終了してしまう可能性のあるサービス、もしくはすぐに終了に追い込まれてしまいそうなサービスには簡単に経営資源を投入することはできません。

そういった意味からも、簡単に終了することはないだろうと予測ができます。こういった少しでも終了するリスクの低いフリーメールサービスを選定するようにします。

信頼性や安全性について確認する

フリーメールは信頼性や安全性が確保されているか否か、といったことも問題になります。アカウント情報や個人情報などが簡単に抜き取られてしまえば、ハッカーの攻撃対象となってしまいます。またやり取りしていた内容も流出してしまう可能性があります。

こういったことから「スパムメールはしっかりとブロックしてくれるか」「迷惑メールはちゃんと分類してくれるか」といった信頼性や安全性も重要な選定ポイントとなります。フリーメールはセキュリティの観点からも慎重に選択する必要があるのです。

使いやすさも考慮する

やはり使い続けるのであれば使いやすさも考慮に入れましょう。使用していて使いづらくストレスがたまるものは、なるべく避けるようにしたいものです。

メールは日常的に使用することも多い媒体であるため、操作がしづらかったり画面が見づらかったりすれば作業効率が落ちます。

特に昨今リモートワークなどでメールの利用頻度も高くなりがちですので使いやすさも重要な選定ポイントとなります。

独自ドメインのメリット・デメリット

独自ドメインのメリットとデメリットを解説します。

● 独自ドメインのメリット
● 独自ドメインのデメリット

独自ドメインのメリット

独自ドメインのメリットとしては以下が挙げられます。

● 社会的信頼性が高い
● セキュリティが高い
● 永続的に利用が可能

社会的信頼性が高い

独自ドメインのメールアドレスは、社会的信頼性が高いことがメリットとなります。独自ドメインはWebサイトが構築されている場合も多く、そのWebサイトを運営している人が出自だとしっかり判断ができます。そのドメインの所有者しか持てないメールアドレスのため、社会的信頼性が高く受信側も安心してメールを開くことができます。

セキュリティが高い

独自ドメインはSSL証明証を取得できるため、セキュリティが高いというメリットもあります。SSL証明書を取得すればユーザー間との通信を暗号化できるため、第三者はメールの内容を解読できなくなります。こういった情報漏洩のリスクも軽減できます。

永続的に利用が可能

独自ドメインは一度取得すれば、永続的に利用が可能となります。独自ドメインの所有権は自身に帰属するため、そのドメインを放棄しない限りは使い続けることができます。こういった特性から、独自ドメインにはブランディングの効果を持たせることもできます。

独自ドメインのデメリット

独自ドメインのデメリットとしては以下が挙げられます。

● 費用がかかる
● 設定作業が必要
● 登録者情報が公開される

費用がかかる

独自ドメインを所有すると費用がかかります。まず、ドメインを利用するにはドメインを購入する必要があります。ドメインを購入したら利用できるようにするため、レンタルサーバーを契約します。

その後はレンタルサーバー利用料金とともに、1年毎にドメインの更新料がかかります。独自ドメインではこういった数々の費用が必要になるデメリットがあります。

設定作業が必要

独自ドメインをレンタルサーバーに登録する際に、様々な設定作業が必要になります。これらの設定には少なからず専門の知識が必要となり、難しくて自分では設定ができない箇所も出てくることがあります。こういった手間のかかる作業も独自ドメインのデメリットと言えます。

登録者情報が公開される

独自ドメインの場合は「Whois情報」として登録者情報が公開されます。Whois情報検索サービスでドメインを調べれば、登録者情報の他、どこのレンタルサーバーを利用しているか、といった情報まで知られてしまいます。

「Whois情報公開代行サービス」を利用すれば個人情報までは公開されないものの、ドメインサービスによっては有料であったり、Whois情報公開代行サービスの設定をし忘れたりすることもあります。そういったことから、個人情報漏洩のリスクは少なからずあります。

ビジネス利用なら独自ドメインがおすすめ

企業や個人事業主の人がメールアドレスを作成したい場合は、独自ドメインを取得するのがおすすめです。前述の通り、フリーのメールアドレスでは信頼感が薄れてしまうことがあります。

独自でドメインを取得し、メールアドレスを作成することは、企業や個人事業主の方の印象を良くする他、企業・個人事業主の方が提供するサービスとメールアドレスを関連づけることができ、統一感が出るのです。

1つドメインを取得すれば、用途や人数に合わせて複数のメールアドレスを作成できるため、企業・個人事業主の方には、独自ドメインの取得をおすすめします。

関連記事
ドメインって何?初めての人でもわかる仕組みを解説
ドメインとは?ビジネスにおける独自ドメインの重要性を徹底解説

独自ドメインのメールアドレスを作成する方法

独自ドメインを取得しオリジナルのメールアドレスを作成する方法を解説します。

● 独自ドメインを取得する
● レンタルサーバーを契約する
● ドメインとレンタルサーバーを連携する
● 自分の端末でメールを送受信できるように設定する

独自ドメインを取得する

メールアドレス作成の初めのステップは、独自ドメインの取得です。会社名やブランド名、サービス名などを含む印象の強いドメイン名を作成しましょう。

また、ドメインには「.co.jp」「.com」「.jp」などいくつか種類がありますが、法人のみが使用できるものなど、ルールが定められているため注意が必要です。ドメインの取得には「お名前ドットコム」などのドメインサービスを利用しましょう。

レンタルサーバーを契約する

ドメインを取得しただけでは、メールアドレスを作成・使用することはできません。メールアドレスを作成し、メールのやりとりを行うためにはサーバーが必要です。

通常レンタルサーバーを契約するのがほとんどで、メール用のレンタルサーバーは月1,000円〜3,000円ほどで利用できます。レンタルサーバー契約時の確認すべき点は、「月額費用」「容量」「使いやすさ」「セキュリティ」「サポート体制」です。

ビジネス利用であれば、多少月額費用が高くても、利便性が高くて使い勝手が良いサーバーを選びましょう。途中で容量がいっぱいになってしまわないよう、適切な容量のサーバーを選ぶことも重要です。

その他、メール画面の使いやすさやセキュリティ、トラブル時のサポート体制なども事前に確認しておくことが大切です。中には、レンタルサーバー契約時に独自ドメインが取得できるものもあるため、自分に合ったレンタルサーバーを契約しましょう。

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サーバーとは何か?サーバー構築からサーバーエラーやサーバーダウンまで徹底解説
レンタルサーバーとは?仕組みやレンタルサーバーを選ぶ際のポイントを徹底解説

ドメインとレンタルサーバーを連携する

ドメインの取得とレンタルサーバーの契約が済んだら、2つを連携させます。レンタルサーバーの管理画面にて、メールアドレスを作成しましょう。

メールアドレスの作成には、ユーザー名とパスワードの設定が必要です。企業の場合、機能ごとに対応するメールアドレスを作っておくと良いでしょう。ユーザー名には以下のような文字列を入れると、使い分けがしやすくなりますので、参考にしてください。

Info 組織・製品・サービスの情報を送受信するメールアドレスに用いる
marketing 製品・サービスの広告や宣伝を送受信するメールアドレスに用いる
sales 製品・サービスの購入に関する情報を送受信するメールアドレスに用いる
support 製品・サービスに関する問い合わせに対応するメールアドレスに用いる
noreply/donotreply ニュースレター・ログイン通知などを送信するメールアドレスに用いる
webmaster Webサイトに関する問い合わせに対応するメールアドレスに用いる
postmaster メールに関する問い合わせに対応するメールアドレスに用いる

自分の端末でメールを送受信できるように設定する

独自ドメインで作成したメールアドレスは、複数の端末に登録できます。OutlookやGmailなどのメールサービス、またはWindowsやMac、iPhoneなどのメール機能に、作成したメールアドレスのアカウントを追加しましょう。外出先でも自分の端末からメールを確認できます。

作成したメールアドレスを使用する方法

作成したメールアドレスを使用する方法についてWindows11のメールソフトを例に解説します。

1. Windows画面左下の4つの正方形アイコンをクリックしアプリ一覧を表示させます
2. 「メール」アイコンをクリックしメールソフトを起動します
3. 「アカウントの追加」をクリックします
4. 「詳細設定」をクリックします
5. 「インターネット メール」をクリックします
6. 「インターネット メール アカウント」の設定画面が表示されますので「メールアドレス」「ユーザー名」「パスワード」などをそれぞれ入力していきます
7. サインインをクリックし選定を終了します
8. メールが送信されますので案内に従ってメールの送受信テストを実施します
9. 「メールの新規作成」をクリックしメール作成画面を開きます
10. 「差出人」および「宛先」に作成した自分のメールアドレスをそれぞれ入力し「送信」をクリックします
11. 画面右上の矢印で円が描かれている「このビューを同期」のアイコンをクリックして更新します
12. 「受信トレイ」をクリックし自分で送信したメールが届いているかを確認します
13. メールが届いていれば正常に送信されたことになりますので次回から相手のメールアドレスを入力し送信できます

メールアドレスを作成する際のコツ

メールアドレスを決める際のコツとしては以下が挙げられます。

● 覚えやすい文字列にする
● 個人情報はなるべく含めないようにする
● 永続利用を想定して決定する

覚えやすい文字列にする

一度取得したメールアドレスは永続的に使っていくことも少なくありません。そのため今後のことも考え、なるべく扱いやすいように配慮した文字列にすることをおすすめします。

悪用されたり、推測されたりしないように、なるべく複雑な文字列を考える人もいますが、そのようにすると今後永続的に使い勝手が悪い不便なメールアドレスを使用し続けなくてはなりません。使い勝手の良さも考慮した上で覚えやすい文字列を採用するようにしましょう。

個人情報はなるべく含めないようにする

メールアドレスにはなるべく個人情報は含めない方が好ましいと言えます。メールアドレスは、やり取りで使用するために様々な人に教えたり、また色々なWebサイトに登録したりもします。

IDやアカウントとして利用されることも多く、メールアドレスからパスワードが推測されやすくなるリスクも想定されます。こういったことから、メールアドレスには個人情報をなるべく含めないようにします。

永続利用を想定して決定する

メールアドレスは永続利用を想定して、お気に入りの文字列を採用するようにします。メールアドレスは一度使い始めると、途中で変更するのが困難になります。

すでに様々な人にメールアドレスを教えていたり、色々なWebサイトに登録してしまっていたりすると、すべて教え直したり、変更し直したりしなければならなくなります。こういった手間を省くために最初から永続利用を想定して文字列を決定します。

メールアドレスを作成する際の注意点

メールアドレスを作成する際の注意点としては以下が挙げられます。

● 使用できない文字を確認しておく
● 個人情報を含めないようにする
● シンプルを心がける
● 今後長期に渡って使い続けることを意識する

使用できない文字を確認しておく

作ったメールアドレスを使用するためのレンタルサーバーでは企業によって「アットマーク=@」より左側の部分に利用できる文字や記号などのルールがそれぞれ異なります。

そのため、作ったメールアドレスが当該レンタルサーバーでは利用できないということがまれにあります。例えば一般的には以下のように定められています。

使える文字列 半角英数字「a~z」「0~9」
使える記号 「ハイフン( – )」「アンダーバー( _ )」「ドッド( . )」のみ
文字数 1~64文字まで

こういった具合に、特に使える記号に関しては細かくルールが設定されています。作成したあとに使用ができない、といったことにならないように事前に使用できない文字を確認しておきましょう。

個人情報を含めないようにする

メールアドレスにはなるべく生年月日やパスワードを連想させるような個人情報を含めないようにする必要があります。また電話番号や地名などもなるべく入れないように注意します。

特に電話番号などはその情報だけで簡単に推測され、番号を特定されてしまうこともあります。さらにハッカーなどは、これらの情報をもとに独自に入手した他の情報と組み合わせることで、芋づる式にパスワードや個人情報なども簡単に特定しますので特に注意する必要があります。

シンプルを心がける

メールアドレスはシンプルを心がけて作成することをおすすめします。メールアドレスはアカウント登録時、メールでのやり取りなど特に利用頻度が高い媒体です。シンプルな文字列の方が自分でも覚えやすいですし、相手にも覚えてもらいやすくなります。また入力がしやすく入力ミスなども少なくなります。

例えば、文字列が複雑過ぎると入力が面倒なばかりか、相手にメールアドレスを教えたときに相手が間違えて覚えてしまうことも考えられます。こういったヒューマンエラーの観点からも、できるだけシンプルなメールアドレスを心がけます。

今後長期に渡って使い続けることを意識する

メールアドレスは一度作成すると、長期に渡って使用することが考えられます。上述「シンプルを心がける」でも解説したように、作成したメールアドレスは数々のWebサイトへアカウント登録したり相手に教えたりするため、頻繁に変更することが難しくなります。

こういった媒体の特性上、長期に渡って使い続けることを意識して作成する必要があります。例えば、あまりに破廉恥な文字列にしたり冗談交じりのいい加減な文字列にしたりすると、継続して使用することが困難になる場合もあります。こういった点にも注意しながらメールアドレスを作成します。
関連記事
アノニマスとは?国際ハッカー集団やハッカーの基礎について解説します

まとめ

本記事では、メールアドレスについて解説してきました。メールアドレスとは、ネットワーク上で電子メールのやりとりを行うために必要な文字列で、「ユーザー名(アカウント名)@ドメイン名」で構成されます。

メールアドレスの種類はフリーメールアドレスと独自ドメインのメールアドレスの2つです。フリーメールアドレスは無料で取得でき、サービスごとに決められたドメインを使用するのに対し、独自ドメインのメールアドレスはドメイン取得やレンタルサーバー契約など、メールアドレス取得のためにある程度の費用がかかります。

しかし、独自ドメインで作成したメールアドレスは信頼度や信用度が高いため、ビジネスの場で使用するのにおすすめです。今回紹介した独自ドメインのメールアドレスの作成方法を参考に、ぜひオリジナルのメールアドレスを作成してみてください。

よくあるご質問

メールアドレス作成時に注意することは?

迷惑メールが届きにくいメールアドレスにするには、次のポイントに注意しましょう。

  • 10文字以上の長さにする
  • アルファベットと数字、記号を組み合わせる
  • 個人情報は含めない

ただし、ビジネス用のメールアドレスは、相手に信頼感を与えるために苗字などを入れることが望ましいでしょう。ランダムな文字列にすると迷惑メールは減りますが、相手も迷惑メールだと誤解してしまうかもしれません。その場合は注意が必要です。

Eメールアドレスとメールアドレスは違う?

Eメールアドレスとメールアドレスは同じものを指します。電子メールアドレスという言い方もあります。しかし、パソコンで使うメールアドレスをEメールアドレス、スマートフォンで使うメールアドレスをキャリアメールと区別することもあります。各メールアドレスは相互に送受信が可能で、Eメールアドレスからキャリアメールに、キャリアメールからEメールアドレスに送信できます。

メールアドレスとして使用できない文字列は?

以下の文字列はメールアドレスには使用できません。

  • 「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」「.(ドット)」以外の記号
  • @の直前に「.」を置くこと
  • 「.」を続けて使うこと
  • 記号から始まる文字列

さらに、上記のルールに従っていても、すでに同じドメインで同じメールアドレスを使用している人がいる場合は登録できません。その点も注意しましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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