人材業界へ進出!最初に確認すべき人事担当者への広告戦略のポイントのなかで、人事部への広告戦略はBtoBマーケティングを基本とし、また、他部署とは異なる人事部の特徴をとらえることをお伝えしました。
今回は、広告だけでなく、人事部の担当者や責任者をターゲットとしたマーケティングの方法は何があるのか、お伝えしていきます。
それぞれの方法に対して詳細なコラムもご紹介しますので、是非ご参考にしてください。
BtoBマーケティングのプロセス
BtoBマーケティングを行うプロセスは以下の通りです。
リードジェネレーション・・・見込み客を増やす。リード獲得ともいう。
データマネジメント・・・見込み客のデータを整理する。
リードナーチャリング・・・見込み客を案件化や受注の可能性が高い顧客へ育成する。
リードクオリフィケーション・・・顧客となる可能性の高い層を選別する。
今回は、リードジェネレーション(リード獲得)の方法についてご紹介していきます。
関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説
人事担当者のリードジェネレーション(リード獲得)の方法
◆Webサイト
新規顧客の獲得に最も一般的な方法は自社サイト。
仕事上の製品・サービスの情報源として「企業のWebサイト」を挙げる人も多いです。
まず、自社サイトへのアクセスアップを目的に、あるキーワード検索に対して自社サイトが上位表示されるように行う【SEO施策】があります。
検索ユーザーが求める適正なコンテンツの提供や、Webサイト内の情報収集を行うクローラーへの対策を行う内部施策があり、専門的な知識と長期的な施策実施が必要とされます。
詳しくはこちら「SEO対策とは?初心者でも分かるSEOの基本」をご覧ください。
また、SEOとコンテンツ提供という点で似た施策が【オウンドメディア】。
主に潜在ユーザーに対して自社や自社サービスの認知、また、アクセスアップを目的に、ユーザーに役立つコンテンツを提供し、最終的には問合せや資料請求(CV:コンバージョン)へつなげる手法です。
詳しくはこちら「オウンドメディアとは? マーケティングにおけるメリットとは?」で述べていますので、参考にしてください。
◆外部出稿
自社サイトではなく、運用型広告や専門メディアへの外部出稿でのリード獲得方法です。
運用型広告は、リアルタイムに入札額や広告素材等を変更・改善していきながら運用していく広告。
Yahoo!やGoogleの検索連動型広告やディスプレイ広告、YouTube等の動画広告、FacebookやTwitter等のSNS広告などが主体となり、広義にはこの運用型広告の中にDSPも含まれます。
各広告に対して、専門的な知識が必要ですが、ターゲット・単価・配信面など最適化された状態での広告配信が実現できます。
詳しくはこちら「運用型広告とは?知っておきたい基礎知識」をご覧ください。
また、あらかじめターゲットを会員として抱えている【専門メディア】への広告出稿もあります。
イメージしやすい方法として、会員へのメルマガ配信があります。メール枠を購入し、サービスやお役立ち資料などのコンテンツを配信し、申込者を見込み客として獲得できます。
以下、広告出稿におすすめの人事専門メディアです。
◆イベント開催
自社サイトやWeb広告とオンラインの施策をご紹介しましたが、オフラインのリード獲得の施策には、【人事系イベントの出展】や【プライベートセミナー】があります。
・展示型&講演型 ヒューマンキャピタル(主催:日経BP社)
毎年6月頃に東京で開催される日経BP主催の人事系イベントです。展示と講演の両方を行え、イベント開催中の展示スペースで見込み客のコミュニケーションや、講演でセミナー形式など柔軟な訴求ができます。
・展示型 HRexpo (主催:リードエグジビションジャパン株式会社)
毎年6月に東京、10月に大阪で開催される展示に特化した人事系イベントです。HR以外にも福利厚生、オフィスなど関連テーマの展示会も同時開催しており、規模は最大級になります。
・講演型 HRサミット(主催:ProFuture株式会社)
毎年9月に東京で開催される講演に特化した人事系イベント。
「人生100時代」著書のリンダグラッドン氏特別講演など、毎年フレッシュな著名ゲストが特長。
協賛側としては、講演資料と講師の準備以外は不要で協賛のしやすさがあります。
・プライベートセミナー
講演テーマや日程、場所など自社で自由に設定できるプライベートセミナー。
自由がある反面、ノウハウや集客リスクもすべて自社でカバーする必要があります。
詳細はこちら「人事系展示会(イベント)に出展することで得られるメリットとは?」にて記載していますので、ぜひ参考にしてください。
◆SNS
SNSを活用したユーザーとのコミュニケーションから、自社サイトへのアクセス集客や問い合わせを増やしたり、自社のブランディングを行うことを、SNSマーケティングといいます。具体的には、facebook、twitter、instagramなどのSNSを使い、ユーザーに共感が得られるようなコンテンツを露出していきます。
詳細はこちら「マーケティングで有効なSNSは結局どれがいいの?Facebook、Twitter、Instagram?」にて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
マーケティング戦略立案の重要性
企業の人事部に向けた具体的なマーケティングの方法を一通りご紹介しましたが、人事部にあらかじめ限定されたものは【専門メディア】【イベント出展】となります。
ほかの方法は人事部には限定されておらず、無限のユーザーから人事部であるユーザーにアプローチしていく必要があり、人事担当者の潜在的ニーズをとらえ、また、各施策を行っていく専門的な知識を持つことが必要です。
よって、マーケティングのKGI・KPIを達成するために、どの方法が適しているのか、どの方法が効果的なのか、戦略的な視点をもって決めていくことが重要です。
まとめ
◆自社サイトの施策として【SEO施策】【オウンドメディア】がある
◆Web広告には【人事専門メディア】でのメルマガ配信や、リスティング広告などの【運用型広告】がある
◆オフラインの方法に人事系イベント出展があるが、講演型、展示型、その両方などイベントにより特長が異なる