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ブランドロゴを深掘り!価値と重要性を解説

2024.9.2
読了まで約 5

ブランドロゴは自社の象徴となる存在であり、ブランディングや商品認知に役立つツールです。
オリジナリティがあり一瞬で記憶に残るようなブランドロゴを作れれば、作成にかかったコスト以上の効果を発揮してくれるでしょう。

今回は、ブランドロゴの価値や重要性について解説します。
記事後半ではブランドロゴづくりのフローにも触れるので、ぜひご参考ください。

ブランドロゴとは

ブランドロゴとは、自社商品・サービスの象徴となるデザインのことを指します。
商品のイメージ・雰囲気を一目で伝える効果がある他、消費者の目を惹き興味を喚起させる効果もあります。

また、特定の商品だけでなく自社全体に共通する「自社ロゴ」を作る企業も増えており、ロゴ自体に権威性を持たせることが可能です。

関連記事:ロゴってなに?ロゴを作成するうえで大事なことを解説!

ブランドロゴによる効果

効果的かつ市場に根付いたブランドロゴは、多くの効果を発揮します。
ブランドロゴを作る目的にもなるので、ひとつずつチェックしてみましょう。

認知度を高める

社名・商品名・サービス名だけでなくブランドロゴが添えられていれば、市場における認知度を高められます。
例え社名が記憶に残っていなくても「あのブランドロゴの会社か」と思い出してもらえれば、認知の輪も広がります。
家事や仕事の合間に横目で見るCMや電車の窓から一瞬見える看板であっても、ブランドロゴだけが記憶に残ることもあるでしょう。
言葉を使わずにコンセプトやブランドイメージを伝えたいときにも効果的で、自社らしさを体現する存在としてブランドロゴが役立ちます。

関連記事:コンセプト(concept)の意味ってなに?なぜ必要なのか含め解説します

自社のファンを増やす

認知が広まって以降は、ブランドロゴが自社の「ファン」を獲得・増加するための効果を発揮します。
ブランドロゴを目当てに自社商品を探す消費者が増えれば、売り場でも目立つ存在感を放ってくれるでしょう。
また、自社のブランドロゴがついたアイテムを持つことがステータスになる可能性も高いです。
SNSなど限られた情報量でアプローチしなければいけない場でも、ブランドロゴひとつで絶大なブランディング効果を発揮します。
新規顧客の獲得だけでなくリピーターの獲得にも効果的なのが、ブランドロゴなのです。

関連記事
「ファンマーケティング」とは?熱狂的なファンをつくるポイントを徹底解説
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従業員エンゲージメントを高める

ブランドロゴが効果を発揮するのは、消費者や取引先だけとは限りません。
自社で働く従業員に対する効果も高く、特にエンゲージメント向上に寄与します。
「自社のミッション・ビジョン・バリューをより深く理解できた」「会社が目指すべき方向性が分かった」など、自社理解を深めるきっかけにもなるでしょう。
併せて、「このブランドが印刷された名刺を持つことが誇りである」という気持ちも育成できます。
仲間意識やチームワークが向上する効果も高く、愛社精神を根付かせるきっかけにもなるのです。

関連記事:エンゲージメントとは?従業員の定着率をあげるためにできるエンゲージメント向上の施策

効果的なブランドロゴに共通する要素

「一目見ればどの企業の商品か分かる」ようなブランドロゴには、共通する要素が隠されています。
以下では代表的な要素を紹介するので、自社のブランドロゴづくりをする際の参考にしてみましょう。

自社の理念や商品のコンセプトを可視化している

効果的なブランドロゴは、どのような理念を持つ企業なのか、どのようなコンセプトで生まれた商品なのか、可視化できていることが特徴です。
ブランドロゴは、自社が掲げるミッション・ビジョン・バリューを体現する存在として使うこともあります。
ロゴを通して伝えたいメッセージを、最大限に込めるとよいでしょう。

関連記事:ミッションとは?ビジョンとの違いやなぜ必要なのかを解説

つまり、「ブランドロゴに込められた想いをバックストーリーとして語れるか」が重視されるのです。
なかには自社HPやブランドサイトでロゴに込められた意味を解説している企業もあるので、参考にしてみましょう。

参考:
コカ・コーラのロゴの歴史 | 日本コカ・コーラ お客様相談室
あなたは誰?スターバックスの永遠のシンボル 「サイレン」のストーリー

あらゆるシーンで使用できる

ブランドロゴは、HP・パンフレット・Web広告・チラシなどさまざまな媒体で使用されます。
駅や交差点に設置する大きな屋外広告から、従業員が日常的に使用する小さな名刺・名札に至るまで、汎用性高く使用できるブランドロゴが望ましいでしょう。
また、明るい屋外でも暗い屋内でも映えるデザインにすることや、アニメーションを使ったCMなど視覚的にアピールできるブランドロゴにすることも重要です。

汎用性を上げるには、シンプルかつ分かりやすいブランドロゴにすることも意識します。
凝ったデザインになる程、「背景の色と合わない」「拡大・縮小したときに見づらい」などの弊害が生じます。
「一目見ただけで記憶に残る」というブランドロゴならではのよさも失われてしまうので、特に注意したいポイントです。

商標権を侵害していない

自社ならではのオリジナル要素が高いブランドロゴは、他者の商標権を侵害していません。
当然ながら、第三者が有する権利を侵害することのないよう、細心の注意を払う必要があります。

また、「どこかで見たようなブランドロゴ」「〇〇社と似ているブランドロゴ」にすることで却って優位性が損なわれ、凡庸なイメージになってしまうケースもあるので注意しましょう。

他にも、意匠権・知的財産権を侵害していないことも重要です。
同業他社だけでなく世界各国のブランドロゴに目を向けながら、万が一のリスクを考えておく必要があるのです。

関連記事:商標登録を徹底解説します!円滑に進めるためのやり方とは?

ブランドロゴの作り方

ここからは、自社でブランドロゴを作成する際のフローを紹介します。
「ブランドロゴを作りたいが何から着手すべきか分からない…」という方は、ぜひ参考にしてみましょう。

社内でプロジェクトチームを立ち上げる

ブランドロゴづくりのため、社内でプロジェクトチームを立ち上げます。
創業者・社長や役員など限られた経営陣で作成することもできますが、結果的に完成したブランドロゴが社内に浸透するとは限りません。
意見を効果的に集約する必要はありますが、面倒でも多くの人員を巻き込んだプロジェクトチームにするのが理想です。

それでもチーム編成に困ったときは、以下の構成メンバーを参考にしてみましょう。

1. 創業者・社長など自社のミッション・ビジョン・バリューを深く理解している人
2. プロジェクトの進行を管理するリーダー
3. 顧客と直接対面する機会の多い人員(営業職・現場社員など)
4. 市場動向や他社ブランドロゴに知見のある人員(マーケティング職など)
5. 決定後のリリース・社内浸透を担当する人員(広報職・総務職など)
6. デザイン知識がある人員

なお、「6.デザイン意識がある人員」を自社で確保できない場合、専門のデザイン会社などを頼るのもひとつの手段です。
ただし、プロを頼る場合でも必ず自社のプロジェクトチームは発足させておきましょう。
自社の文化がブランドロゴに反映されているかを判断できるのは自社の人員のみであり、多角的な検証が求められます。

ブランドロゴを作る目的を明確にする

プロジェクトチームが立ち上がったら、ブランドロゴを作る目的を明確に定義します。
なぜブランドロゴを作りたいと思ったのか、発案者の狙いを伝えていきましょう。
そのうえで、ブランドロゴを通して叶えたいこと、果たす機能への期待などに関する共通認識を持っておくのが理想です。

「ブランドロゴを作るメリットは多いのでわざわざ確認せずともよい」という想いからつい省いてしまいがちなステップですが、時間をかけてでも念入りに確認するのがポイントです。
例えば、広報、PRに役立つブランドロゴづくりと捉えている人と、インナーブランディング、コミュニケーション向けのブランドロゴづくりと考えている人とでは当然方向性に違いが生じます。
チーム全体の統一を図り方向をブラさないためにも、必ず着手しておきましょう。

関連記事:
「PR」とは何か。意味や重要性、基礎知識を紹介
インナーブランディングとは?採用マーケティングにおける重要性と進め方

ロゴに込めるバックストーリーを明確にする

ブランドロゴは、ただ真新しくシンプルかつ記憶に残りやすいものにするだけでは不十分です。
自社のミッション・ビジョン・バリューやブランド名称に込められた想いを含めたバックストーリーをブランドロゴに込めることが、定着の第一歩になると捉えましょう。
また、「見た人にどのような印象を与えたいか」「100年後も使える普遍的なブランドロゴは何か」など複数の視点に立つことも重要です。
実際にブランドロゴを考案するデザイナーは特にバックストーリーを重視する傾向にあるので、ニーズを明確にするためにも先に可視化しておきます。

デザインづくり・修正

必要な要素が固まり次第、実際のデザイン制作に移ります。
ある程度デザイナーに任せて案を作ってもらい、前項までに共通認識を作った目的・バックストーリーに合致しているかを検証します。

なお、デザインづくりは可能な限りプロのデザイナーもしくは自社のデザイン部に任せましょう。
知識のないメンバーでデザインを決めてデータ化だけを外部に依頼することもできますが、フォント・カラー・サイズ・ビジュアルなど専門的な知見が抜け落ちてしまう可能性が高いです。
要素を詰め込みすぎてしまったり他社と類似したブランドロゴになってしまったりすることもあるので、信頼できる依頼先を見つけるのが大切です。

ガイドラインおよびルールづくり

ブランドロゴが完成したら、ブランドロゴ使用に伴うガイドラインやルールを策定します。
イメージを損なう改変をされたり、意図しない用途で使われたりすることを避けられます。
ガイドラインを明示していないと、いざトラブルになったときに認識の相違により揉めたり却って自社側が不利になったりすることもあるので注意しておきましょう。

既に有名なブランドロゴを保有している企業では、公式HPでガイドラインを公表しているケースが多いです。
他社事例も参考にしながら、社外向け・社内向けともに共通したルールを策定していくことが大切です。

参考:
Instagram | Brand Portal
Brand resources – How YouTube Works

まとめ

効果的なブランドロゴは、市場における認知度アップ・ファンとなる消費者の獲得・自社従業員のエンゲージメント向上など多数のメリットをもたらします。
デザイナーに依頼する前に自社プロジェクトチームの立ち上げや目的・バックストーリーの可視化に着手し、どんなブランドロゴにしたいか共通認識を作ってみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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