サービス資料・ホワイトペーパー・導入事例などのコンテンツ作成から掲載・更新、プライベートセミナーの開催、自社ハウスリスト(見込み客リスト)へのメルマガ配信に外部メディアのメール配信などなど……。
これらの企画や進捗管理、効果検証までWebマーケティング担当者の業務は多岐にわたり、その業務量は非常に多いです。
より効率的・効果的に行うために、これらの業務を一部アウトソーシングすることは珍しくありません。今回は、マーケティング業務のアウトソーシングについて考えていきます。
アウトソーシング2つのメリット
アウトソーシング自体ですが、経営上のメリットとして「企業競争力の強化」と「成長の加速」の2つがあります。
企業の競争力を高めるには、生産性の低い業務をコスト削減し、自社の核となる「コア業務」に注力する必要があり、そのためには、アウトソーシングの活用が有効です。
また、専門性が求められる業務をアウトソーシングできれば、外部の専門知識を活用することで意思決定のスピードアップが実現し、企業の成長を加速できます。
関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説
マーケティング担当者のコア業務
マーケティング担当者の「コア業務」とはなんでしょうか。
そもそも「コア業務」とはどの職種にもかかわらず、自社にとって競争力に直結する業務内容か、そうではないかを基準に判断されます。
・その業務が自社の強みとなり、他社との差別化となっているか
・顧客からもっとも支持されている提供価値につながっているか
競争力に直結する業務でないものは、すべて「コア業務」ではなく、「ノンコア業務」と呼ばれ、アウトソーシングの対象業務です。
マーケティングの役割は新規顧客の獲得、売上拡大の仕組みを作ることです。
つまり、見込み客からの問合せ・資料請求の獲得につながる業務が「コア業務」となります。
具体的には、マーケティングの企画と効果検証が挙げられます。
マーケティング業務のアウトソーシング
企画と効果検証のコア業務に専念できるように、アウトソーシングできるマーケティング業務は多くあります。
まず、ホワイトペーパー・企業事例などコンテンツ作成。
オウンドメディア運営で外部のライターにコラム作成を依頼するのは、一般的な手法です。
ほかに、プライベートセミナーの開催を代行できる会社があります。
また、リスティング広告やSEO施策など、その運用自体に専門知識が求められるような業務も、専門業者を活用したアウトソーシングが有効です。
アウトソーシングの注意
アウトソーシング業者は依頼した業務全般を引き受けてくれますが、その業務を丸ごとお任せするのは非常に危険です。
企画や効果進捗はマーケティング担当者の「コア業務」です。
どのターゲットに、どんなコンテンツを訴求していくか、どうやって問合せに繋げるかアウトソーシングの業者から提案や助言を受けたとしても、最終的に判断するのはマーケティング担当者です。
マーケティング業務のアウトソーシングについてはこちらもご覧ください。
人事関連サービス(ヒューマンリソース)企業がアウトソーシング出来るマーケティング領域とは?
まとめ
◆アウトソーシングの経営上のメリットとして「企業競争力の強化」と「成長の加速」が挙げられる
◆マーケティング業務の中で企画や効果検証が「コア業務」となり、それ以外の業務はアウトソーシングの対象
◆業務の丸投げはNG。アウトソーシング業者から提案や助言を受けたとしても、最終的に判断するのはマーケティング担当者