アクティビティとは、ユーザーがWeb上で取った行動のことを指します。アクティビティを分析することで、自社の施策が最適であるかや、より本質的なユーザーニーズが見えてきます。
そこで本記事では、さらに詳しくアクティビティの概要を解説するとともに、MA(マーケティングオートメーション)におけるアクティビティを解説します。また、アクティビティの重要性や、状況に応じてMAの乗り換えを検討するべき理由についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アクティビティとは?
まずは、アクティビティの概要から解説します。アクティビティとは、ユーザーがとった行動のことを指します。IT業界で広く使われている言葉であり、人間が行う作業や機械が行う作業、業務手順の単位として使われることもあります。また、ソフトウェアやシステムの稼働状況を表す言葉として使われるケースも存在します。
上記の中でも、特にユーザーがとった行動を分析するアクティビティが非常に重要です。マーケティングの方法やチャネルは常に変化しているので、アクティビティを分析することで、より本質的なユーザーニーズを捉えられるようになります。
関連記事:MA(マーケティングオートメーション)とは?MAツールの導入ステップや選び方を解説
アクティビティとWebアクティビティの違い
先ほど、アクティビティについて解説をしてきました。アクティビティと似た言葉として、Webアクティビティという言葉も存在しますが、これら2つの言葉の違いはどのようなものでしょうか。
結論、アクティビティはユーザーがとった行動であることに対して、Webアクティビティは、ユーザーがWeb上でとった行動データのことを指します。つまり、どこでユーザーが行動したかという違いがあるということです。
また、MAにおけるアクティビティも、Webアクティビティと同義だと捉えて問題ありません。MAは、基本的にユーザーがWeb上でとった行動データを分析し、最適な施策を導き出すものです。最適な施策を導き出すためには、MAにおけるアクティビティを重要視することが欠かせません。
Webアクティビティの代表例としては、以下の内容が挙げられます。
・ Webサイトの閲覧・遷移
・ インターネット広告のクリック
・ 資料請求やダウンロード
上記の内容は、どれもユーザーが行動を起こしています。加えて、Webサイトの指標となる「滞在時間」もWebアクティビティの1つとして含まれます。滞在するという行動を起こしているとみなされるということです。
このように、Webアクティビティの指標は多岐にわたります。その多岐にわたる中で、どのWebアクティビティを注視するかが施策の成功に直結すると言えます。
関連記事:潜在顧客の開拓につながる、行動データに基づいたWebマーケティングとは
MAにおけるアクティビティの重要性
ここまで、アクティビティの概要について解説をしてきました。次に、MAにおけるアクティビティですが、以下のような理由から非常に重要です。
・ ユーザーニーズを把握する
・ 自社の施策を検討し直す
・ ボトルネックを洗い出す
それぞれ順番に見ていきましょう。
ユーザーニーズを把握する
MAにおけるアクティビティを分析することで、ユーザーニーズを把握することが可能です。なぜなら、ユーザーの行動の裏側には、必ず何らかのニーズが存在しているためです。
たとえば、ユーザーが自社の「SEOコンサルティングのサービスページ」を閲覧しているとします。次に「SEOコンサルティングの相場費用」を検索したとしたら、ユーザーの中には「もっと安くSEOコンサルティングを受けたい」というニーズや、「相場料金を知り、適正単価で発注したい」というニーズがあることが分かります。
上記のケースにおいて、初月限定の割引サービスや、契約期間の縛りがないことを伝えれば、成約率は一層高まるでしょう。このように、MAにおけるアクティビティを重要視することで、ユーザーニーズに最適な施策を講じられるようになるのです。
自社の施策を検討し直す
上述したユーザーニーズの把握と併せて、MAにおけるアクティビティを重要視することで、自社の施策を検討し直すことも可能です。仮に、ユーザーと接点を持てる機会が、有料のセミナーしかなかったとします。しかし、ユーザーの中には、有料セミナーだけではサービスの申込みを即決できない人も一定数いるはずです。つまり、有料のセミナーだけでは機会損失が生まれていることになります。
上記をMAにおけるアクティビティを分析することで、たとえば有料のセミナー後に無料のメールマガジンを配信したり、別の有料セミナーに無料で招待したりするなどの施策が考えられます。自社の施策を検討し直すためにも、MAにおけるアクティビティを重要視しましょう。
ボトルネックを洗い出す
最後に、MAにおけるアクティビティを重要視すれば、ボトルネックを洗い出すことも可能です。ボトルネックとは、全体の成果や売上に繋がらない原因のことを指します。たとえば、サービスページのユーザーの滞在時間が短いことにより、ユーザーに自社サービスの魅力を伝えられていないとします。この場合のボトルネックは滞在時間です。
MAにおけるアクティビティを重要視すれば、ボトルネックを洗い出せることに繋がり、改善も容易になります。
アクティビティの分析にはMAツールの乗り換えも検討
先ほど、MAにおけるアクティビティの重要性を解説してきました。アクティビティの分析において、現状のツールで上手くいっていない場合、MAツールの乗り換えも視野に入れるかもしれません。ここでは検討の際にチェックするべきことを紹介します。
・ 現状のMAツールの悪い点を把握する
・ アクティビティにおける改善点を把握する
・ 双方を解決できるツールを探す
それぞれ順番に説明します。
現状のMAツールの悪い点を把握する
はじめに、現状のMAツールの悪い点を把握しましょう。たとえば、このような悩みはないでしょうか。
・ ROIが悪い
・ メール配信機能しか使えていない
・ 費用が高い
・ サポート体制が整っていない
・ 他のツールとの連携ができない
上記の中でも、費用が高かったり、他のツールとの連携ができなかったりするのは特に改善が必要です。なぜなら、これらがROIなどに繋がっていくためです。現状のMAツールの悪い点を把握することで、次のMAツール探しに役立ちます。
アクティビティにおける改善点を把握する
次に、アクティビティの改善点を把握することも大切です。なぜなら、MAツールを活用する目的は、アクティビティを改善することと同義であるためです。アクティビティの改善点としては、以下のような内容が挙げられます。
・ 滞在時間の改善
・ 接点を持つ機会を増やす
・ リストに対する最適なステップメール施策
・ 横断的なアクセス解析
アクティビティの改善点を把握する際は、自社の中で特にボトルネックとなっている部分を確認することも重要です。たとえば、ボトルネックが滞在時間となっているのであれば、滞在時間を早急に解決できるMAツールを探すなどが考えられます。
双方を解決できるMAツールを探す
最後に、MAツールの悪い点と、アクティビティにおける改善点の双方を解決できるMAツールを探しましょう。インターネット上で検索しても良いですし、知人の経営者や担当者に確認する方法もあります。
重要なのは、必ず複数のMAツールをトライアルで利用し、細部まで機能を確認することです。MAツールは高額にあるケースも多いため、予算を鑑みつつ検討するようにしましょう。
MAツールの乗り換えにおける注意点
最後に、MAツールの乗り換えにおける注意点を3つ解説します。
・ 契約期間の確認
・ 一時的な二重コストの確認
・ 新体制を整える
それぞれ順番に見ていきましょう。
契約期間を確認する
MAツールの利用では、契約期間の縛りが設けられているケースも多いです。仮に契約期間内で解約してしまうと、残りの契約期間×一定金額の解約金が発生するケースもあります。MAツールを乗り換えた後に、解約金以上の売上を出せるかを慎重に検討しましょう。
一時的な二重コストを確認する
MAツールを乗り換えるといっても、データの移行や新体制の構築など、想像以上に時間がかかるものです。そのため、一時的に複数のMAツールを並行することも踏まえて、二重コストを確認するようにしましょう。
新体制を整える
最後に、新体制を整えることも大切です。MAツールが変われば、必要な人員や担当者の力量も変わってきます。より高度なMAツールになるほど、スキルのある担当者や人数を増やす必要も出てきます。
そのため、新体制が整うまでは、以前から使っているMAツールも同時並行で使うことが重要です。
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まとめ
本記事では、アクティビティやMAにおけるアクティビティについて解説をしました。MAにおけるアクティビティ(Webアクティビティ)とは、ユーザーがインターネット上で行った行動のことであり、資料請求をしたり、Webサイトを閲覧したりすることが挙げられます。
アクティビティを分析することで、ユーザーニーズを把握し、自社の施策を検討し直すことも可能です。まずは、アクティビティの重要性を理解し、必要に応じてMAツールの乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。