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Shopify(ショッピファイ)とは?ECサイトでShopifyが選ばれる理由を解説!

2022.5.27
読了まで約 5

ルイ・ヴィトンやディズニーは、大手ECプラットフォームから離脱し、自社のECサイトを保有しています。これには、どのような背景があるのでしょうか。ShopifyなどのECプラットフォームの台頭も関係しています。

本記事では、Shopifyの概要や選ばれる理由を解説します。また、Amazonや楽天に出品するのと異なる点や、Shopifyの使い方、費用に関しても網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:Shopify(ショッピファイ)とは?料金プランや手数料・事例など、概要を解説します!

Shopify(ショッピファイ)とは?

まずは、Shopify(ショッピファイ)の概要から解説します。Shopifyとは、自社でECサイトを開設、運用できるECプラットフォームのことです。

関連記事:市場規模が拡大する「Electronic Commerce(EC)」とは?注目のビジネスモデルD2Cについても解説

Shopifyの有用性は、エンジニアやデザイナーなどの専門スキルを持たなくても、すぐにECサイトを運用できることです。テンプレートと呼ばれるデザインが豊富に用意されており、これらを活用すれば、自社オリジナルで制作した際と同程度のデザインを実現できます。

また、豊富な決済システムに対応していると同時に、在庫情報も店舗と連携したうえで一元化して管理できるため、在庫管理がしやすいです。多言語かつ海外への発送も可能であり、越境のECも開設できます。

ユーザーからしても決済手段が豊富であり、サブスクリプション型で購入できるというメリットもあります。このような理由から、Shopifyは世界中でも広く利用されており、2022年現在では、世界175ヶ国以上、150万人以上の利用ユーザーがいます。

関連記事:サブスクリプションの意味を解説します!いまさら聞けないモデルや代表的なサービスをご紹介!

ECサイトでShopify(ショッピファイ)が選ばれる理由

ここまで、Shopify(ショッピファイ)の概要を解説してきました。ところで、なぜAmazonや楽天などのECモールではなく、自社ECとしてShopifyが選ばれるのでしょうか。ここでは、Shopifyが選ばれる2つの理由を解説します。

・ ブランドが認知されない
・ D2Cが加速している

それぞれ順番に見ていきましょう。

ブランドが認知されない

Amazonや楽天などに出品した場合、集客と販売を行うのはECモール側になります。仮に、自社がシャンプーをECモールに出品しているとします。この場合、ユーザーはECモールで「シャンプー」と検索し、膨大な商品の中から自社の商品を選ぶ必要があります。そのため、販売率も悪く、集客を握っているのはECモール側であるため、こちらで販売数を的確にコントロールすることはできません。

加えて、ユーザーは自社商品に対して「Amazonの中の1つの商品」としか認知しないので、自社のブランド認知が広がりません。ECサイトで販売する商品は、大半のケースで広告費を多く使用し販売につなげます。しかし、そこでブランドの認知が広がらなければ、いつまでも多額の広告費を投じ、ユーザーの目に入り続ける必要があるため、利益率も悪く自転車操業になりがちです。

だからこそ、集客と販売をすべて自社で行える、Shopifyのような自社ECを持てるプラットフォームが選ばれているのです。

D2Cが加速している

近年、D2Cが加速しています。D2Cとは「ダイレクト・トゥ・コンシューマー」の略語で、企業が顧客に対して直接販売したり、接点を持ったりするビジネスモデルのことです。国内では「FABRIC TOKYO」や「snaq me」などが成功例として知られています。

D2Cでは、販売者と顧客の間に介在する業者が存在しないため、顧客と直接接点を作り、商品のフィードバックを受けられるというメリットがあります。当然中抜きをする業者がいないので、利益率も高くなります。

たとえECモールに出品して商品が売れたとしても、販売者側は顧客情報を取得できません。つまり、顧客と接点を持てる機会がないということです。

しかし、Shopifyのような自社ECサイトであれば、購入者の個人情報はすべて自社が取得できます。そのため、ShopifyはD2Cが加速している現代において、販売者側の非常に有用な販売ツールとして選ばれています。

関連記事:D2Cとは?わかりやすく解説!BtoB、BtoCとの違いやメリット・デメリット

Amazonや楽天に出品するのはNGであるか

先ほど、Amazonや楽天などのECモールよりも、Shopify(ショッピファイ)が選ばれる理由を解説しました。しかし、Amazonや楽天に出品するのはNGなのでしょうか。結論、スポーツウェアやファッションブランドなど、自社のブランド認知を広げたい場合はShopifyを利用するべきです。

一方で、ハサミやノートといった日用品など、ブランド認知よりも表示回数(インプレッション)を重要視するべき商品の場合はECモールを活用するべきでしょう。ECモールの最大の強みは、圧倒的な集客力です。そのため、ユーザーがブランドに対して強いこだわりを持たない可能性が高い商品に関しては、Amazonや楽天などのECモールのほうが売れる可能性が高まります。

Shopify(ショッピファイ)の使い方

ここからは、Shopify(ショッピファイ)の使い方を解説します。必要な手順は以下のとおりです。

・ まずは登録
・ 管理画面で商品を追加
・ 商品の充実化
・ カテゴリ分け
・ 必要ページの作成
・ デザインのブラッシュアップ
・ 決済方法と送料の決定

それぞれ順番に解説します。

まずは登録

まずは、Shopifyのアカウントを作成して登録します。Shopifyでは、14日間の無料体験が用意されており、実際にどのようなことを実現できるかを試すことが可能です。事前にクレジットカードを登録する必要もないため、自動的に課金されてしまう心配もありません。

管理画面で商品を追加

アカウントを作成すると、管理画面にログインできるようになります。また、管理画面から実際に商品を追加できます。商品説明や商品画像も加えられるとともに、titleタグの設定など簡単なSEO対策も実装できるようになっています。

商品の充実化

特にアパレルブランドを展開する場合などは、同じ商品でも異なる色やサイズを販売する必要があります。Shopifyでは、同様の商品のバリエーションをオプションとして設定できるようになっています。

カテゴリ分け

Shopifyでは、カテゴリ分けを「コレクション」という機能を活用して行います。コレクションでは、色やジャンル、ブランドなど特定のカテゴリを設定することが可能です。また、コレクションは自動で設定することもでき、任意の価格や条件を事前に設定することで、自動で各カテゴリに振り分けられるようになっています。

必要ページの作成

Shopifyに関わらず、自社ECサイトでは商品ページの他にも、以下のようなページを作成する必要があります。

・ 特定商取引法ページ
・ 問い合わせページ
・ プライバシーポリシー
・ ECサイト(会社)概要

これらのページを作成することでECサイトとしての信頼性が増し、購入率も上がります。

デザインのブラッシュアップ

上述したように、Shopifyではデザインのテンプレートが用意されています。テンプレートをカスタマイズすることも可能なので、自社商品に合わせてカスタマイズしてみましょう。よほど複雑なカスタマイズでない限り、プログラミングの知識などは不要です。

決済方法と送料を決める

最後に、ユーザーの決済方法と送料の設定をしましょう。決済方法は豊富であるほど良く、送料は安いほど売れやすいです。自社商品の原価や、粗利などを踏まえた設定をしましょう。

Shopify(ショッピファイ)の費用

Shopify(ショッピファイ)には、以下3つのプランが用意されています。

・ ベーシック
・ スタンダード
・ プレミアム

ここでは、それぞれのプランの費用を解説します。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、月額29ドルで利用でき、初めてECサイトを展開したい企業におすすめです。月商で500万円程度のビジネスであれば、十分にECサイトとしての役割を果たします。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額79ドルで利用でき、月商5,000万円ぐらいのECサイトにおすすめのプランです。ベーシックプランと比較して機能も豊富であるため、運用担当者が5人前後であればスタンダードプランを検討しましょう。

プレミアムプラン

プレミアムプランは、月額299ドルで利用でき、Google広告の解析や様々なレポーティングが可能です。運用担当者が6名以上いる場合は、プレミアムプランでECサイトを運用しましょう。

Shopify(ショッピファイ)の活用事例

最後に、Shopify(ショッピファイ)を活用した成功事例を3つ紹介します。

オリオンビール
Furbo
GCRESTORE

オリオンビールは飲料業界、Furboは家電製品、GCRESTOREはゲームグッズの領域で成功しました。また、それぞれのECサイトはブラックフライデーで割引を適用したり、特定のターゲットに対してデザインを最適化したりなどの工夫もされているため、総合的な観点から参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では、Shopify(ショッピファイ)について解説をしてきました。Shopifyは、自社で直接顧客に対して販売できるため、D2Cが加速している現代において非常に有用なプラットフォームです。商品のジャンル次第では、Shopifyを活用することで大きく売上を伸ばすことも可能になるでしょう。

まずはShopifyの無料体験に参加し、実際に商品を登録することから始めてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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