自社サイトで問合せや資料請求などのコンバージョン(CV)拡大のためにSEO対策を行い、自社サイトの検索順位を上げアクセス数を増やしていく中で、アクセス解析は非常に重要なものになります。
SEO対策が計画(Plan)と実行(Do)ならば、アクセス解析は評価(Check)と改善(Action)に当たります。
今回は、SEO対策におけるアクセス解析について解説していきます。
アクセス解析とは
アクセス解析とは、特定のWebサイトに訪問したユーザーが、検索エンジンや他サイトなど外部のどこから流入して来たのか、またサイトに訪れてどのページを見たのか、どのくらい滞在していたのかなど様々なデータを計測して解析していくことです。
人事ベンダー様に限らずBtoB商品・サービスであれば、自社サイトへの集客を行い、最終的には資料請求・問合せなどのCVを最終ゴールとしていますので、アクセス解析は企業が自社サイトの現状を知り、アクセス数やCV数を増やすために行われます。
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アクセス解析の重要性
先ほどSEO対策が計画(Plan)と実行(Do)ならば、アクセス解析は評価(Check)と改善(Action)と触れました。
BtoB向けソリューションサイトであれば、自社の売上拡大が目的となりますので、毎月のCV件数であったり、CPA(CV1件当たりの獲得単価)であったり、KPIが設定されていることが多いです。
ちなみに、弊社は毎月の獲得件数がKPIとなっています。
また、最近、引き合いの多いオウンドメディアの場合、ソリューションサイトのようにCVが最終ゴールであればそれがKPIになりますし、認知向上のブランディングであれば、サイトへのアクセス数がKPIになるはずです。
このようにそれぞれの目的に沿って設定されたKPIは、アクセス解析ですぐに現状の進捗を確認できますし、進捗が悪ければ、その原因を解析し改善を行うことができます。
また、アクセス解析を行う中で、想定外のところからアクセスがあったり、見て欲しいページにほとんどアクセスされていなかったりと、課題点も出てきます。
KPIを達成させるためには、アクセス解析によって計画・実行したものを繰り返し評価・改善していくことが重要となります。
アクセス解析で確認する項目
実際にアクセス解析を行う上で最低限チェックしたいポイントをいくつかご紹介します。
多くの企業が活用しているGoogleアナリティクスを例として挙げます。
◆アクセス数
Googleアナリティクスの「ユーザーサマリー」レポートでは、サイトにどのくらいのアクセスがあったのか確認することができますが、下記図の赤枠にあるように大きく3つの項目でそれぞれ確認することができます。
【ユーザー】ユニークのユーザー数であり、ある一定年数の訪問履歴を基準にカウント
【セッション】ユーザーがサイトを訪問した際の一連の動きのこと。
「訪問」と同義であり、サイト上である一定の時間行動がないと、そのセッションは終了されカウント
【ページビュー数(PV)】ユーザーが閲覧した際に「ページビュー数」としてカウント
◆チャネル
ユーザーがどこから来たのかを確認するのはチャネルとなります。検索エンジンからの訪問【Organic Search】、リスティング広告【Paid Search】、他サイトのリンクからの訪問【Referral】、SNS【Social】などがあります。
SEO施策は上位表示による検索エンジンからの訪問を増やしていくための施策になるため、【Organic Search】が最も重要視しなければならない項目となります。
◆新規訪問者とリピーター
先ほどの図の青枠は、新規訪問者とリピーターの割合が確認できます。
「カスタムレポート」にて、それぞれのユーザー数を確認することができます。
新規顧客向けの施策、または再訪問を強化する施策かは、こちらで解析することができます
このほかにも、デバイス(PC、スマホ)や、直帰率(1ページのみを見て、サイトから離脱する行動の割合)などの項目でアクセス解析することができます。
キーワード解析もあわせて行いましょう
SEO対策ではユーザーの検索時のモチベーションに合せたキーワード選定が重要となりますが、そのキーワード解析についてはGoogleサーチコンソールをおすすめします。
詳細はまた別の機会に触れて行きますが、アクセス解析にはキーワード解析をあわせて行うことでPDCAをさらに加速させていくことができるでしょう。
まとめ
◆アクセス解析とは、特定のWebサイトに訪問したユーザーが、どこから来たのか、また、どのページを見たのか、どのくらい滞在していたのか、様々なデータを計測して解析すること
◆アクセス解析で目標とするKPIの進捗をすぐに確認でき、仮に進捗が悪ければ、その原因を解析し改善することができる
◆SEO施策は上位表示による検索エンジンからの訪問を増やしていくための施策になるため、検索エンジンからの訪問【Organic Search】が最も重要視しなければならない項目