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リアルタイム検索とは?マーケティング活用方法

2024.8.8
読了まで約 12

Webマーケティングを行う際、トレンドを追いかけて時流に合わせた施策を打ったり、ユーザーの興味関心を集めている出来事を捉えたりするのは非常に重要です。しかし、それらを担当者が手動で行うのは非常に困難であり、無駄な時間と言っても過言ではありません。

そのような場合に役立つのが、リアルタイム検索です。本記事では、リアルタイム検索の概要やメリット、便利機能を紹介します。また、実際にリアルタイム検索を行う方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

リアルタイム検索とは

まずは、リアルタイム検索の概要から説明します。リアルタイム検索とは、検索したいトピック、キーワードに関連する内容をリアルタイムで検索することです。リアルタイム検索では、関連する内容がリアルタイムでどの程度検索されていたり、どのようなニーズがあったりするかを調べることができます。

リアルタイム検索は、ユーザーが求めている情報の参考になるため、Webマーケティングの施策の失敗確率を下げることも可能になります。ユーザーの反応を調べたい場合や、トレンドに合わせたマーケティングを行いたい場合は、リアルタイム検索を都度活用してみてはいかがでしょうか。主にユーザーは以下の目的でリアルタイム検索を活用しています。

● 最新のニュース及び旬な話題の確認
● ライブやイベント、催し物などの確認
● 商品やサービスなどの最新情報やお得情報の確認
● スポーツに関する進捗状況や結果の確認
● 災害や事故、電車遅延などの確認
● 俳優や芸能人の動向チェック
など

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リアルタイム検索のメリット

ここまで、リアルタイム検索の概要を解説してきました。ここからは、リアルタイム検索の以下3つのメリットを紹介します。

● 今、注目度が高い情報を集められる
● キーワードリサーチに使える
● 緊急時の情報収集ができる
● マーケティングに活用できる

それぞれ順番に見ていきましょう。

今、注目度が高い情報を集められる

リアルタイム検索を活用することで、現状の注目度が高い情報を集めることが可能です。政治・経済・世界情勢など、トレンド性が高い時事情報を集める際には特に有効な手段となります。

地震や洪水など災害大国でもある日本では、災害が起こったときにリアルタイム検索を活用することで、身の安全を守るための情報を効率良く収集できる手段としても活用できるでしょう。

実際に、X(旧Twitter)にもリアルタイム検索機能が搭載されており、東日本大震災時には政府も情報発信のツールとして利用していました。

キーワードリサーチに使える

コンテンツマーケティングとして企業のブログ記事やオウンドメディアの運営を行う際は、検索ボリュームは小さかったとしても、長く検索され続けるキーワードを狙うことは非常に大切です。

同時に、一時的であったとしても、ユーザーの興味関心が大きく集まっている情報を取り扱うことも必要になります。なぜなら、これらのトレンドキーワードは被リンクを集めやすく、結果的に企業サイトやオウンドメディアを支える大きな土台となってくれるためです。

また、トレンドキーワードは競合性が弱いこともあり、比較的簡単に上位表示を実現できます。リアルタイム検索機能を活用することで、トレンド性の高いキーワードをリサーチする手間を省けるでしょう。

関連記事:SEOにおいて重要視される被リンクの効果と増やす方法について

緊急時の情報収集ができる

リアルタイム検索は、瞬時に情報を取得できるため、緊急の際の情報源として役立ちます。東日本大震災の際、被災地の様子や親しい人々の安否を知るために多くの人がXを活用しました。

さらに、震災後、消防庁や政府も情報提供の手段として使用しました。
熊本地震の時には、Xの多数の投稿から被災者のための情報を迅速に検索する新しいシステムが導入されました。

緊急事態では、多くの情報が同時に流れる中、誤った情報や事実と異なる情報も混在していることがあります。情報の出所やその正確性をしっかりと確認することが大切です。また、政府や消防庁、警察などの公式な情報源も参照することをおすすめします。

マーケティングに活用できる

リアルタイム検索を利用しその時その時の旬な情報を入手することで、その情報をマーケティングにも活用ができます。

例えば、自社で扱っている商品やサービスと同様のものなどが話題になっていれば、その時その時でマーケティングを強化し値下げなどの施策をすることで売れやすくできます。また自社の商品やサービスに関連するキーワードなどがリアルタイム検索で上位表示されていれば、リスティング広告などで売り込みを強化するなどの施策を講じることができます。

このように常にリアルタイム検索でトレンドや旬な情報を追っていることによって、自社と親和性の高いキーワードが話題になったときに、すかさずマーケティング施策を強化するなど、レスポンスの早い行動を取ることができます。

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リアルタイム検索を行うには

ここまで、Yahoo!リアルタイム検索やGoogleトレンドの概要を解説してきました。ここからは、これら2つも含めて、リアルタイム検索を行う3つの方法を紹介します。

● Yahoo!リアルタイム検索を活用する
● Googleトレンドを活用する
● X(旧X)などのSNSを活用する

それぞれ順番に見ていきましょう。

Yahoo!リアルタイム検索を活用する

まずは、本記事でも解説しているYahoo! リアルタイム検索を活用する方法です。ブラウザ上にて、ログイン無しで活用することができ、検索窓にキーワードを入力するだけで調べられます。

また、トレンド性の高いキーワードを確認できる「話題なう」、テレビ番組に関連するトピックを確認できる「テレビなう」などの様々な便利機能も用意されているため、まずはそれぞれの機能を1つずつ試しに利用してみてはいかがでしょうか。

Googleトレンドを活用する

Web担当者であれば、Googleトレンドはキーワードリサーチに活用するのがおすすめです。リアルタイムや直近での検索数が上昇しているキーワードで対策をすれば、被リンクを獲得できる可能性が高まります。被リンクを獲得できれば、今後の検索順位が安定して高まることにも期待ができ、売上を伸ばしたり、集客力を上げたりという目的も達成しやすくなるでしょう。

XなどのSNSを活用する

最後に、X、Facebook等のSNSにも、リアルタイム検索機能が搭載されています。例えばXでは、関連するキーワードが含まれた人気のツイートを調べたり、より注目度の高いツイートを一覧で表示できたりする機能が搭載されています。また、Xでは人気のハッシュタグも調べられるので、よりユーザーの興味関心を調べやすいと言えるでしょう。

Facebookでの検索には、結果が表示される順番に特徴があります。最初に表示されるのは、検索キーワードに関連するFacebookページです。その後、友人の投稿が続き、最後には公開設定されている全ユーザーの投稿が続きます。限定公開の投稿は含まれない点を忘れないようにしましょう。

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Yahoo!リアルタイム検索の機能

リアルタイム検索を提供している主要なツールの1つに、Yahoo!リアルタイム検索が存在します。Yahoo!リアルタイム検索には、以下の便利機能があります。

● 感情分析機能が使える
● 話題なう
● 様々な条件を設定して特定の情報のみ絞り込める

それぞれ順番に見ていきましょう。

感情分析機能が使える

Yahoo!リアルタイム検索では、感情分析機能が使えます。ネガティブな発信、ポジティブな発信の割合を時間ごとに確認できます。ネガティブかポジティブかを判別するためのアルゴリズムには、Google検索エンジンでも導入されているBERTアルゴリズムが用いられています。

また、検索する単語(キーワード)のみならず、内容も一緒に確認可能です。仮に、自社に関連するキーワードのネガティブな発信の割合が多い場合は、発信の内容を改善するよう工夫しましょう。

話題なう

話題なうとは、リアルタイムで言及されている回数が多いキーワードを調べられる機能のことです。最新情報やトレンドを調査したい場合に有用です。

様々な条件を設定して特定の情報のみ絞り込める

リアルタイム検索では様々な条件を設定して、特定のツイートを抽出することが可能です。
例えば、自身あるいは自社のXアカウントから発信しているツイートのみを抽出したい場合は、検索窓に「ID:」もしくは「id:」と入力した上で、調べたいアカウントのIDを入力することで、抽出することができます。

また特定の#(ハッシュタグ)を抽出することも可能です。上述したように、災害時には「#地震」と検索することで、関連した最新情報を集めることができるでしょう。その他にも、公式のヘルプページで様々な検索方法が公開されているので、活用する際には参考にするのがおすすめです。

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Googleトレンドの機能

先ほど、Yahoo!リアルタイム検索について紹介しました。リアルタイム検索とは少々異なるものの、トレンドを調査できるツールとしてGoogleトレンドも存在します。ここからは、Googleトレンドの機能を以下の3つに分けて紹介します。

● 調査する(調べる)
● 急上昇キーワード
● 検索で振り返る

それぞれ順番に見ていきましょう。

調査する(調べる)

調査する(調べる)は、最大で5つのキーワードを検索窓に打ち込み、それぞれのキーワードの検索数の推移を調べられる機能です。どのキーワードで対策をして良いのか分からない場合は、Googleトレンドの調査する(調べる)機能で検索数を洗い出し、自社でも上位表示可能なキーワードで対策するのがおすすめです。

また、対象国、期間、カテゴリー、検索方法でも絞り込みができる他、関連トピックや関連キーワードも洗い出せます。そういったキーワードリサーチの部分では、Yahoo!リアルタイム検索よりも優れている機能だと言えるでしょう。

急上昇ワード

急上昇ワードは、リアルタイムで検索数が上昇しているキーワードのことです。国別に確認することができ、関連キーワードやインタレスト、関連ニュースも表示されます。また、急上昇ワードでは、24時間以内に検索数が上昇しているキーワードも調査可能です。

検索で振り返る

検索で振り返るでは、直近1年間と、その前年を比較して、検索数が多かったキーワードを検索できます。こちらも国別に調べることができ、検索数の多かったキーワードに関連するトピック、関連キーワードも表示されます。

また、特に動向を追いたいキーワードがある場合は、変動が起きたときにメールで通知してくれる機能も搭載されており、非常に便利です。

どのような情報をリアルタイム検索できるのか

Googleトレンドを活用して以下のリアルタイム検索情報が取得できます。

● キーワードの需要がリアルタイム検索できる
● トレンドワードがリアルタイム検索できる
● トレンドワードランキングがリアルタイム検索できる
● トレンド情報をリアルタイムで取得

キーワードの需要がリアルタイム検索できる

Googleトレンドは時系列でキーワードの需要を確認できます。キーワードは年間を通して需要の高いキーワードと低いキーワードがあります。Googleトレンドでは「キーワードの需要=検索インタレスト」の推移を「人気度」という指標で数値化しています。人気度100%を最高点として0%までを「75%」「50%」「25%」で大まかに区切っています。

おおよそ半分の50%以上であれば、現在需要の高いキーワードであると判断できます。そして、市場背景やトレンドの有無によっても人気度は異なり、その推移をいち早く察知することで、ユーザーが求めているものを把握できるようになります。例えば、以下のGoogleトレンドのグラフは「酷暑」というキーワードの検索需要を調べたものになります。

スクリーンショット:「酷暑」というキーワードの検索需要を調べたもの

おおよそ6月以降に人気度が急激に増加し、8月以降は右肩下がりになっていることが分かります。またそれ以降はほぼ0%台で推移し、同年9月から翌年の5月辺りまではほとんど需要が無いキーワードであることが判断できます。こういった「キーワードの需要」がリアルタイムに検索できます。

トレンドワードがリアルタイム検索できる

Googleトレンドでは「トレンドワード」も検索できます。トレンドワードとは通常のキーワードとは異なり、「今現在話題になっているワード」のことを言います。日別のトレンドワードや過去24時間のトレンドワードなど時間を指定してチェックができます。こういったトレンドワードを確認することで「現在旬の話題」を確認できます。

「ワード」と「キーワード」はどのような違いがあるのか

ここで「ワード」と「キーワード」はどのような違いがあるのかを解説します。ワードとは単に言葉や単語を意味する言葉となります。また「コンピューターで処理するデータ」としての意味もあります。

一方キーワードは、ユーザーが検索エンジンに入力した語句や単語のことを指します。いわゆる「検索クエリ」のことで、単なるワードとは区別されて使用されます。先のトレンドワードは厳密には検索クエリではないため「トレンドキーワード」とはならず「トレンドワード」となります。

関連記事:クエリ(query)とはなにか?SEO、IT用語として使われている様々な意味を解説

トレンドワードランキングがリアルタイム検索できる

Googleトレンドの上部メニューより「急上昇」を選択することで、トレンドワードのランキングを確認できます。「毎日の検索トレンド」と「リアルタイムの検索トレンド」を調べることができ「毎日の検索トレンド」では過去に遡ってトレンドワードランキングを確認できます。

また「リアルタイムの検索トレンド」では、24時間以内のトレンドワードを確認できます。現在のトレンドワードを確認しつつ、過去に何が話題だったのかも確認することで市場動向の把握にも役立ちます。

トレンド情報をリアルタイムで取得

Googleトレンドに気になるワードとメールアドレスを登録しておくことで、当該トレンド情報をリアルタイムかつ自動で取得できます。以下で登録手順を解説します。

1. GoogleアカウントにログインしGoogleトレンドにアクセスします
2. 画面左上部の3本線のアイコンをクリックします
3. メニューより登録をクリックします
4. 画面右下の「+」アイコンをクリックします
5. 「トピック」と「急上昇ワード」のメニューがありますので「急上昇ワード」を選択します
6. 「地域」「種類」「頻度」を選択し「登録」ボタンをクリックします

上記設定を行うことにより、指定の頻度で急上昇ワードが設定したメールアドレスに送信されます。

リアルタイム検索から記事コンテンツを作成するには

リアルタイム検索から記事コンテンツを作成することもできます。いわゆるトレンド記事と言われるもので、競合がまだ記事にしていないネタを狙って記事コンテンツを作成します。

いち早く情報を察知し記事コンテンツをアップすることでブルーオーシャン状態となり、上位表示を達成したり、アクセスを独占したりできる可能性があります。リアルタイム検索から記事コンテンツを作成するには以下の手順がおすすめです。

1. 旬のワードをリアルタイム検索する
2. 検索キーワードの需要を調査する
3. 関連キーワードを確認する
4. リアルタイム検索をリライトにも活用する

1.旬のワードをリアルタイム検索する

現在話題となっている「旬のワード」をリアルタイム検索で探し出します。注意点として、一定の需要があるワードはすでに記事コンテンツとして出回っている場合が多く、上位表示達成やアクセスの取得が難しい可能性があります。

そこで狙うべきワードが「急上昇ワード」です。急激に話題が沸騰した急上昇ワードであれば、競合がまだ記事にしていない可能性が高く、上位表示を達成しやすくなります。こういった急上昇した旬のワード取得に常にアンテナを張っておきます。

2.検索キーワードの需要を調査する

上述「1.旬のワードをリアルタイム検索する」で取得したワードの需要を念の為調査します。記事を公開したあとも継続して検索されるキーワードであれば望ましいですが、トレンド記事は得てして一過性のものが多く、その後キーワードの需要がなくなる場合もあります。

もし需要が継続すると見込めるキーワードであると判断できた場合は、当該記事にテコ入れをして検索順位を落とさない施策を講じます。

3.関連キーワードを確認する

Googleトレンドの「リアルタイムの検索トレンド」には関連キーワードも表示されます。急上昇ワードと合わせて確認しておくことで、キーワードを派生させて関連記事も執筆ができます。

関連性の高い「関連記事」はユーザーの興味関心が高い場合が多く、現在話題となっていなくてもユーザーに「ついでにクリック」される可能性があります。そういった記事が多ければ多いほど、ユーザーのWebサイト回遊率やWebサイト滞在率も上りSEO効果も高くなります。

4.リアルタイム検索をリライトにも活用する

リアルタイム検索はリライトにも活用ができます。記事コンテンツは定期的にリライトを行いテコ入れしなければ、検索順位が自然と下がっていってしまいます。しかしながら、膨大な記事コンテンツの量を前にどの記事をどのタイミングでリライトしてよいか判断しかねることもあります。

そういった場合はリアルタイム検索を活用してリライトのタイミングを判断します。例えばGoogleトレンドを使用し「検索需要がこれから高くなる」と判断できたキーワードの記事コンテンツからリライトを行っていきます。

検索需要が高くなる前に最新の状態にしておくことで、ユーザーに鮮度の高い記事コンテンツを提供できます。ユーザーの満足度を高めるためにも定期的にリライトを行い、常に記事コンテンツを最新の状態に保っておく必要があります。

関連記事:リライトってなに?SEO効果を高める手法を徹底解説!

SNSでの調べ方

リアルタイム検索はSNSでも調べることができます。主に活用するのは以下のSNSです。

● X
● Facebook

X

Xでは「虫眼鏡のアイコン=話題を検索」をクリックすることで、さまざまな旬なキーワードを表示できます。さらに「For you」「Trending」「News」「Sports」「Entertainment」の5つのカテゴリーに分かれており、属性ごとに話題になっているキーワードが入手できます。

またXのポストはYahooのリアルタイム検索でも表示されるようになっていますので、Yahooのリアルタイム検索を確認することでトレンドキーワードや人気ポストなどを把握することができます。そしてさらに、細かく以下のことも分かります。

● 期間別でポスト数の把握ができる
● ユーザーの感情も分かる

期間別でポスト数の把握ができる

6時間、24時間、7日、30日の期間別でポスト数の推移が確認できるため、こういった情報もマーケティング戦略に活用できます。

ユーザーの感情も分かる

投稿されたポストが現時点においてポジティブなものとなっているのか、ネガティブなものとなっているのか、といったことも上記期間別で把握できるようになっています。「感情の割合」といったユーザーの感情を円グラフで表したものが表示されており、これを確認することでユーザーの感情の変化を時間の流れとともに把握ができます。

Facebook

Facebookもポストや投稿された動画の「いいね!」などを確認することで旬な話題を把握できます。また検索窓からキーワードを入力することでも旬な話題を入手できます。

しかしながらFacebookはXと異なり、時系列トップ表示が入力したキーワードに関するFacebookのページで、2番目以降は友だち登録している人の投稿、最後に全ユーザーに公開されている投稿となっています。

そういったシステム上のしくみから、トレンドの把握は限定的なものになります。それでもXの補助的な位置づけで確認するには十分有用ですので、合わせて確認するようにします。

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マーケティングに活用するには

実際にリアルタイム検索をどのようにマーケティングに活用するのか、その方法を解説します。

● ユーザーの興味関心ごとからコンテンツを作成する
● Web広告を最適化する
● 季節に応じたイベントを把握する
● Googleトレンドの使い方
● Yahooリアルタイム検索の使い方

ユーザーの興味関心ごとからコンテンツを作成する

例えば、リアルタイム検索に表示されているキーワードから記事コンテンツを作成することで、その時の話題に沿った旬な記事コンテンツをユーザーへお届けできます。

リアルタイム検索で表示されているキーワードは新しいワードも存在するため、検索エンジンでライバルがまだ比較的少ないブルーオーシャンのキーワードである場合も多々あります。ドメインパワーが強い場合は記事コンテンツが数時間程度で検索エンジンへインデックスされ、そのまますんなりと上位表示されることもあります。

またGoogleトレンドで中長期的なトレンドキーワードが発見できた場合はそのキーワードで記事コンテンツを作成することで、ライバルが多くてもじっくりと上位表示を目指すことができます。リアルタイム検索を利用すればこういった短期的、中長期的に有効な記事コンテンツを作成できます。

Web広告を出稿する

リスティング広告をはじめとしたWeb広告は、出稿してから配信されるまでのスピードが早いためリアルタイム検索と非常に相性が良いと言えます。

例えば、リアルタイム検索やGoogleトレンドなどで自社と親和性や関連性の高いキーワードを発見し、なおかつそのキーワードの注目度が高くこれから人気が出そうな傾向にある場合などは非常にチャンスとなります。

そういった場合はアクセス数がこれから高まることを予測して、いち早くそのキーワードで記事コンテンツを作成、出稿することで多くのアクセス数を稼げる可能性が高まります。リアルタイム検索やGoogleトレンドをこういったWeb広告に活用するのも有効なマーケティング施策のひとつです。

季節に応じたイベントを把握する

リアルタイム検索やGoogleトレンドでキーワードを追跡、蓄積していくことで季節ごとのイベントなども把握できるようになります。例えば代表的なのが1月はお正月、2月は節分、3月はひなまつり、といった具合にその月で注目されるイベントがあります。

ですがこういった代表的なイベントは誰でも知っているため、このままのキーワードを利用するとレッドオーシャンに記事コンテンツを投入することになります。そこで、さらにリアルタイム検索やGoogleトレンドを活用して細かいイベントを見つけ出していきます。

すると1月では「仕事始め」「七草がゆ」「電子メールの日」、2月では「恵方巻」「副業の日」「NISAの日」、3月では「ミニ保険の日」「カメラ発明記念日」「電卓の日」など、実にさまざまなキーワードが出てきます。

こういったライバルの少ないブルーオーシャンキーワード(マイナーキーワード)を自社の商品やサービスと結びつけて記事コンテンツを作成することで、ユーザーとの導線を作る方法もあります。

参考資料:【無料テンプレート】コンテンツマーケティング・カレンダーで更新スケジュール計画を立てよう

Googleトレンドの使い方

Googleトレンドの使い方を解説します。Googleトレンドはアカウントが必要ないためそのままGoogleトレンドのページに移動しツールを利用します。ページの検索窓に調べたいキーワードを入力し「調べる」をクリックするとそのキーワードの人気度の動向が折れ線グラフで時系列に表示されます。

絞り込み検索を行いたいときは画面上部より国や期間、カテゴリーなどを選択します。グラフ右端の最新の期間において、折れ線グラフが右上がりのときは検索したキーワードの人気がこれから高まる傾向にあります。逆に右下がりのときは検索したキーワードの人気が下火になりつつある傾向にあります。

Yahooリアルタイム検索の使い方

Yahooリアルタイム検索の使い方について解説します。Yahooリアルタイム検索はアカウントが必要ないためそのままYahooリアルタイム検索のページに移動しツールを利用します。トレンド一覧が表示されていますが、目的のキーワードがない場合は検索窓に打ち込んで検索します。

するとXのポストと同時にポスト数の推移と感情の割合が表示されます。ポスト数の推移においてグラフ右端のポスト数が右上がりのときは、検索したキーワードのポストがこれから増える傾向にあります。逆に右下がりのときは、検索したキーワードのポストが下火になりつつある傾向にあります。

まとめ

本記事では、リアルタイム検索について解説をしました。リアルタイム検索は、ユーザーの興味関心や、トレンドを知りたい場合に非常に有用です。Yahoo!リアルタイム検索、Googleトレンド、SNSなど、リアルタイム検索ができるツールは様々存在しますので、まずは自社が使いやすいものから試してみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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