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LINE広告の基礎知識と新サービス「LINE VOOM」や「LINE POP Media」とは?

2022.3.8
読了まで約 6

スマートフォンやタブレットの急速な普及により、企業やマーケターはSNS広告を活用してより多くのユーザーとの接触機会を設け、ビジネスやサービスの拡大を実施する動きが加速しています。近年は、さまざまなSNSアプリケーションが登場することで、各SNS独自の広告展開方法も存在し、多岐に渡り活躍の場が広がりを見せています。

関連記事:企業が取り組むSNSマーケティングとは?SNSマーケティングを強化する企業が増加(株式会社タナベ経営調べ)

そんなSNS広告市場で、注目を集め続けている広告媒体にLINE広告が存在します。日本国内のLINE利用者数は膨大な数を誇り、私たちの暮らしの中には欠かせないアプリケーションとしてその存在価値を確立しています。LINEの利用者数は非常に多いことで、広告配信を通してアプローチをおこなえるユーザーのまとまった母体数が確保されています。広告を展開する企業やマーケターは、多くのユーザーとの接触機会が多ければ、提供するビジネスやサービスの領域拡大が見込め、心強い味方となるでしょう。また、LINEはアプリケーションのアップデートがコンスタントに実施され、一般ユーザーはもちろんの事、企業やマーケターの利用も考慮したサポート体制が充実していることで幅広い層からの支持も獲得しています。

本記事では、多くの支持を集める「LINE広告」とは?という部分から、LINE広告に見られる特徴、そして新たに発表されたサービスの「LINE VOOM」や「LINE POP Media」について詳しくご紹介していきます。

LINE広告とは

主に、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの機器を利用し、音声通話サービスやチャットの利用が可能となるサービスを提供するLINE。このようなサービスはアプリをインストールすれば、誰でも簡単に利用が開始できる利点があり、画期的なサービスを無料で利用できることから、今や多くの利用ユーザーから高い支持を集めています。LINE広告とは、このような画期的なコミュニケーションアプリ内に広告を配信することが可能となるのです。実際のLINE広告は運用型広告の部類に該当します。

LINEは日本国内でのアプリ浸透率も非常に高く、月間アクティブユーザー数は9,000万人を誇り、巨大なプラットフォームへと年々成長を遂げています。多くのユーザーが集まることや、毎日のようにLINEアプリを利用するような、アクティブユーザー数の母体数自体が確保されていることから、LINE広告を活用することで多くのユーザーと接触機会を設けることが可能となり、企業やマーケターが提供するビジネスやサービスを幅広く目的のユーザーにアプローチすることが実施できるのです。

LINE広告の特徴について

ここからは、LINE広告の代表的な特徴について簡単にご紹介していきます。

多くのリーチが見込める

現在は、さまざまなSNSアプリが誕生し、利用ユーザーの趣味や趣向に合わせ好みのアプリケーションを自由に選択できる時代になりました。その中でも、LINEを利用するユーザーは非常に多く、実際にSNS利用者の80%以上がLINEアプリを利用しているという調査データもあります。LINE広告にはユーザーに関する、さまざまなセグメントを使用しターゲットを設定できる機能が備わっています。セグメントには、「年齢・性別・ユーザーの興味関心・地域」などが用意され、広告配信目的に見合ったユーザー層を、幅広いユーザー層の中から絞り込み、適切なリーチが可能です。

今や、多くのアプリケーションが存在し、SNS広告の運用が多くの企業やマーケターの間で実施されていますが、TwitterやInstagramなどを利用していないようなユーザーはまだ多い状況です。一方、LINEアプリを利用しているユーザーは、他のSNSアプリと比較すると多く存在します。そのため、LINE広告を活用することで、今までSNS広告で接触ポイントを設けることができなかったようなユーザー層に対して広告の配信が可能となり新規ユーザー層の開拓が実施できるのです。

関連記事:LINE広告の特徴と各種サービス内で広告がもたらす効果

豊富に用意される広告配信先

LINE広告を活用すると、LINEが提供をおこなうさまざまなサービス画面内に広告を表示することが可能となります。主なLINE広告の表示場所は、馴染み深いタイムライン画面やトーク画面への広告表示が基本となりますが、その他にも「LINE NEWS・LINEマンガ・LINE BLOG・LINEポイントクラブ・LINEショッピング」など、LINEが提供する人気サービス各種にも広告を配信することが可能となります。

配信先の基本であるタイムライン上には、画像や動画やテキストを用いたクリエイティブを活用した広告配信が実施できます。タイムラインを利用するユーザーは、比較的女性の割合が多いことから、女性ユーザーに向けた商材やサービスのプロモーションを実施する際に、高いアプローチ効果が見込めます。LINEアプリ内で最も多くのユーザーが活用し、目にする機会も多い、タイムライン画面とトーク画面は、大規模なプロモーションに効果が期待できるため、展開するビジネスやサービスの拡大が見込めます。

広告出稿費用はオークション形式で決まる

前述の通り、LINE広告は運用型広告であります。そのため、広告掲載枠の価格はオークションによって決定される特徴を持ちます。その時の人気度合いや話題性により価格は変動しますが、需要の高いようなユーザー層に広告配信を希望する場合には、競争率が高く広告掲載枠以上の掲載希望が集中します。このような場合には、低い金額設定での入札はオークションに勝つことができずに広告の表示ができなくなります。効果的に広告を表示させるためにも入札単価の設定には注意し、ターゲット目標となるユーザーに効率良くアプローチを実施しましょう。

LINE広告の課金方法

LINE広告の課金方式には2種類の課金方法が採用されています。実際の課金方法には、表示された広告をユーザーがクリックした際にはじめて費用が発生する「クリック課金」と呼ばれる課金方法と、LINEアプリ画面上において、動画広告が完全に表示された時に料金が発生する「インプレッション課金」の2種類に分類されます。

クリック課金制は、実際に画面上内に表示された広告に対し、ユーザーが広告をクリックするといった行動を取り、遷移先であるページに移動することにより課金される仕組みとなります。画面上に広告が表示されていても、表示のみであれば費用は発生しないのです。そのため、広告費用を無駄にすることなく目的のユーザーへ展開するビジネスやサービスをアプローチすることが可能となります。しかし、注意すべき点もあり、クリック単価はオークション形式で決定されるため、単価は変動し高騰する可能性もあるということを把握しておきましょう。

インプレッション課金制は、ユーザーが実際に動画広告を視聴する行動を取った際に課金される仕組みとなります。動画広告枠内での動画が100%表示されない場合は、「1インプレッション」には換算されません。クリエイティブに動画を使用することができるので、ユーザーへの情報アプローチ能力に優れ、より多くのユーザーに広告が届く可能性が高まります。しかし、広告を視聴するユーザーの中には提供するサービスに対して、関心が低いユーザーも存在します。そのような目的としないユーザーが、広告を視聴する場合もあるため、集客に繋がりにくい傾向もあるため注意しましょう。

新たにスタートしたサービス「LINE VOOM」とは

LINEから2021年12月に発表された新サービスに「LINE VOOM」が存在します。
プレリリース期間にさまざまな告知があり、実際に目にしたユーザーも居るのではないでしょうか。ここからは、新サービスであるLINE VOOMについてご紹介していきます。

LINE VOOMとは

LINEアプリで人気のコンテンツでもあるツールにタイムラインがあります。LINE VOOMは11.20.0以降のバージョンアップ以降、この機能に変わるサービスの位置付けとして存在します。LINEのタイムラインには、「友だち」であるユーザーの投稿や、企業をはじめマーケターによる広告の表示、おすすめの公式アカウントの紹介などといった機能があります。また、「いいね・シェア・コメント」機能が搭載され、それらの機能を活用することで、タイムライン利用ユーザーとコミュニケーションを取得できるサービスでした。

LINE VOOMはタイムラインと異なり、主に動画コンテンツを主体した投稿や観覧が可能です。
タイムラインと同様に、企業の公式アカウント、一般アカウントどちらでもLINE VOOMのコンテンツを使用できます。一般的に個人が保有するアカウントには、個人が投稿する動画コンテンツと、企業が投稿する動画コンテンツの両方が配信される仕組みとなります。実際にLINE VOOMには、利用ユーザーに向け、「おすすめ」と「フォロー中」の各項目が存在するので把握しておきましょう。「おすすめ」のタブには、LINEアカウントのフォローの有無に関係なく、動画コンテンツが多岐に渡り表示される特徴があります。
「フォロー中」のタブには、ユーザーの意思決定によりフォローをおこなったLINEアカウントの動画コンテンツが表示されます。

また、LINE VOOM内の広告掲載については、基本的に「おすすめ」タブ内に広告の表示が可能となります。表示される広告は動画を中心とした構成となるため、ユーザーの注意を引き寄せやすく、比較的多くのユーザーとの接点が生まれることでしょう。

LINE VOOMの特徴

LINE VOOMの大きな特徴として、動画に特化したコンテンツが挙げられます。近年では5Gといわれるインターネット環境が新たに整備されたことで、動画や映像コンテンツを今まで以上に楽しめる環境が整い始めています。LINE VOOMの登場は、このような時代の流れも影響しているのではないかとも考えられます。
画像やテキストの投稿も可能でありますが、主流となる動画クリエイティブを活用することで、画像やテキストだけでは伝えることが難しい内容を、適切にわかりやすくユーザーへ届けることが可能となります。

また、LINEでは馴染み深い「友だち」の機能が存在します。しかし、LINE VOOMには、似たような位置付けで「フォロー」といわれる機能が存在するのです。「友だち」機能は、主にメッセージをやり取りする相手や、企業の公式アカウントからの情報を受け取る手段として、「友だち」への追加を活用します。一方、LINE VOOMの「フォロー」は、LINE VOOMの動画投稿受け取りが可能の状態で、公式アカウントで投稿された動画コンテンツの視聴には「フォロー」の実施が必要になります。

そしてLINE VOOMには収益化を実施することが可能になることも大きな特徴として挙げられます。収益化を実施するには利用条件が発生します。
利用条件には、「フォロー」機能により、獲得したフォロワー数が500人以上であることが第一条件となります。また、投稿動画の再生時間による利用条件も合わせて必要となります。こちらの内容に関しては、投稿した動画の総再生時間が、直近1カ月間で50時間を超えているといった事例が必要となります。
このような利用条件を満たしているユーザーであれば、自身が投稿した動画コンテンツの中に広告が組み込まれるシステムが採用され、LINE VOOMの収益化を開始することが可能となります。

新たにスタートするサービス「LINE POP Media」とは

LINE POP Mediaとは、LINEが2022年6月より提供をスタートさせる新サービスです。
LINE独自のLINE Beaconを活用し、実店舗に来店したユーザーに対して、LINEのトークリスト画面上にその場で広告を配信できる機能であります。
広告の内容には、実店舗で使用できるクーポンやチラシを掲載できる点や、今までアナログ式で店内に設置されていたPOPの表示が、ユーザーのスマートフォンやタブレットを通して表示できるようになり、該当の商品が陳列されている商品棚へユーザーを誘導できる機能も兼ね備えます。
昨今、非接触型サービスへの注目度は高まり続けています。実店舗でも来店ユーザーへの店頭でのお声がけは最小限にすること、お得なクーポンや販促の案内はPOPの設置で表示するといったように、来店されたユーザーへ店内情報を正確に届けることが難しくなってきています。このようなことも加味し、LINE POP Mediaを活用することで来店ユーザーの購買に繋がる接触点が大幅に増加するのです。

まとめ

本記事では、「LINE広告」とは?という部分から、LINE広告に見られる特徴、そして新たに発表されたサービスの「LINE VOOM」や「LINE POP Media」について詳しくご紹介してきました。

利用者数が多いといった特徴を持つLINE広告を活用することで、展開するビジネスやサービスを、より多くのユーザーへアプローチすることが可能となります。また、LINE内に用意されているさまざまな、人気コンテンツ内に広告の配信も実施できることも理解できました。

そしてLINEは、時代の流れに沿うように、バージョンアップをおこない「LINE VOOM」や「LINE POP Media」のような新サービスを続々と発表し、LINE利用ユーザーとLINEを活用してビジネスやサービスを展開する企業やマーケターを繋ぐ大きな架け橋を担っています。この先も新サービスのバージョンアップが期待でき、さらに注目を集めることが予想されます。今後もLINEが仕掛けるさまざまなサービスの動向に注視し、手掛けるビジネスやサービスの成長に活かしていきましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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