「Webサイトやブログを作成したい」と一度でも考えたことがある方は、「ワードプレス(WordPress)」というツールを恐らくご存じでしょう。ワードプレスとは、Webサイトやブログを無料で簡単に作成できるCMS(コンテンツ管理システム)です。
本記事では、Webサイト・ブログをこれから使いたいと思っている初心者の方向けに、ワードプレスの始め方や使い方について解説します。本記事を読んでいただければ、ワードプレスを使えるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ワードプレスとは?
そもそもワードプレスとはどのようなツールなのでしょうか。ワードプレスとは、2003年に開発された、オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)です。ワードプレスを利用すれば、簡単にWebサイトやブログを無料で作成することができます。現在、全世界の42%のWebサイトがワードプレスで作成されており、他の追随を許さないシェアを誇っていると言えるでしょう。
ワードプレスの特徴は、以下のとおりです。
● プログラミングができなくても、Webサイト・ブログの作成が可能
● Webサイト作成・更新のための操作が簡単
● カスタマイズの豊富
● 無料で利用可能
ワードプレスは、HTMLやCSSなどのプログラミングの知識が無くても、簡単にWebサイト・ブログの作成ができます。さらに、作成や更新のための操作もとても簡単で、初心者の方にも使いやすいCMSと言えるでしょう。
また、ワードプレスはオープンソースであるため、様々なカスタマイズをされることが想定されています。そのため、他のWebサイト・ブログ作成サービスよりも、拡張機能の追加やカスタマイズの自由度が圧倒的に違います。
そして、初心者の方にとって一番魅力的なところは、ワードプレスが無料で利用できるところです。ライセンスフリーのオープンソースであるワードプレスは、権利上の問題を心配することなく、無料で利用することができるのです。
しかし、ワードプレスを使う際には、有料のサーバーやドメインを用意しなければならないことに注意しましょう。費用はまちまちですが、レンタルサーバー代とドメイン取得で、だいたい1~2万円はコストがかかってしまうことを頭に置いておいてください。
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ワードプレスのインストール方法
ここからは、ワードプレスの実際の使い方についての説明に入っていきましょう。まずは、ワードプレスのインストール方法から細かく解説していきます。
エックスサーバーでクイックスタートを始める
ワードプレスを簡単に始めるためには、国内シェアNo.1のレンタルサーバー、エックスサーバーが2020年4月から始めた「Wordpressクイックスタート」機能を利用して説明します。ワードプレスのソフトウェアをサーバーにインストールする方法もありますが、この方法を使うと時間と労力がかかってしまいます。
まずは、エックスサーバーお申し込みフォームにアクセスしましょう。そして、「10日間無料お試し 新規お申込み」を選択してください。次に、「WordPressクイックスタート」を「利用する」にチェックを入れてください。チェックを入れると、必要項目が表示されます。
サーバープラン・ドメインの選択を行う
次に、サーバープランとドメインの選択を行います。一番上に表示されるサーバーIDは変更せず、プランのところで「X10プラン」にチェックを入れましょう。その他、使える機能の違いにより「X20プラン」「X30プラン」も選択できますが、はじめは「X10プラン」で問題ありません。契約期間は、3〜36ヶ月までで選択できますので、期間も選択してください。
そして、ドメインの選択をしましょう。初期費用を抑えるのであれば、0円のドメイン名を選択してください。どのドメイン名にするかは自由です。
ワードプレスの情報を入力して申込確認をする
そして、ワードプレスの情報を入力していきましょう。
● ブログ名
● ユーザー名
● パスワード
● メールアドレス
これらを入力します。次に、登録情報の入力です。
● メールアドレス
● 登録区分
● 名前
● フリガナ
● 住所
● 電話番号
上記などの入力をしていきましょう。そして、「支払情報」で、クレジットカード情報を入力しましょう。インフォメーションメールの配信についてのチェック欄もありますが、これは希望してもしなくてもどちらでも問題ありません。希望する場合は、「希望する」にチェックしましょう。
最後に、利用規約と個人情報に関する公表事項を確認して、「同意する」にチェックを入れ、「申込み内容確認へ進む」ボタンを押してください。申し込み内容に問題がなければ、「SMS・電話認証へ進む」を押しましょう。
設定完了メールを受け取ってインストール完了
「SMS・電話認証へ進む」を押すと、SMSか電話のどちらで認証コードを受け取るか選択する画面に移ります。そこで「認証コードを取得する」ボタンを押すと、SMSか電話で認証コードが取得できます。認証コードを取得したら、申し込みフォームに認証コードを入力し、申し込み手続きを完了しましょう。
最後に、申し込み完了時に通知される案内メールが数分程度で送付されます。そこで送付されるメールの件名は、「【xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ」になっています。
メール受信後、最大1時間程度で作成したWebサイト・ブログにアクセスできるようになります。
ワードプレスの管理画面へのログイン方法
ここからは、ワードプレスの管理画面へのログイン方法を解説していきましょう。まずは、メールに記載された「サイトURL」をクリックします。ここでWebサイト・ブログが表示されていれば、すでに設置は完了済です。
設置が確認できたら、メールに記載された管理画面URLをクリックし、ログイン画面にアクセスします。入力欄に、ユーザー名(またはメールアドレス)・パスワードを入力し、ログインをクリックしましょう。
クリックしたら、管理画面が立ち上がります。これで、ワードプレスのインストールは完了です。
ワードプレスに必要な初期設定
さて、ワードプレスのインストールが完了しました。ここからは、実際にワードプレスを使っていくために必要な初期設定を行っていきましょう。
使用するテーマを選定する(無料・有料)
まずは、ワードプレスで使用するテーマを選定しましょう。ワードプレスにはデザインテーマが豊富にあり、無料のものから有料のものまで自由に選択することができます。はじめに、ワードプレスの管理画面の左にあるメニューの「外観」をクリックしましょう。「テーマ」という画面が表示されるので、上に表示されている「新規追加」をクリックしてください。
すると、選択可能なテーマが表示されます。自分が作りたいWebサイトのコンセプト・目的に合致したテーマを選択し、「インストール」をクリックしましょう。「インストール済」という表示が出たら、左下に表示されている「有効化」をクリックすると、テーマの選定は完了します。
また有料テーマの場合は、Googleなどの検索サイトから探すことも可能です。その多くが1万円前後の価格帯のため、自分のコンセプトにマッチするテーマが見つかった場合は、有料のものを使用するのも一つの手です。
プラグインの導入
次に、プラグインの導入を行います。プラグインとは、サイトの機能を拡張するための外部装置のことを指します。
「お問い合わせフォーム」や「予約機能」など、プラグインを導入することで、サイトに必要な機能をそろえることが可能になります。Webサイトを作成する目的に応じて必要なプラグインは変わりますので、自分が作りたいWebサイトに必要な機能を十分考えるようにしましょう。
サイト名を決定する
次に、サイト名を決定しましょう。ワードプレスのインストールをする際、サイト名の入力は完了していますが、仮のサイト名を入力していた場合や変更したい時の操作方法を説明していきます。
はじめに、ワードプレスの管理画面の左にあるメニューの「設定」を選択、「一般」ボタンをクリックしましょう。すると、「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」が一番上に表示されます。
サイト名を変更したい場合は、「サイトのタイトル」部分に入力をし、画面下にある「変更を保存」をクリックしてください。これで、サイト名の決定は完了です。
パーマリンクをポストネームに設定する
最後に、パーマリンクの設定をしましょう。パーマリンクとは、Webサイトのページ毎に設定されたURLのことを指します。このパーマリンクがWebサイト作成後に変更された場合、URLが変更されてしまうことになり、Webサイトを表示する際に不具合が出る可能性があります。そのため、パーマリンクの設定は作成段階で必ず行うようにしましょう。
パーマリンクは、ポストネーム(投稿名)で設定するのをおすすめします。Googleは下記のようなURLのWebサイトを評価すると述べています。
● 単語を使う
● 単語が複数ならハイフンで区切る
つまり、パーマリンクをポストネーム(投稿名)で設定すると、Googleに評価されるWebサイトになるため、パーマリンクの設定はポストネーム(投稿名)にすることが良いのです。それでは、パーマリンクをポストネーム(投稿名)に設定する手順を説明します。
ワードプレスの管理画面の左にあるメニューの「設定」を選択、「パーマリンク設定」ボタンをクリックしましょう。そして、表示された項目の中から「投稿名」にチェックを入れます。これで初期設定としては完了です。
ただ、この段階だとパーマリンクが日本語になっているため、英語表記に変える必要があります。記事を投稿する際に、投稿画面が表示されるので、画面右にある「パーマリンク」をクリックして、記事タイトルの表記を英語表記にすることを忘れないようにしましょう。
ワードプレスを立ち上げてWebサイトを開始するためにやるべきこと
さて、ワードプレスの初期設定について解説してきました。最後に、ワードプレスで作成したWebサイトを開始するためにやるべきことについて説明していきましょう。
Google Search Consoleに登録する
Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)は、Google検索からどれだけの数の訪問者があったか、検索キーワードが何だったのかが確認できる無料の解析ツールです。作成したWebサイトのSEO施策などを考えるうえで、とても役に立つので登録するようにしましょう。
次項で紹介するGoogle Analyticsとは違い、Google Search Consoleは、ページに訪れる前のユーザー行動、検索エンジン側からのサイトの見え方を分析するものと言えるでしょう。
Google Search Consoleを登録するためには、Googleのアカウントが必要になります。Googleアカウントを作成し、Google Search Consoleに登録するようにしましょう。
関連記事:Google Search console(サーチコンソール)とは?設定方法や使用用途を解説
Google Analyticsに登録する
Google Analytics(グーグル アナリティクス)は、サイト訪問者のページに訪れたユーザー行動が分析できる解析ツールです。
Google Analyticsでは、下記のことなどを確認できます。
● サイト訪問者数
● 日々のアクセス数
● 流入経路(検索、SNSなど)
Google Analyticsを登録するためにも、Googleのアカウントが必要です。
関連記事:Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは?設定方法や使用用途を解説
ワードプレスのバックアップを取る
ワードプレスで作成されたWebサイトやブログは、操作ミスや保存忘れ、パソコンの不具合などで消えてしまう可能性があります。そのような事態に備えて、バックアップを定期的に取るようにしてください。
バックアップの方法としては、「自動バックアップ」と「手動バックアップ」の2種類があります。初心者の方には、エックスサーバーが提供しているバックアップサービスの利用で十分でしょう。
このバックアップサービスは、申し込み不要で利用ができて手間もかかりません。しかし、保存期間が存在するので注意してください。保存内容が多い、長く保存がしたいなどの希望がある方は、「BackWPup」というバックアップのためのプラグインを使用するようにしましょう。
SNSアカウントを作成して拡散の準備をする
Webサイトやブログへの流入数を高めるためには、いまやSNSは必須と言っても過言ではありません。TwitterやInstagramなど、全世界的に数千万人が利用するSNSの活用は、情報を拡散するためには重要なのです。
自身のWebサイト・ブログに適したSNSを選択し、アカウントを作成しましょう。その後、ワードプレスにSNSでシェアするために必要な「SNSボタン」を設置してください。「SNSボタン」は、ワードプレスにある「公式テーマの機能を使用する」か、「プラグインを使う」かの2種類の方法があります。
初心者の方は、「SNSボタン」が標準搭載されている公式テーマの機能を使うのが手軽で簡単でしょう。もし選択したテーマに「SNSボタン」がない場合は、プラグインを使用して、SNSボタンを必ず設置するようにしてください。
記事を作成して公開する
Webサイトやブログは、作成して終わりではありません。コンテンツを充実させるためにも、記事を作成して公開するようにしましょう。
記事を作成したら、カテゴリー・タグ・アイキャッチ画像の設定を忘れないようにしてください。そして、プレビューで実際に表示される記事を公開前に確認することを習慣づけましょう。ここまでのことを行った上で、記事を公開するという手順を徹底してください。
まとめ:ワードプレスでWebサイトを立ち上げよう
全世界で40%以上のシェアを誇るワードプレスを利用すれば、簡単にWebサイトやブログを作成することができます。
本記事で紹介したワードプレスの始め方でWebサイト・ブログを立ち上げましょう。また、開始する前にやるべきことも必ずチェックするようにしてください。
ワードプレスでWebサイトを立ち上げる前の準備はとても大切です。自身が作成しようとしているWebサイトやブログはどのようなコンセプトで作ろうとしているか十分に考えた上で、ワードプレスを使うようにしましょう。