コラム「リードナーチャリングとは?意味や手法、4つのプロセスを解説」では、獲得したリードを、案件化や受注の可能性が高い顧客へと育成(ナーチャリング)するプロセス「リードナーチャリング」の手法の一つとしてメールをご紹介しました。
今回はBtoBマーケティングにおける、メルマガ(メールマガジン)の役割やメリットについてまとめてみました。
関連記事:メルマガとは?配信の目的やメリット、開封率が上がる作り方
メルマガで伝えたい情報を手紙感覚で。コスト面でメリットも
メルマガとは、定期的にメールで送られるマガジン(雑誌)を指していますから、手紙やダイレクトメール(DM)のオンライン版と捉えられます。
ユーザーに直接届くので、販売促進としてよく利用されます。
また、メルマガは、WEBマーケティングで唯一プッシュ型のマーケティング展開が可能なメディアです。
企業では、メルマガ専用の配信システムを使い、定期的にメルマガに登録していただていている多数のユーザーに対して一斉配信がされるのが一般的です。
メルマガを配信するのは、顧客を獲得していくために比較的長い時間を要する法人営業における、マーケティングプロセス「リードナーチャリング」の手法の一つです。
自社の有益な情報を中長期的かつ適切なタイミングで提供し、結果として自社の製品やサービスへの購買意欲を高める可能性が見込んで定期的にメルマガ配信を実施します。
企業がターゲット顧客に伝えたい情報を、手紙感覚で手軽に発信できることはもちろん、郵送代が発生する紙のDMに比べるとコスト面でメリットがあります。
関連記事:リードとは?マーケティングにおける意味やリード獲得の具体的なプロセス・施策を解説
配信コンテンツを考えるのは手間。でも配信後の数値結果がやりがいのもと
メルマガを配信する目的は「リードナーチャリング」のためで、複数配信をしても一斉メール配信サービス等を利用すれば、その運用コストを極力低減できます。
懸念点は、メルマガの内容、配信コンテンツを考える手間があるといえます。
弊社の場合は、月に8本程度、週に2回ほどのペースでメルマガを配信しています。コンテンツは
・セミナー(イベント)開催告知
・新しい広告プランのお知らせ
・広告のキャンペーンのお知らせ
・運営する媒体「HRプロ」「経営プロ」の人気コンテンツの紹介
・弊社のお客様事例
・マーケティングページで更新している新しいコラムのお知らせ
などで、弊社はマーケティングオートメーション(MA)のメール機能を使い、
マーケティング専用のページと連携を図っています。
コンテンツ作成にあたっては、私自身マーケティング担当となってから、他社のメルマガをいくつか購読し、自社に活かせるものはないかと参考にするようになりました。
内容を考える苦労はありますが、配信後の開封率やクリック率(CTR)、問い合わせ(CV)など数値で結果が出るので、施策の見直し、次に活かしやすい点もメルマガのメリットのひとつです。
メールの形式「テキストメール」と「HTMLメール」
メールの形式には文書のみで構成される一般的なメール「テキストメール」と、画像の挿入や文字の加工ができるデザイン性のある「HTMLメール」があります。
BtoBではまだ「テキストメール」利用も多いと思います。
弊社では、開封率を計測することができる「HTMLメール」形式を使っていますが、「HTMLメール」を受信できない(受信しない)環境の方用に「テキストメール」を同時に用意して配信しています。
BtoBで一般的なメルマガの開封率は10%前後、クリック率(CTR)は約2%とする情報もあり、弊社ではこれまで、この指標は平均して上回っています。
目標とするメルマガの効果に基づき、配信内容や配信先、メールの形式について考える必要があるかと思います。
まとめ
◆メルマガを配信するのは、顧客を獲得していくために比較的長い時間を要する法人営業における、マーケティングプロセス「リードナーチャリング」の手法の一つ
◆一斉メール配信サービス等を利用すれば、その運用コストは少なくすむ。懸念点は、メルマガの中身、配信コンテンツを考える手間があるということ。ただし、配信後の開封率やクリック率(CTR)、問い合わせ(CV)など数値で結果が出るので、施策の見直し、次に活かしやすい点もメルマガのメリット
◆メールの形式には文書のみで構成される一般的なメール「テキストメール」と、画像の挿入や文字の加工ができるデザイン性のある「HTMLメール」がある。BtoBではまだ「テキストメール」利用も多い