著名人や芸能人が開設していることで、耳にすることが多くなったコミュニティー「オンラインサロン」。プラットフォームとして成長し続け、コロナ禍により外出の機会が減ったことで、興味を持つ消費者が増加しているようだ。
新たなウェブサービスとしてSNSでも注目されているオンラインサロンとは、具体的にどのようなコミュニティーなのか。
ビジネスコンテンツとしても広く活用されるオンラインサロンの概要から仕組み、作り方などを紹介する。
参照元:オンラインサロンの作り方って?実は簡単に開設できる!
オンラインサロンの仕組みとは?
SNSなどで近年、耳にすることが増えたウェブサービス「オンラインサロン」とは、月額制(毎月定額の料金を支払う)のコミュニティーである。さまざまな有名人が開設している話題のサービスで、サロンを主宰しているオーナーと決済した会員だけが参加できる仕組みとなっている。
月額料金はオーナー(サロン主宰者)が決定し、動画コンテンツなどでイベントや講座を行ったり、オフ会など意見交換の場をつくったりしてコミュニティーを形成できるサービスだ。
一般公開していないため、会員同士で密なコミュニケーションがとれ、方向性や目標などが似ていることから親しみや仲間意識が生まれやすいのが特徴である。
オンラインサロンで何ができる?
オンラインサロンが注目される背景の一つには「有益な情報を求めるニーズ」が挙げられるだろう。多様化する現代の暮らしにおいて、月額制というハードルがあっても「自身に役立つ情報を得たい」という会員と「他者が知らない情報を多くの人に届けたい」という主宰者側が結びつき、コミュニティーという収益モデルがつくられる流れである。
ターゲットを設定し、オリジナルのコンテンツを構築できれば、著名人でなくとも成功する可能性があることがポイントだ。具体的な分野を以下で見ていこう。
●ビジネスの分野
ビジネス関連では、起業などの機会を創出する講座や、企業のイベント・事業のテーマ案を募ったり掘り下げたりする活動が行える。目標とするビジネスを紹介し、目的のための資金を募集しても問題ない。一企業だけではまかなえない大きな企画案に共感した会員で集まり、実現に向けて事業をすすめていくことも可能である。
●スキルアップの分野
さまざまなスキルを持つ専門家が講座などを開き、自身の知識を伝えるセミナーのようなコミュニティーがスキルアップのサロンだ。それぞれの道のプロからこれまで知り得なかった情報・ノウハウを取得することで、キャリアアップを目指すことも可能である。
●趣味の分野
自身が興味・関心を持つ分野のレッスンを受けることで、趣味の充実を図れるコンテンツも人気があるようだ。ヨガやバレエなど、サークル活動のように会員同士で交流を持ちながら楽しむサロンも存在する。コロナ禍で外出が減り、健康法や運動に注目が集まっていることも、趣味のオンラインサロンが増加している要因といえるだろう。
オンラインサロンの作り方とは?
サロンは一から構築しなくても、プラットフォームを使えば、費用や手間をかけずに作ることができる。
「DMMのプラットフォーム」や「Facebook内のコミュニティー機能」「noteのサークル機能」などから選択しよう。
DMMには参加者とのやりとりに必要な機能が設計されているため、他のSNSとの連携は必要なく、サポートなどの環境が整った専用のコミュニティーサービスである。
Facebookのコミュニティー機能を活用する場合は、売り上げ・決済などの管理方法、運用方法については自身で管理する必要があるため、最初に検討が必要だ。それらの事項を一度設定してしまえば、既存のライブ配信機能を利用して、気軽に運用することができるだろう。
一方、noteには、コンテンツで得た売り上げや会費を自動的に計算し、現在の収益状況まで確認できる機能が設定されている。手間をかけずにサロンを開設したいというときに活用したいサービスである。
オンラインサロン運用の流れは?
サロンの開設には、上述したプラットフォームの選定、運営する際の会費やルールづくり、その後どのように集客していくかの施策検討を行おう。
会費は月額1000円~1万円が多いといわれているが、目標としてサロンをどれぐらい大きくしていきたいか、ターゲット層やどんな情報・内容がメインとなるか、などによって金額を決定するとよいだろう。
集客するための流入経路をどうするか、開設したサロンを広く知ってもらうための活動もポイントである。
まとめ
多様化するユーザーのニーズをつかみ、オリジナルのコミュニティーを構築することで収益が生まれるオンラインサロン。コンセプトを明確に持ち「会員の満足度を上げること」やさまざまな施策で「新たな集客を生み出すこと」が大切だ。