コロナ禍で利用者が急拡大する音声コンテンツ市場。近年、インターネットラジオやポッドキャスト、クラブハウスなど、あらゆる音声メディアが続々と登場している状況である。 日本国内で根強い人気のTwitterでも、音声チャットルーム「Twitter Spaces(ツイッター スペース)」という新機能の提供を開始した。
本記事では押さえておきたい「Twitter Spaces(ツイッター スペース)」の概要や、新しい投げ銭システム「Super Follows(スーパーフォロー)」などについて解説する。
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音声専用チャットルーム「Twitter Spaces(ツイッター スペース)」とは
Twitter Spaces(ツイッター スペース:以下、スペース)とは、音声を用いてTwitter上で会話などを行う新しい機能である。フォロワーだけでなく全ユーザーを対象としたサービスで、アカウントがあればすぐに始められるのが特徴だ。
ホストとなるユーザーがスペースを立ち上げ、その参加者を「全員」もしくは「フォローしているアカウント」「スピーカーとして招待したアカウント」の中から選択。
タイムラインにリンクをお知らせとしてツイートしたり、招待をダイレクトメッセージで送ったりしてスペース開始の案内をする。
集まった参加者の発言権はホストが管理し、リスナーである参加者は発言許可をリクエストすることも可能である。
スペースは終了するとTwitter上での公開がされないことも押さえておこう。
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クラブハウスと違う点は?
クラブハウスとは音声版Twitterとも呼ばれ、日本では2021年2月に開始した音声活用メディアである。
初めにユーザーが「ルーム」を立ち上げ、参加者がリスナーになったり気軽に会話に参加したりして楽しむアプリとなっている。クラブハウスとスペースの大きな違いは以下の3点だ。
●スペースはアカウントを持っていればすぐに始められる
●絵文字が使える
●Twitter内に拡散できる
クラブハウスは新規のアプリであるため、アカウントを登録・作成後に、フォロワーを増やすなどの活動が必要となる。
一方、スペースはTwitterのアカウントをすでに持っていれば、一から登録したりフォロワーを増やしたりする必要がなく、スムーズに始められることがポイントだ。
また、リスナーが絵文字を使ってリアクションがとれること、音声をTwitter上でそのまま拡散できることなども異なる点である。
企業アカウントによるスペース利用時の注意点とは?
企業アカウントでスペースを活用し、ユーザーとのコミュニケーションをはかりたいと考えている担当者も多いだろう。
企業がスペースを利用すれば、これまで接点がなかったユーザーや自社のターゲットとなり得る顧客層に興味を持ってもらえるチャンスになるはずである。
しかしながら、方向性によっては既存のフォロワーに離脱されてしまうこともあるので、運用には十分注意が必要だ。
中身のない会話をだらだらと続けてしまったり、ユーザーの関心から離れたテーマを取り扱ったりしすぎると、当然構築してきたコミュニティーが崩れ、離脱につながることが考えられる。
また、公式アカウントとして発言に注意することはもちろん、スペースではスピーカーとなったユーザーがどのような発言をするのか把握できないことにも注意が必要だ。
スペース内でのルールをつくるなどモラルのある会話を呼びかけ、多様なユーザーが集まるコミュニケーションの場として設定することがポイントである。
Twitterの収益化「スーパーフォロー」は投げ銭システム?
「投げ銭」とは、YouTubeやFacebookではすでに提供している直接課金のサービスである。 この「投げ銭」機能を使ったTwitterの新たなシステム「スーパーフォロー」は、ユーザーが気に入ったアカウントをスーパーフォローすることで、特別なコンテンツなどにアクセスが可能となる月額サービスだ。
2021年内には実装予定と発表されているが、金額は日本円で約500円との情報もある。クリエーターやインフルエンサーなどの有料会員になるイメージで、ファンがついたアカウントは一定の収益が期待できる投げ銭システムである。
まとめ
さまざまなサービスの提供で進化するTwitter。すでに始まったスペースや2021年内に開始予定のスーパーフォローがどのような盛り上がりを見せるのか。今後の展開に注目だ。