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Google広告の自動入札機能とは? メリットや注意したいポイント

2021.4.6
読了まで約 3

Google広告を運用していて大変なのが入札単価の調整です。広告グループやキーワードごとにパフォーマンスを考えながら上限クリック単価を調整していくのは時間と労力がかかります。そこで、自動入札機能を使ってみてはいかがでしょうか。大変な作業から開放され、広告のパフォーマンスアップも期待できるかもしれません。

今回は、Google広告の自動入札機能についてのメリットや注意したいポイントをわかりやすく解説します。

Google広告の自動入札機能とは?

Google広告の自動入札機能とはGoogle広告に備え付けられた機能で、AIが自動で広告グループやキーワードの上限クリック単価を設定してくれます。

あらかじめ設定した目標に応じて、最大限のパフォーマンスが発揮できるように入札単価を調整してくれるので、広告の費用対効果の向上と運用者の業務効率改善効果が期待できます。

自動入札には以下のような種類があり、目的に応じて選ぶことができます。

●クリック数の最大化
予算内で広告のクリック数を最大限増やせるよう単価が調整されます。サイトへのアクセス数アップが期待できます。

●目標インプレッションシェア
広告を指定した場所に表示されるよう単価調整を行います。検索結果画面の最上位や1ページ目など、広告をどこに表示したいかが決まっている場合に効果的です。

●目標コンバージョン単価
コンバージョン単価があらかじめ設定した目標値に収まるよう入札単価を判断します。 CPA、CPOが明確に決まっている、広告の費用対効果を高めたい方におすすめです。

●目標広告費用対効果
指定した目標広告費用対効果(ROAS)が達成できるよう入札単価を調整します。特にショッピングサイトなどを運営していて売上をアップさせたい、利益率を改善したい場合に有効です。

●コンバージョン数の最大化
コンバージョンを最大限獲得することを目標に、予算全体を使いながら入札単価を調整します。とにかく注文や申し込みなどの成果を得たいという方におすすめです。

●コンバージョン値の最大化
予算を過不足なく使いつつ、コンバージョン値を最大化できるよう入札単価を調整します。コンバージョン値の目標がある場合に最適です。

●拡張クリック単価
手動で決めた上限クリック単価をもとにAIが自動で入札単価を調整してくれます。たとえばクリックやコンバージョンが取れるキーワードであれば、上限クリック単価の30%増の範囲内で入札を強化したり抑制してくれたりします。上限クリック単価はあまり上げたくないけどクリック数やコンバージョン数をアップしたい方におすすめです。

自動入札機能のメリット

多様な指標に応じてAIが入札単価を調整してくれる自動入札機能を使えば、以下のようなメリットが得られます。

●広告運用の労力が軽減できる
自動入札機能のメリットとしてまず挙げられるのが労力の軽減です。機能を使えば、広告グループやキーワードの入札単価を一つひとつ調整する作業から開放されます。その分運用者は新しい戦略を考える、データ分析をして訴求効果を考える、キーワードを発掘するなどのクリエイティブな作業ができるようになります。

●広告の成果がアップする
自動入札機能にはさまざまな種類があるため、「サイトにアクセスを集めたい」「コンバージョンを獲得したい」といった目的に応じて選ぶことができます。

たとえば、多少費用がかかっても注文や申し込みなどが欲しいなら「コンバージョン数の最大化」、CPAが明確に決まっていてそれを守らなければいけない場合は「目標コンバージョン単価」を設定することで、目標に近づけることができます。

●効率的な配信につながる
自動入札機能ではユーザーの所在地や曜日、時間帯、デバイスなども考慮して入札単価を調整してくれますので、無駄な広告費を削減しつつ、成果が上がりやすいユーザーに対して効率的に広告を配信することができるようになります。

自動入札機能を使う際の注意点

非常に便利な自動入札機能ですが、良い点ばかりではありません。以下のような注意点を考慮した上で導入しましょう。

●パフォーマンスが下がる場合がある
AIは人間と同じようにトライアンドエラーを繰り返し、学習して賢くなります。データが十分蓄積されていないうちは一時的にパフォーマンスが低下する可能性があります。

また、特に「クリック数の最大化」や「コンバージョン数の最大化」といった設定では、目標を達成するために高めに入札することもあります。AIに任せきりではなく、ご自身でもしっかりと予算管理を行いましょう。

●コンバージョン数が少ないと機能しないことも
自動入札機能ではAIが過去のコンバージョンのデータをもとに入札単価を判断します。コンバージョンの数が少ないと、そもそも自動入札機能が使えない可能性もあります。自動入札機能でパフォーマンスをアップさせたいとなると、1ヶ月でコンバージョン数が30以上あるのが理想的です。

以上のような注意点はありますが、日々AIの精度も上がってきています。業務効率を改善したい、広告のパフォーマンスをアップさせたいということであれば、自動入札機能の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

◆Google広告の自動入札機能とは、Google広告に備え付けられた機能で、AIが自動で広告グループやキーワードの上限クリック単価を設定する。

◆機能としては、クリック数の最大化、目標インプレッションシェア、目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化などさまざまな種類があり、目的に応じて選択することが可能。

◆自動入札機能を使うことで、広告運用の手間を省け、広告のパフォーマンスを向上させることができる。

◆ただし、一時的にパフォーマンスが下がったり広告費が高くなったりする可能性、コンバージョン数が少ないと効果が得られないことがあるという点に注意。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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