デジタルトランスフォーメーション(DX)化による企業の変革が進みつつある近年において、「SEO」はますます有効な施策になると予測されている。
「SEO(Search Engine Optimization)対策」とは、Googleなどの各社検索エンジンにおいて自社のサイトを上位表示させるための取り組みを指し、最適に機能すれば見込み顧客の集客につながるなど、ビジネスを成功に導くための重要なエレメントといえるだろう。
B to Cだけでなく、B to B企業でも同様に、コンバージョンへ至るまでのSEO対策は非常に有効である。本記事では、B to B企業が行うべきSEOへの取り組みや、知っておきたい対策について解説する。
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成約率が高くなるSEO記事
一般的にSEOで獲得したリードでは、ほかのチャネルから流入したものに比べ、成約率が高くなるといわれている。なぜなら顧客が自社の商材を確認し、理解した上でコンバーションに至っていると予測できるからだ。
つまり、広告表示ではないオーガニック検索(通常の検索)で、自身が知りたい内容のSEO記事を確認することにより、納得して購買へ至る顧客が多いと考えられるだろう。 企業はSEOにいち早く注視し、継続して対策することが重要だ。
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対策に必要なエレメント
「なかなか手をつけることができなかった」という声も多い企業のSEO。すぐに対策できる具体的な要素は以下の5つである。
●グーグルアナリティクス
Webサイトの運営にとって欠かせない分析ツール。多くの企業がアクセス解析に活用しているツールだ。アクセスやコンバージョンの数、KPIを簡単に確認できる対策ツールである。
●サーチコンソール
B to Bでは、まだ導入している企業が少ないといえるサーチコンソール。ユーザーがどんなキーワードでどこから流入したか、クリック率やキーワードの順位を知ることができる。
●CMS
Web制作を自社で行わず外部発注している企業においても、CMSを導入し、中のコンテンツ記事を投稿できるようにしておくことで、スピード感のある施策が実現できるだろう。
WordPressなどの代表的なレスポンシブWebデザインのCMSを取り入れることで、SEOに適したサイトづくりが簡単に行えるのもポイントだ。
●キーワード設計
B to B企業にとって非常に重要であるキーワード設計。何も対策せずにサイトを構築すると、効率的なコンバージョン獲得は望めないといえる。自社のターゲット層が検索している情報をしっかり把握し、課題を解決するようなコンテンツを分析・作成・投入していくことが大切だろう。
●CTA設計
CTAの作成・設計もキーワード設計と同様、計画的に分析を行うことがポイントだ。
B to B企業の場合、そのほとんどが「お問い合わせ」になっているが、顧客にとっては、問い合わせまでのハードルが高い場合が多い。導入事例やホワイトペーパーなど、視覚的にアクションへつなげやすいCTAも作成しておくことで、コンバージョンレートの向上に期待が持てるだろう。
まとめ
計画的かつ総合的な取り組みによって、成果へとつながるSEO対策。担当者はコンテンツづくりだけでなく、外部リンクの獲得にも注力する必要があるだろう。
グーグルマイビジネスへの登録やプレスリリースの配信、ウェビナーやイベントなどへの登壇で、自社サイトにつながるリンクを貼ってもらうなど、効率よく成果を上げられる取り組みを行おう。