新型コロナウイルスの拡大で、世界中が大きな転換期に入った2020年。さまざまな業種で大規模な変化が生まれる中、マーケターはその最前線で「ニューノーマル」な時代に合わせた施策を実行する必要があるだろう。
リサーチ会社の調べでは、これから先の10年間で日本のテクノロジーは「5G」へ、付随してオンラインの人口は今後ますます激増するといわれている。2030年を迎えるまでに、マーケティングはどのように進化し、ユーザーに何が求められるのか。
喫緊に対応すべきポイントや、未来の課題についてレポートする。
参照元:セールスフォース・ドットコム、 年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)日本語版を公開/マーケティングレポートの第6状態は、変化をナビゲートする傾向を明らかにします
今後10年間のイノベーション
出典元:セールスフォース・ドットコム、 年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)日本語版を公開/マーケティングレポートの第6状態は、変化をナビゲートする傾向を明らかにします
世界規模でデジタル環境の最適化が進み、日本においては従来モデルの見直しとテクノロジーの活用を促す施策が同時に行われている状態である。
2030年までの10年間は、最大の変化が見込まれる「5G」で、さまざまな端末がネットとつながり、通信機能や速度はさらに快適になるといわれている。メリットが増えることでオンラインの人口も増え、従来の購買行動とは違った動きが予想できるだろう。
マーケティングの課題
2030年までに「優先的に対応していきたい」ポイントとして挙がったのが上図の事項である。
変革にはまず「最適な人材を雇用し育成すること」。そして、課題は「リアルタイムの顧客 エンゲージメント」だ。
顧客の体感であるエクスペリエンスについては、80%以上のユーザーが、企業のつくり出すサービスや商品と同じぐらい大切だと回答している。この結果からもエンゲージメントの向上は、早急に対応すべきポイントであり、競合に差をつける施策ともなるだろう。
リアルタイムで改善できるようなシステム構築に予算をつけ、マーケティングに活用することが大切である。
伸びる「AI」の利用率
出典元:セールスフォース・ドットコム、 年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)日本語版を公開/マーケティングレポートの第6状態は、変化をナビゲートする傾向を明らかにします
増加するユーザーのニーズを深く掘り下げ対応するには、テクノロジーを駆使したデータソースの利用が急務である。顧客データソースは今後10年で大幅に増加すると予測されている。マーケターによる「AI」の導入も急増し、2018年からの2年間で180%超えの採用となった。
ビジネス価値に注力
出典元:セールスフォース・ドットコム、 年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)日本語版を公開/マーケティングレポートの第6状態は、変化をナビゲートする傾向を明らかにします
マーケターの目標を挙げた回答が上図である。予測が難しい状況において、最優先となる収益を上げるためには、ユーザーの満足度を上げ、顧客として維持することが重要になるだろう。顧客の維持には、前述したユーザーエンゲージメントの向上を優先的に行おう。ユーザーの信頼を得て、自社の価値を上げる必要があるからだ。マーケターの成功はエンゲージメントの取り組みにかかっているともいえるだろう。
まとめ
今後の10年間で大きな転換を迎える日本において、スピードを持って取り組みたい施策が「自社の人材育成」と「ユーザーエンゲージメントの向上」である。 最新のテクノロジーを活用したデータから、ユーザーの動向を読み取るマーケティング力と、施策として実行する人材の力が急務である。
参照元:セールスフォース・ドットコム、 年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)日本語版を公開/マーケティングレポートの第6状態は、変化をナビゲートする傾向を明らかにします