株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下:コナミ)が家庭用のゲームとして販売し、その後アプリ化したゲーム「実況パワフルプロ野球」が再び人気を集めている。
アプリとして販売したのは約5年前。リリース当初から現在までの総ダウンロード数は4300万を超えるという人気のゲームだが、近年は休眠ユーザーが増加していた。
「パワプロ」が一転して人気を集めた理由とは? コナミが取り組んだ、ユーザーへの効果的な広告を検証する。
参照元:パワプロはいかに休眠ユーザーを効率的に“呼び戻し”たか?最適な広告配信を機械学習で実現「アプリエンゲージメントキャンペーン」
ユーザーが「休眠状態」に/アプリに戻ってきてもらうには
参照元:パワプロはいかに休眠ユーザーを効率的に“呼び戻し”たか?最適な広告配信を機械学習で実現「アプリエンゲージメントキャンペーン」
ニールセンデジタルの調査によると、ユーザーが気に入って毎日使うアプリの平均数は「8.8個」である。競争が激化しているアプリ市場の中で、常に8.8個のアプリに入るためには、ユーザーを長期離脱させないことが大切だろう。
また、いわゆる「休眠状態」となる長期離脱に至ったユーザーに対しては、再度アプリを使用してもらうために、効果的な広告を展開する必要がある。
コナミが休眠ユーザーを呼び戻すために取り組んだ施策は以下だ。
パワプロの日にGoogleの「アプリエンゲージメントキャンペーン」を展開
新規のユーザーにアプリを認識してもらうよりも、すでにダウンロード済みのユーザーに対して再びアプリに戻ってきてもらうよう、大きく広告を打ち出したコナミ。
Googleが展開する「アプリエンゲージメントキャンペーン」を使用して、効率よく効果的に、休眠状態のユーザーにアプローチした。
このキャンペーンは、ユーザーに沿ったクリエーティブを「機械学習」によって自動配信するもの。あらゆるユーザーに合わせて縦、横、正方形の映像広告を配信できる。
コナミは「年に一度の大感謝祭/パワプロの日(8月26日)」にGoogleのアプリエンゲージメントキャンペーンを利用した。
パワプロアプリにユーザーから大きな反響/広告費用対効果は倍以上
コンピューターがデータを学習し、分析予測によって自動的に広告を構築する「機械学習」を活用したアプリエンゲージメントキャンペーン。
「アプリユーザー呼び戻し」を図るためにキャンペーンを活用したコナミは、前月比でユーザー復帰数を2倍に増やし、ROAS(広告の費用対効果)も倍となった。
この結果から、今回行った「休眠アプリユーザー呼び戻し施策」は有効だったといえるだろう。
効率よく効果的に広告を/まとめ
休眠状態にあるユーザーに再びアプリに戻ってきてもらうためには、ユーザーにとって魅力的で最適な広告を活用し、エンゲージメントを高めていくことが必要だ。
Googleが展開しているキャンペーンなどを自社が考える販売促進日に取り入れるなど、いかに効率よく広告配信できるかがポイントとなるだろう。
参照元:パワプロはいかに休眠ユーザーを効率的に“呼び戻し”たか?最適な広告配信を機械学習で実現「アプリエンゲージメントキャンペーン」