出典元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
新型コロナウイルスの感染拡大により、中小はもちろん大企業まで、経済は大きな影響を受けている。日本で働く在日外国人への影響も例外ではない。
外国人人材の就職・教育領域の事業を展開する株式会社JELLYFISH(本社:東京都品川区)は、自社で運営する外国人向け転職・求人サイト「Mixess」を活用して、在日外国人を対象とした転職意識についてのWEBアンケートを実施した。
参照元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
●転職活動をする予定はありますか?(回答人数:113名)
出典元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
2020年9月11日~23日に実施した調査によると、日本で働く113名の在日外国人の現状で、最も多かったのは「転職を検討している(47.8%)」。
次いで回答が多かった「すでに転職活動している(25.7%)」と合わせると、約7割がなんらかの転職活動を行っていることが分かった。
●「すでに転職活動している」と答えた方に。現在の転職活動の状況は?(回答人数:37名)
出典元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
いち早く転職活動を始めた外国人労働者のうち「どちらかといえば苦労している」と回答したのは44.8%。「かなり苦労している」の20.7%と合わせると、在日外国人の転職活動が厳しい状態にあることが分かる。
●就職で希望する条件は?(回答人数:113名)
出典元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
日本で仕事に従事する外国人が、就職に希望する条件で最も多かったのは「金銭面の条件がよい(26.5%)」。
次いで「外国人でも働きやすい環境である(20.4%)」「持っているスキルを活かせる(18.5%)」「福利厚生が充実している(10.5%)」という結果だった。
日本での就業に、高収入であること、働きやすいことなどを期待していることが分かる。
●転職するときに一番苦労したところは?(回答人数:113名)※複数回答※
出典元:外国人高度人材の就職をサポートする「Mixess」が調べました。「在日外国人における転職意識調査」アンケート
日本で働く在日外国人が、転職するときに一番苦労したところは「求人の条件」であると、約半数の56%が回答している。
「求人の条件」と回答した中で、具体的に上がっていた声の多くは「企業側が採用条件にN1を求める」というもの。※N1とは日本語能力試験1級のこと。
N1を「勉強する時間も日本語教育支援も提供されていない」という自由記述の回答も目立った。
次いで回答の多かった「応募から採用までが長い」は、全体の39%となっている。
●在日外国人は転職活動に対してどのような困難に直面しているのか、まとめ コロナ禍で転職活動を考えている外国人の割合は大きく、すでに活動している場合を含めると全体の7割以上となっている。
一方で、企業側が求める「採用条件」に苦労している在日外国人が多いことも分かった。 転職活動において「日本語のスキル」よりも「個人のスキル」を評価してほしい外国人と、「高い日本語スキル」を重視する日本企業の間で、大きな課題ともいえる隔たりがあるようだ。