株式会社ベーシックは「新型コロナウイルスの感染拡大によるWebマーケティング活動の変化」についての結果を2020年6月30日に発表した。調査期間は2020年6月7日~6月12日。BtoB企業のマーケティング担当者279名から回答を得た。この調査により、コロナ禍におけるBtoBマーケティングの傾向と今後が明らかになった。
参照元:BtoBマーケターの8割以上が「コロナ禍で実施検討しているマーケティング施策について不安やノウハウ不足を感じる」と回答
コロナ禍でリード獲得が減少した企業は4割
まず、新型コロナウイルスの感染拡大によるリード獲得の影響を見ていく。リード獲得数が「大幅に減少した」「減少した」の回答は合計42%であった。一方で、「大幅に増加した」「増加した」の回答は合計19%、「ほとんど変わらない」は39.1%となった。
また、リード獲得単価については「変わらない」が48.0%と最多で、約半数の企業には影響がなかったようだ。「大幅に下がった」「やや下がった」の回答は合計29%で、リード獲得単価が下がった企業も3割ほどあった。
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次に、ユーザーの行動について見ていく。新型コロナウイルスの感染拡大の前後でユーザーの行動に変化を感じたか尋ねたところ、「オンラインでの情報収集の割合が増えた」が最多。次に「ウェビナー(オンラインセミナー)での情報収集が増えた」が続いた。テレワークや在宅勤務の影響を受け、対面ではなくオンラインでの行動に変化したことが予測される。
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コロナ禍のマーケティング施策はオフライン縮小とオンライン拡大
続いて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い縮小したマーケティング施策を尋ねたところ、「オフラインのセミナー/展示会出展」が45.6%で最多。次点の「リスティング広告、ディスプレイ広告」の20.0%と2倍以上の圧倒的な差となった。
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一方で、強化したマーケティング施策は「Webサイト、LP改善」の38.5%が最多。次に「SNS広告(Facebook、Twitterなど)」の33.8%、「オンラインのセミナー(ウェビナー)/展示会出展」の27.7%が続いた。コロナ禍のBtoBマーケティングは、オフラインの縮小とオンラインの拡大を選択する傾向が明らかになった。
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今後の強化していく施策トップは「コンテンツマーケティング全般」
最後に、アフターコロナを見据えた施策について見ていく。新たに導入・検討しているツールやサービスに関する質問に対し、「Web接客ツール・チャットボット」が45.6%と最多。在宅勤務・テレワーク環境下での対応に導入する企業が増えたとみられる。次に、「MAツール」が15.9%となった。
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ツールの導入以外に力を入れていきたい施策に関する質問には「コンテンツマーケティング全般」が45.6%と最多。次に「動画制作、動画広告配信」40.0%、「Webサイトコンテンツの拡充」38.5%、「SNS運用」37.4%と続いた。
今回の調査により、新型コロナウイルスの感染拡大でBtoBマーケティングにおいて、オフラインの縮小とオフラインの拡大の傾向がみられた。また、動画制作やWEBサイトのコンテンツ拡充などのコンテンツマーケティングや、SNS運用がアフターコロナを見据えた強化施策に挙げられ、オンラインの施策が今後より強化されていくことも明らかになった。
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