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ホームページでスマホ対応は必須?MFIについて解説

2020.7.28
読了まで約 4

企業がホームページを作る場合、従来は、PCからの閲覧されるのを想定し、PC向けサイトをメインに、サブでスマホ向けサイトを作るというのが一般的でした。
しかし、Google社の施策である「MFI(モバイルファーストインデックス)」(以下、MFI省略)がスタートし、2020年9月以降はすべてのホームページでモバイル向けサイトがページ評価の基準となります。
そのため、Googleで上位表示されたい企業ホームページは、今後、モバイル向けサイトをメインに制作する必要があります。
今回は、MFIについての解説と、ホームページのスマートフォン対応の必要性、MFI対策が必要なケース、やるべきファーストステップなどを解説します。

 

MFIとは


「MFI」とは、「Mobile First Index/モバイルファーストインデックス」の略で、Google社が打ち出している施策の一つです。
これは、Googleの検索順位を左右するページ評価の基準を、PC向けサイトではなくモバイル向けサイト、つまりスマホ向けサイトとするものです。

2016年にGoogle社によって発表されてから、2019年7月以降は、新規のサイトについてはMFIがデフォルトで適用されています。
そして2020年9月以降は、モバイル対応の準備ができていないホームページについても、MFIに移行することが発表されています。

 

MFIの必要性


そもそも、なぜMFIという施策が生まれたのでしょうか。
その背景には、世界的にスマホユーザーが増加していることにあります。

Google社によれば、米国では、スマホユーザーの94%が地元の情報をスマホで検索しており、モバイル検索の77%は自宅または職場で行われているといいます。
自宅や職場ではPCがある可能性が高いですが、それでもモバイル検索が行われているという実状があります。

日本の状況を見ても、総務省「令和元年版 情報通信白書」では、2018年における世帯の情報通信機器の保有状況のうち「スマートフォン」は79.2%で、「パソコン」の74.0%を上回っています。

スマホユーザーが増えれば、当然、スマホ向けサイトのユーザーが増えるため、スマホフレンドリーなページが好まれるのは当然のことです。

●Google社の見解
Google社は、なぜモバイルフレンドリーにすべきかを公式サイトで公表しています。
モバイルフレンドリーでないサイトは、モバイルデバイスでは見づらくて使いにくいことがあるからだといいます。
不満を感じたユーザーは、サイトの離脱につながります。
一方、モバイルフレンドリーであれば、コンテンツが読みやすく、利用しやすくなります。


MFIの影響を大きく受けるホームページとは?

MFIに移行することにより、特に大きな影響を受けるホームページがあります。主に、次のようなケースです。

1.そもそもスマホ対応していない
スマホ向けサイトが存在しなかったり、スマホ向けの表示対応をしていなかったりするサイトは、MFIの影響を大きく受けると考えられています。PC向けサイトのみのホームページは、これまでの検索順位をキープできなくなる恐れがあります。


また、スマホ対応している他社ホームページと比べて順位が下がる可能性があります。
スマホ向けサイトがない場合は、作ることが急務といえます。
PCやタブレット、スマホなどの縦横比に関係なく、最適な表示が適用されるレスポンシブデザインを利用すれば比較的容易に制作可能です。

2.スマホ向けサイトのコンテンツ量がPC向けサイトと比べて少ない
これまでは、PC向けサイトをメインにコンテンツを掲載し、スマホ向けサイトには、PC向けサイトのコンテンツの一部を掲載していたというケースは多いでしょう。


しかし、MFIに移行すれば、スマホ向けサイトが評価の判断軸となるため、PC向けサイトと比べてコンテンツが減れば、従来よりも評価が下がり、検索順位も下がる可能性があります。
すでにスマホ向けサイトを有する場合は、PC向けサイトとスマホ向けサイトのコンテンツの差をなくす必要があります。
コンテンツ量はもちろん、見出しなどについても統一することがポイントになります。

 

MFI対策としてやるべきことのファーストステップ

Googleの検索結果上位に表示させたい、もしくは順位をキープしたい企業ホームページにとって、MFI対策は急務といえます。

MFI対策として、まずファーストステップとしてやるべきことを確認していきましょう。

1.モバイルフレンドリーテストを実施する
すでにスマホ向けサイトがある、もしくはスマホ向けの表示対応をしている場合には、Google社が運営している「モバイルフレンドリーテスト」を実施してみましょう。

モバイルフレンドリーテスト

これは、自社のホームページが今、どのくらいモバイルフレンドリーなのかを診断してくれるものです。ホームページのURLを入力するか、コードをコピー&ペーストして、テストボタンを押すと、MFI対策ができているかを知ることができます。

2.スマホ向けサイトとPC向けサイトのコンテンツを同一化する
先にも述べた通り、スマホ対応サイトのコンテンツ量をPC向けサイトとできるだけ同等にすることが必要になります。
ベストなのは、PC向けサイトとスマホ向けサイトのコンテンツを同一のものにすることです。
これまでスマホ向けサイトのコンテンツをPC向けサイトのコンテンツとは異なるものにしていた場合には、同一にするなど、調整するのをおすすめします。

3.レスポンシブデザインを適用してモバイルファーストデザインにする
ユーザビリティも重要です。
まずはスマホ向けサイトを、PC向けサイトのスマホ版として構築します。
そしてスマホユーザーにとって本当に見やすく、使いやすいデザインや仕様にする、モバイルファーストデザインにすることが求められます。
そのために、デバイスの縦横比問わず最適表示されるレスポンシブデザインを用いて、PC向けサイトをベースに構築するのがよいでしょう。

 

まとめ

◆「MFI」とは、「Mobile First Index/モバイルファーストインデックス」の略で、Google社が打ち出している施策。Googleの検索順位を左右するページ評価の基準を、PC向けサイトではなくモバイル向けサイト、つまりスマホサイトとするもの。

◆MFIが生まれた背景には、世界的にスマホユーザーが増加していることがある。今後は、スマホフレンドリーなページがGoogleにもユーザーにも好まれ、評価が上がる。

◆MFIの影響を大きく受けるホームページとは、1.そもそもスマホ対応していない、2.スマホ向けサイトのコンテンツ量がPC向けサイトと比べて少ないホームページである。

◆MFI対策のファーストステップとして、モバイルフレンドリーテストを実施する、スマホ向けサイトとPC向けサイトのコンテンツを同一化する、レスポンシブデザインを適用してモバイルファーストデザインにすることが考えられる。

 

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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